習ってしまうとこうなるんだなと。
今日は本当は年間予定で5月5回目のレッスンになるため、レッスンはお休みだったので出勤してひとりで仕事をする予定で出ていました。
すると、18時過ぎに誰かがドアを開けようとし、チェーンをかけていたのでがたんという音がしてびっくり。え?誰?と思った次の瞬間、もしかして…と覗きに行くとビンゴ!頭はいいのにスケジュール管理がどうやらかなり苦手というか、管理する気がないのかも?というか、そんな中学生の姿がドアの向こうに見えました。
先週保護者の皆さんにも確認の連絡を差し上げていたので、お母さんに言われなかったか尋ねると「あ、忘れとった」と…。(苦笑)
ただ、近所の子ではない上に先週はお休みだったので、来てしまったことだし、私も教室にいたわけだしとレッスンをすることに。
その子の学校は数学の進度がかなり早く、休んだら追いつかれるか、場合によっては追い抜かれることもあるので、尋ねてみると、やはり片方の数学は先に進んでしまったとのこと。
まだ少しだけということだったので、どの程度わかっているのかためしに問題を解いてもらうと、どう考えても、その単元に入ったのであれば一番初めに説明があるのは間違いない部分が曖昧。問題を考え始めても、やはりどうやら意味がわかっていない様子。それなのに計算だけはある程度できるという状態…。
学校でほんの少しやったというところの曖昧な部分を確認し、まだやっていないところをとにかくまず考えてもらうと、問題に向き合う様子からしてやはり違うのです。
授業で一方的に説明を受け、ただただ受け身で聞いて、言われたように問題を解いているのと、最低限のことだけしか教えられず、とにかくまず考えろと言われるときとでは、問題への集中に本当に大きな差が生まれるのです。
見ていると、まだ習っていないところは最低限知らないと解けないことしか説明せず、あとは考えてみてと言っただけなのに、かなり正確にスラスラと解いていきます。
また、学校で既に多少習ったという計算についても、恐らく画一的に教わったのだろうなという様子だったので、その方法もあるけどこの場合はこっちの方が間違いにくくない?この方が手間が少なくない?と違う方法も示してみると、問題に応じてどれを使おうか考えられる能力がある子なので、やはり問題を見て少し考えてからどう解くか決めて解いているようでした。
学校では大勢の生徒がいますし、それを一斉指導せねばなりませんから、やむを得ないのだろうと思います。
ですから、学校が悪いなどという気はもちろんありません。ただ、能力のある子であれば尚更、教えられる前に自分の頭で考えてみるということがとても大事で、むしろ、そうした方が定着度もあがりますから、後々楽になる場合がほとんどです。
子ども達とレッスンをしているとよく感じることですが、算数や数学で考えるより先に習ってしまう(教えられてしまう)と、こんな風になってしまうんだなと、もったいないなと思います。
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