何がわからないのかを理解したい
子ども達とレッスンをしていると、多くの子が頭を悩ませる問題や勘違いしがちなポイントなどはだんだんとわかってくるのですが、時々、何をどう考えたらその答えになったのか全く推測できないことや、その子にとっては簡単なはずのことがどうしても理解できない様子で、何をどう間違えて捉えているのか想像がつかないことなどがあります。
今日のあるレッスンでは、普段比較的よくできる子が、それもたった今、円周は直径のおよそ3倍、半径のおよそ6倍と答え、直径、半径、円周の全ての言葉を正しく理解していたというのに、半径2センチの円の円周がどうしても8センチとしか答えが出てきませんでした。
再度何が半径で何が円周かを確かめるときちんとわかっており、簡単に図を描いて確認すると半径が5センチなら直径は10センチ、そのときの円周は30センチと、少し考えて答えられたのに、半径2センチの問題に戻るとまたおかしな答えを書くのです。
何度か色々な方向から理解してもらえるよう努め、恐らく8割がたは納得したのではという感じにはなりましたし、その子はそういう状態になっても次の回にはしっかり理解が進んでいる場合も少なくないので、きっと大丈夫なのだろうと思いますが、定規を見せたり絵を見せたりして確かめるときちんと理解していることがわかるのに、なぜその問題だけ答えがなかなか出なかったのかは謎のままでした。
更に別の問題では絵が描かれているのに、なぜか直径より円周が短くなっていたりするのに、違う問題はすんなり解いたりもして、一体頭の中で何がどう混乱しているのか全く推測できませんでした。
この子に限らず、子ども達が予想外の答えを出してきたときや、本来その子にとっては簡単なはずのことが理解できない様子のときに、何がどうわかっていないのかもっとよく理解したいといつも思います。
子どもたち一人ひとりがみんな違うだけに、なかなか思うようにはいきませんが、今後も努力していきたいと思います。
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