自分で分かるまで、安心するまで
教室を始めるときお世話になった先生は、教具などを見せ過ぎない方がよいとか、1つ1つ数えさせてはダメとか、色々なことを教えてくださいました。
初めはその言葉を守り、ある程度まで見せたらもう見せないようにするとか、指を使おうとする子に数えないよう止めるとかしていた時期もありました。
ただ、色々な子達を見ているうち、自分で納得したら自然と教具を見なくなる子や、安心したら指を使わなくなる子など、いつまでも教具を使い続ける子もいなければ、いつまでも数え続ける子もいないことに気づきました。
算数の得意な子であれば教具を1、2回見ただけで理解してしまうこともあるでしょうし、教具など必要としない子さえいるかもしれません。
しかし、算数が苦手な子、数量感覚が身につきづらい子、イメージする力が弱い子などには、平均的な回数の倍、3倍と教具を見せてもストンと落ちた感覚がなかったり、数えなければ全くお手上げの段階があったりもするように思います。
結局は、その子その子のその時点での力、反応などを見ながら、その子にとってもう必要なさそうだなと思えば教具は使わない、教具を見せないとまだ不安そうな子にはもう少し見せるなど、臨機応変に対応する方が大事なんだなと思うようになりました。
指で数えてしまう子にも、できるだけ1つ1つは数えないようにがんばってほしいということは伝えますが、不安そうにしているうちは数えてはだめとは言わないようになりました。
今日のレッスンでも、前回不安そうな様子を見せていた子に、問題を解く際にも教具を使ってよいことにして、何度かやりとりをしていたところ、3回教具でやりとりした後の4問目、教具を見ずに少しぐっと考えたなと思ったら、きちんと答えを出しました。
そのときのその子の表情は前回不安そうだったのとはまるで違う、自信ありげな笑顔でした。
何回見せたらそれでよいということではなく、その子その子が安心の表情、自信の表情を見せるそのちょうどよいタイミングをもっとうまく見極められるようになりたいなと思います。
| 固定リンク
« 素直さ | トップページ | オフでしたので。 »

コメント