すんなり反応できる子、できない子
子ども達とレッスンをしているとき、一番困るのが「言葉のキャッチボール」が成立しない子かもしれません。
うちの教室では、最初にやり方を教えてその通りにやってみてもらうというような形式での学習はしませんし、学習内容も進度もひとりひとりの子のペースや反応を見ながらなので、同じことをしてもらうときでも、それぞれの子にどこまで手助けをするかは違ってきます。
また、その日のコンディションなどによっても、普段は助けがいらないはずのことでも、その日は助けが必要だったりすることもありますので、とにかく子ども達の表情などを見ながら、助けを出しすぎないよう加減するのはなかなか難しいことでもあります。
本当なら分かるはずのことがぴんとこないみたいだなと感じられるようなとき、きっかけになりそうな問いかけをして、それに答えてもらうことで「あ!」と思ってもらおうと試みることがあります。
その場合、問いかけていることは簡単なことである場合がほとんどで、わかる、わからないとか、習った、習っていないとか、どちらかを答えればよいとか、ただ書かれている問題を声に出して読んでくれればいいとか、普通であれば(声を出して答えること自体が苦手な子も中にはいますので、そういう子には小さい声でもいいし、ここに書いてくれてもいいよとかいうようなこともしますが)すぐに反応できそうなことです。
そして、それに答えてくれる子はほとんどの場合何かのきっかけを得て次へ進んでいってくれるのですが、問いかけを完全に無視しているかのように、一切反応を返してくれない子達がいます。
様子を見ながら何度か声をかけても、耳が聞こえなくなったのかというぐらい黙り込んで何も答えてくれないという時間が続くことがあります。
それは怒っているわけではなく、普通に穏やかに問いかけたことであっても起こることがあり、黙り込んだままなのでいつまで経ってもそこから抜け出すことができず、時間だけが過ぎていくことになるのです…。
これまで何人か(それも稀ではなく)そういう子がいましたし、現在も何人かいますので、性格のようなものなのかなとも思いますが、そこをどうすれば打ち破れるのか、まだうまく方法が見つけられずにいます。
成長の過程で変わっていくこともあるように思いますが、黙り込んでいる間、その子達の表情は辛そうだったり、不機嫌そうだったりするので、できるものならそんな表情は見ずに済ませたい、見るにしてもできるだけ短時間で表情を和らげてもらいたいと思うだけに、何かできることがないかこれからも考えていこうと思います。
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