もう一息か?
先日から分数の学習をしている子がいるのですが、教室では具体物を使って分数を体感するところからスタートするので、例えば大きさ比べをするときなども、まだ通分を知らないようなときにすることになります。
子ども達の中には図を描いたり、それをしなくても感覚的に気づく子がいる一方で、なかなかそれが理解できない子もいます。
もちろん、通分や約分については、どちらも同じ数で割るとか、同じ数になるようにかけるとか、言葉で説明して「処理」できるようにさせることはある程度可能だと思うのですが、それは急いでする必要はないと思っており、むしろ、そのテクニック的なことは最後の最後、どうしてもわからない子や、わかっているようではあるけれど、答えを出すのにとても時間がかかるような場合など、必要に応じて教えるというぐらいに考えています。
で、その、分数の学習をしている子は、普段算数はある程度以上できる子なのですが、前々回も前回もあれこれ切り口を変えて、これならどうだろう?これが無理ならこれならわかるかな?と考えられるものを提示して行っているのですが、どうもまだピンとこない様子で、表情が不安げなまま。
分数は抽象概念でもあるだけに、その辺りで混乱しているのかもしれないのですが、なかなか手ごわい。
ですが、そういう子がスッキリした顔を見せてくれることが私の喜びでもあるので、根気強く次回も、その子がスッキリするまであれこれ考え続けてみようと思います。
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