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2014年5月 9日 (金)

一瞬で変わった。

数ヶ月前から一緒にレッスンさせてもらっている子がいます。
その子は事情があって「学校の勉強」をあまりすることなく、割と長い年数を過ごしてきたという子なのですが、一緒にレッスンするようになってから感じているのは、やればかなりのところまでできる子なのではないかということ。
また、これまでやっていないから白紙に近い部分もあるものの、成長している分、机上の勉強ではない部分で経験や知識があったりするので、低学年の子と最初から学ぶのに比べると遥かに進むのも速いのです。

確認を兼ねて2ケタぐらいからの足し算、引き算あたりからやり始め、掛け算は九九も2ケタや3ケタの掛け算もし終えて、次は割り算に進むのですが、ただ、話を聞くと長さについてもはっきりわかっていないとのことだったので、長さは生活で比較的身近なものですし、メートルやセンチ、ミリという言葉は色々な場面で出てきますので、それなら先に長さを一緒にしようと、2週ほど前から長さの学習を始めました。

見事に白紙に近かったその子は、センチメートル、ミリメートルについて、知っているかどうか定規を見せて尋ねても「ちょっとわかりません。」とのこと。そこで、定規を使いながらレッスンを進めたのですが、初回はなんだかとても苦労している様子でした。
更に2回目になってもまだ少し苦しそうな表情を見せるので、目盛りを読んだりするのが苦手なのかもしれないと気になっていました。
しかし、3回目になり、随分表情が穏やかになり、センチメートルとミリメートルについてはほぼ間違わなくなったのですが、前回の終わりに今度はメートルまで出てきてしまったので、また混乱するかも…と少し不安でした。

今度は定規と共に巻き尺も用意し、長さを確認しながら進んだものの、問題を考えていると換算で少し混乱している様子。
他の問題は比較的スムーズに行ったのですが、12メートルから48センチを取るというところでどうも苦戦しています。
そこで、20メートルの巻き尺を渡し、まずは12メートル分引っぱり出してもらいました。そして、そこから48センチ戻ったらどうなるか考えてもらい、答えを出してもらいました。
それは巻き尺を使って答えたのですから、本当の意味で理解したかどうかはわかりませんでしたが、またメートルを繰り下げて引く問題が出てきたときに、「さっきみたいに7メートル出して、そこから戻ったらどうなる?」と声かけしただけで、すぐに意味がわかったようです。

たった1回、巻き尺を12メートル引っぱり出して、そこから戻るという作業をしたことで、その子は問題の意味をきちんと理解できたということなのでしょう。
最初は少し心配していましたが、この分なら長さの学習も心配しなくて大丈夫そうです。

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