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2014年8月22日 (金)

何が正しいかはホントに難しいなと。

昨日あることを思って書こうと思いつつもくたびれていて書きそびれ、でも、今日は今日で別に書きたいことができてしまったので、そちらを先に…。

かなり多くの高校の同級生たちとフェイスブックで交流しているのですが、その中のひとりがかなり運動が苦手で体も大きな息子さんが逆立ちができず、秋の組体操に向けて、夏休みの宿題として補助倒立ができるようにという課題を出されたそうです。

友人は愛情溢れる素敵な母であり、一面ではとてもストイックな面もあり、何より自分に厳しく、お盆休みに3日間親子で体に青痣を作りながら、ひたすらに練習をしたそうです。
それでもこんな状態だというのを動画であげたのを見ると、彼女が相当体をはって支えてどうにかこうにか形になっている状態で、まだまだ目標にはほど遠いと。

その3日の間に彼女は親子で何度も泣いたというようなことも書いていて、友人たちはそこまでしてやらねばならないのかと、それを宿題として課したのは正しいのかと、普段の彼女の真面目さ、熱心さを知っているだけに、半ば学校に対して腹立たしく思っている子もいたり、運動が苦手な子もいるんだしという立場の子もいたり、その時点では私も、そこまでしてもできないのなら、それ以上やらせるのが正しいのか、親として「うちの子はがんばったけどできませんでした」と努力した上で学校に申し出るのがいいのか、何がその親子にとっていいのかわかりませんでした。

ですが、彼女はやれることは全部やると決めて、逆立ち指導のプロのところにも親子で足を運び、そして今日、新たな動画と共に宿題がひとつ完了したという書き込みがされました。

その動画は数日前に見た姿とは全く違い、壁に向かってひとりで逆立ちをしているもので、その動きもぴんと筋が通った美しいものになっていました。

それを見て思わず涙が出てしまったのですが、諦めずにがんばり続けたこの親子は本当に素晴らしいなと。
きっとできると信じて支え続けた友人も本当に本当に素晴らしいし、辛かっただろうに投げ出すことなく目標を達成したお子さんもとにかく文句なしに素晴らしい。

そして、達成した時点で感じたのは、できないと諦めて、組体操でも逆立ちできなければ、そのできなかった記憶はきっとその親子の中に残り続け、その先ずっと何らかの劣等感を抱き続けることになったかもしれないのだから、がんばって本当によかったと。

でもそれは必死で努力した結果達成できたからそう思えるのであって、もし仮に努力し続けても運動会までに目標を達成できなかった場合は、そこまでして努力をさせる方がよかったのだろうかと思っていたかもしれないなと。

これは逆立ちの話ではありますが、子どもの教育など色々なことに関しても同じようなことが言えるのではないかと。
だからこそ、何が正しくて何が間違っているかの判断はどこまでも難しく、みんな悩んだり迷ったりするのだろうと、そんなことを思いました。

ただ、今回のことで何より一番大事なのは、どこまでも深く大きな愛で彼女がお子さんを支え続けたということではないかと思っています。だからこそ、お子さんも諦めることなくがんばり続けられたんだろうなと。
子どもが苦手なことをがんばらせるときには、そういう大きな愛がとても大切なのかもしれませんね。

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