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2014年5月15日 (木)

色々不思議。

今日のレッスンで子ども達を見ていると、色々不思議だと感じることが。
もちろん普段も日々不思議だな、面白いな、すごいなと思っているのですが、今日のレッスンでは、ある子と分数の学習をしていて、書かれているものを単位分数、真分数、仮分数、帯分数に分類するという問題が出てきました。
全部で20問あったので、たいていどの子にも声かけするように、「書いたものに印をしていってもいいし、1から順に、1はここ、2はここって書いていってもいいよ」と言ったのですが、「うん」と言ったその子はいきなり、単位分数に4、真分数に11、仮分数に7、帯分数に20というように、え??一体それは何順?というような書き方を始め、更には書いたものに印もしていません。
そこでもう一度声をかけたのですが、それでもあっちこっちバラバラに書き続け、しまいには同じ数字を2回書くに至りました。

とにかく話が全く通じていないのは間違いなさそうだったので、再度手を止めさせて、どういうやり方でやっているのか説明を聞くと、やはり目に付いたものから書いているとのこと。そこで、書いたものに書いたという印をつけなかったら、さっきみたいにダブったり、どれか書き忘れたりするかもしれないけど、それはどうするのか尋ねたところ、1個書くたびに同じのを書いていないか確かめているとの答えが…。
「でも、さっき2回同じの書いたよね?」というと「あ、ああ…。」とはいうものの、自分のやり方が面倒だとか間違いやすいとかそういう発想が全くないようです。
私が何を言っているか、一緒にレッスンをしていた(別の問題をやっていた)その子より下の学年の子達はわかっていたので、難しい言い方はしていないはずですが、やはり言っている意味が通じていないのではないかと思い、別の紙にこんな風にやったらどう?というのを実際にやってみせたのですが、それもやはり「あぁあ!!」と言っただけでその後もやり方は変わらず…。

ですが、さすがに高学年になっている上、最終的には受験もしたいという希望がある子ですから、ミスをする可能性が限りなく高い方法を貫いてもらうわけにはいきません。
その後も何度かやりとりをしたものの、結局20問、その子のこだわりを貫き通し、想定の5倍ぐらいの時間をかけて解き終えました。
マル付けをしながら、「時間がかかる、ダブって書いたり書きもらしたりする可能性も多い、順番もばらばらに書いたら確認も大変、間違う確率高いって、そのやり方にどんないいところがあるの?」というと、「へへへぇ」とただ笑っていました。

なかなか個性派でちょっとつかみづらいところのある子なので、すごい大物になる可能性も秘めている気がするものの、この調子で受験するのはこの子にとってプラスになるのかしらと、そんなことも考えてしまう出来事でした。
(もちろん、まだ受験までには時間があるので、今後変わっていくのかもしれませんが。)

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