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2014年5月31日 (土)

いい1日でした。

今日は5月最終日。
なのに、なぜか朝起きたら6月だと思い込んでいて、家のカレンダーをめくり、出勤して教室のカレンダーもめくり、子ども達が来てレッスンを始めてから、あ、まだ5月だった…と気付いたという…。(汗)

今日は暑かったからなのか妙にくたびれていて、ブログに書くことがまとまらないのですが、それでも今日は穏やかな幸せな日でした。
友人とそのお嬢さんに幸せな気持ちにしてもらい、お仕事も子育ても好きだという素敵なお母様とのご縁も頂き、レッスンも平穏で、それでもくたびれているということはこれはもうやはり暑さ(プラス老化?(汗))しかないかなと…。

そういえば今日のレッスンで、長い間子ども達と一緒にレッスンしてきましたが、塾講師時代も含め、いや、学生で家庭教師をしていた頃も含めても、恐らく初めて遭遇した出来事がありました。
大きな数の学習をしていた子が、その子はおうちのご都合で数ヶ月お休みしていたことなどもあり、大きな数は既にある程度学校でも習ったとのことだったので、とりあえずはやってみてもらって様子を見ることにしました。
最初は数字で書かれた大きな数を漢数字に書きかえるというものだったのですが、どうするかなと思って見ているとその子はおもむろに一の位の方から書き始めたのです。

問題を正確に覚えていないのですが、例えば「285436507498」であれば、普通は4桁ごとに区切るか、学校などではコンマを打たせたりもするようですが(個人的に、コンマは会計上3桁ごとに打つのがルールだと思うので、4桁ごとにコンマは違和感を感じますが…。)、その後は「二千八百五十四億…」のように上の位から書いていきますよね?

しかし、その子はプリントの〔 〕の右端の方から書き始めたかと思うと、例で言えば、「八」「九十」「四百」という順で、それを行ったり来たりしながら書き始めたのです。

もう本当にびっくりして、「え?学校でそんな風に書くように言われたの??」と尋ねると「いやぁ、別に何も言われてへんけど。」と。「いや、言われてへんっていうか、こっち(一番上の位)から書くように言われへんかった?」と尋ねると、「いや、別に。」と。

まあ、その子はやや不思議なところがあるので、もしかすると先生の話を聞かずに自己流でその方法を編み出したのかもしれませんが、かたくなにそれでやろうとするので、「それ、やりにくくない?」と尋ねると、「いや、この方がやりやすい。」と言います。
それなのに、見ていると何度も何度も書き間違えて消しゴムが登場しているので、「そっちからじゃないとあかんの?上からは書きたくないん?」と更に尋ねると、「いやぁ、別にどっちでも…。」とどこまでものんびりな感じ。(笑)
「どっちでもいいんやったら、次間違ったら上から書いてもらうわ!」と言った矢先に間違えたので、ためしに上から書いてもらったところ、明らかに間違いは減ったというのに、しばらくするとまた下から書こうとしていました。

まあ、ある意味より頭を使う方法を選択しているとも言えなくはないので悩ましいところですが、高学年になり、更に数年後には中学受験も考えているという状況を考えると、ここは今のうちに直してもらう方がいいのではないかと思って、ちょっと迷っています。
まだあと数回大きな数の学習がありますから、もう少し様子を見てみることにしようと思いますが。

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2014年5月30日 (金)

明日で5月もおしまいですね。

今日も通常レッスンはお休みで、体験レッスンと振替レッスンと、あとは4月からどうにかこうにか継続している今年度こそしっかりやり遂げると決めた仕事をするために出勤していました。

パソコンで何かを作るという作業は相変わらず亀の歩みで、自分の想定の数倍の時間がかかっているのですが、そえでもやっていくことで、この作業は何かもう少し簡単な方法があるのではないかとマニュアルを見たり、ネット検索をしてみたりと、実際やって苦労しないと学ぼうとしないであろうことを、少しずつではあるものの学んで前進しています。

宣言しないと絶対またずるずると先延ばしにしてしまうであろう自分の性格を嫌というほどわかっているので、今回は友人達の協力を得て月末までに進捗を報告することにしたのも、今のところ挫折せず進めるのに大いに役立っています。
半年続いたら多少は姿が見えてくると思いますので、その頃にはブログでもご報告させて頂くかもしれません。

