そうすることに意味があるんだろうな。
今日のあるレッスンでのこと。
ここ数ヶ月でめきめき考えられるようになってきた子と、分数の通分・約分の元になるようなところの学習をしていました。
内容は完全に通分や約分の考え方を使うものなのですが、当然教室では分子と分母に同じ数をかけて…というような説明はしません。
図を描いて大きさを考えながら、子ども自身が何かに気付くよう言葉がけをします。
中には、図を描いて答えを出すことはできても、同じ数をかけたり、同じ数で割ったりすれば簡単に解けるということに気付かない子もいますが、何度か声かけをしても気づく様子がない場合は、急ぐことでもありませんので、ひとまずそのままにすることもあります。
この段階で大事にしたいのは分数を量として捉えること、大きさでイメージできることですので、図を描いて考えられる、頭の中で大きさを思い描いて考えられる、そのことを優先します。
で、今日の子とのレッスンで、7分の4=□分の8=□分の12=40分の□…というように、同じ大きさになるよう□を埋める問題が出てきたのですが、初め完全にきょとんとしているその子に、まず長方形を描いて見せ、「これを7つに分けて。」と。それができたら、7分の4がどこまでか確認し、その「4個分」のところが「8個分」になるのだと。
最初はそれでもまだぴんと来ていなかったので、4個分のところを8個分にするにはどうやって分ければよいか考えて分けてというと、ようやく動き出し、その後まだ2、3やりとりをして、まずは14分の8という答えに辿り着きました。
一度できたので、まだすんなりとはいかないものの、次の問題も少しの助けで図を描いて考え、答えに辿り着きました。
そろそろ気づかないかな?と思って声をかけたのですが、まだ気づかないようで、今度は4個のものを12個に、キレイに線で分け始めました。作業がスムーズに進むようになり、これはもう気づいているのでは?と思って声かけをしたのですが、どう考えたらよいかはまだ「わからん」と言います。
そんなに図を描くのは面倒じゃないのかな?と思いつつも、なんだか楽しそうにどんどん細かく線で分けて問題を解いていく姿を見ていて、「ああ、きっとこの面倒に見える作業が大事なんだろうな」と感じ、様子を見ていました。
すると、5つほど絵を描き続けた後、その後の2問は問題を見た瞬間、図を描こうとせずに答えをぱっと書いて、「こう?」と尋ねてきました。
それを見て、ああ、この子はやっと納得したんだなと感じました。
自分が一所懸命考えたことが合っていたときの快感をこの子もやっと心から感じられるようになったんだろうなと、晴れやかな顔のその子を見ながら、とても嬉しく思いました。
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