やっぱり子どもは興味深い。
今日のレッスンでのこと。
就学前の幼児さんとのレッスンをしていたときなのですが、最初の色板の問題はまずまずスムーズに終え、次の学習に進んだものの、眠いのか、難しいのか、本来その子になら簡単なはずなんだけどなぁ?と思うことがなかなか先に進みません。
問題の意味がわかっていないのかと思ってあれこれ尋ねてみても、それはわかっているようですし、集中できていないようだなとは感じたので、簡単なのではと思ったけど、まだ難しいのかもしれないなと、途中で保留にすることにしました。
ですが、同じような内容ながら、そこまではわかっているのではと思う内容のプリントがあったので、それをためしにやってみてもらうことにしました。
すると、さっきまで声かけをしても反応が緩く、考えているのかいないのか、う~ん、どっち?という様子だった子が、突然、さも簡単に問題に反応し始め、スラスラと解いてしまったのです。
そこではたと気付きました。
先に使っていた教具に描かれていたのは女の子達が電車ごっこをしている絵。
そして、プリントに出てきていたのは動物たちがカーレースをしている絵。
問題に取り組んでいたのは男の子。
どうやら、女の子達の絵には何の興味も引かれず、動物たちのカーレースの絵には興味を持ったという違いなのではと。
それにしてもあまりの差に本当にびっくりしてしまいました。
ただ、その姿を見て、以前から思っている思いに更に確信が持てたような気がしました。
小学生、中学生になってくると、嫌でもやらなければならない勉強というのものがあるのかもしれません。(それについても、どちらかといえば、好きなもの、得意なものにまず力を注ぐ方がいいのではと思ってはいますが。)
ですが、就学前の子達はカリキュラムとして用意されていることを順番通り満遍なく、バランスよくさせなくても、その子が興味の持てること、好きなことから進めていってもいいのではないんだろうかと。
そして、今日の出来事で更に感じたのは、小さい子であればあるほど、使われている絵に興味がわくかどうかや、例えば、問題文に「ぼくは」と書かれているか「わたしは」と書かれているかでも問題の理解しやすさに差が出たりするのかもしれないなと。
まだ抽象思考が難しい年代の子達には、そういう、大人からすれば些細なことが案外大きく影響していることもあるのかもしれないと、そんなことを考えました。
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