さて、明日はまた運動会やらご用事やらでお休みの子が多く、かなりイレギュラーなレッスンになりそうですが、今月最後のレッスン、みんな気持ちよく終えてくれるようがんばります。

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2014年5月29日 (木)

習ってしまうとこうなるんだなと。

今日は本当は年間予定で5月5回目のレッスンになるため、レッスンはお休みだったので出勤してひとりで仕事をする予定で出ていました。
すると、18時過ぎに誰かがドアを開けようとし、チェーンをかけていたのでがたんという音がしてびっくり。え?誰?と思った次の瞬間、もしかして…と覗きに行くとビンゴ!頭はいいのにスケジュール管理がどうやらかなり苦手というか、管理する気がないのかも?というか、そんな中学生の姿がドアの向こうに見えました。

先週保護者の皆さんにも確認の連絡を差し上げていたので、お母さんに言われなかったか尋ねると「あ、忘れとった」と…。(苦笑)
ただ、近所の子ではない上に先週はお休みだったので、来てしまったことだし、私も教室にいたわけだしとレッスンをすることに。

その子の学校は数学の進度がかなり早く、休んだら追いつかれるか、場合によっては追い抜かれることもあるので、尋ねてみると、やはり片方の数学は先に進んでしまったとのこと。
まだ少しだけということだったので、どの程度わかっているのかためしに問題を解いてもらうと、どう考えても、その単元に入ったのであれば一番初めに説明があるのは間違いない部分が曖昧。問題を考え始めても、やはりどうやら意味がわかっていない様子。それなのに計算だけはある程度できるという状態…。

学校でほんの少しやったというところの曖昧な部分を確認し、まだやっていないところをとにかくまず考えてもらうと、問題に向き合う様子からしてやはり違うのです。
授業で一方的に説明を受け、ただただ受け身で聞いて、言われたように問題を解いているのと、最低限のことだけしか教えられず、とにかくまず考えろと言われるときとでは、問題への集中に本当に大きな差が生まれるのです。

見ていると、まだ習っていないところは最低限知らないと解けないことしか説明せず、あとは考えてみてと言っただけなのに、かなり正確にスラスラと解いていきます。
また、学校で既に多少習ったという計算についても、恐らく画一的に教わったのだろうなという様子だったので、その方法もあるけどこの場合はこっちの方が間違いにくくない?この方が手間が少なくない?と違う方法も示してみると、問題に応じてどれを使おうか考えられる能力がある子なので、やはり問題を見て少し考えてからどう解くか決めて解いているようでした。

学校では大勢の生徒がいますし、それを一斉指導せねばなりませんから、やむを得ないのだろうと思います。
ですから、学校が悪いなどという気はもちろんありません。ただ、能力のある子であれば尚更、教えられる前に自分の頭で考えてみるということがとても大事で、むしろ、そうした方が定着度もあがりますから、後々楽になる場合がほとんどです。

子ども達とレッスンをしているとよく感じることですが、算数や数学で考えるより先に習ってしまう(教えられてしまう)と、こんな風になってしまうんだなと、もったいないなと思います。

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2014年5月28日 (水)

スミマセン…。

なぜだかわかりませんがやたらと眠く、ブログを書く前に寝落ちておりまして、一度目覚めたものの、また夢の世界へ…。
もう朝なのですが、まだ眠気が抜けず、形だけの更新でご容赦を。

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2014年5月27日 (火)

お、すごい!

今日のレッスンでのこと。
その子とのレッスンもそろそろ1年。ただ、怪我や病気、ご用などで結構お休みが重なった時期もあり、また、女の子では珍しくはないものの、印象としては量の感覚が身につくのに少し時間がかかるのかなという感じもあり、進捗としては学校よりは先に進んでいるけど…という程度。
特に普段は学校から帰るとすぐに来てくれるので、疲れて眠そうにしていたり、お腹がすいて頭が働いていなさそうだったりということもあり、成長に伴ってペースも上がってくるのかもなと思っていました。

先日来していた時計の学習をある程度終え、この様子だと時間計算は少し先にした方がいいかなと、1000までの数の学習に進むことにしました。
学校ではまだ習っていないのはわかっていましたが、100が10個集まると何になるか、知っている子は知っていますので、100のドットを見せながら、1枚でいくつ、2枚でいくつと尋ねていくと、900まではちゃんと知っていたものの、1000についてはこれまで全く知らなかったようで、お札に千円というのがあるのもなんとなく聞いたことがある程度とのこと。
そうなると、1000までの数の学習も少し複雑なものになると時間がかかるかもなぁと思いつつレッスンを進めました。

ここの学習をするとき、ほとんどの子が「100が○枚、10が□本、1が△個でいくつ」とか、その逆と問う基本の問題はスラスラと答えを出せるのですが、「100が2まい、10が23本、1が3こ」とか「500は10が(  )本」とかいうものになると、ミスをする、もしくはわからなくて止まってしまうことが多くなります。
これまでの感じからすると、この子はそのあたりに時間をかける必要があるだろうなと思ってレッスンを進めたのですが、まずは問題をやってみてもらい、間違えたところで教具を書かれている分だけ渡し、いくつになるか確かめてもらうということを二度やってもらいました。
その際、敢えて10は1本ごとに「10、20、30…」と数えていってもらうという方法を取って、数を感じてもらうようにしたのですが、それはこれまで多くの子にやってもらったことです。そして、それを二、三度やっただけではすんなりとはいかない子は少なからずいましたので、次のプリントではまた教具を使うことになるかもなと思いつつ進んだところ、先ほど例に書いた「500は10が(  )本」「370は10が(  )本」というような問題を、答えを書く前にちょっと止まって考えた後、最初は「5」と書いて手が止まり、しかし、そこでまたほんの少し考えて「0」を書き足し、次の問題は落ち着いて「37」と書きました。

その問題だと「5」と書いてそのまま気付かない子も珍しくなく、10を5本用意して「これで500?」と尋ねたり、それでも気付かず10の棒をたくさん渡して確かめてもらうということをし直す場合もあるので、ほんの2回23本とか35本とかを数えただけですんなり理解してしまったことに少しびっくり、そして、とても感動しました。

その子とレッスンをしていていつも感じるのは、考えることには時間がかかる場合が多く、ぴんと来るまでに更に時間がかかることも多いものの、いつも必ず「あ!」ときちんと自分自身がわかるまでじっくり考えてくれており、考えることは面倒がらないということです。
この分だと成長して体力がついてくるとぐっと伸びてくるかもしれないなと、なんだか楽しみになってきました。

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2014年5月26日 (月)

悲しい気持ち

今日はある小さなお子さんとそのお母様とのお時間を頂きました。
可愛らしくておりこうそうなその子と少しレッスンをさせてもらったのですが、まだ幼いというのに、早くしなくてはと焦り、考えるというところに至っていないような印象を受けました。

もちろん、過去にもそういう子には何人も出会っていますので、それ自体は驚くことではないのですが(もちろん、その状態がいい状態であるわけではありませんが…。)子どもがどうしてそんな風になってしまうかというところが注意しなければならないところで、性格的にそういうタイプの子というのもいるような気もしますが、外的要因で落ち着いてじっくり考えたり試行錯誤したりできなくなっている場合も少なくないのです。

分かりやすい例で言えば、まだ小さいうちにプリント反復系の教室などでスピードと正確さを要求される勉強(というかある種の訓練)を続けている子達は少なくない割合でじっくり考えることができない状態になってしまいます。

小さい子は何かを考えるのに大人が考える3倍とか5倍とか、とにかく時間がかかります。ただ、その期間をきちんと経た子達はほぼ確実に考えるのが速くなっていきますし、考えて分かることの安心感、満足感を積み重ねていますので、その子にとっての「本当の力」になっていくように感じます。

その時間がかかる時期に時間をかけることを許してもらえないような勉強をさせた場合、中にはそれでも苦もなくすいすいクリアしていく子もごく稀にはいますが(そういう子の場合は恐らく頭の中に何らかの具体物なり映像なりがぱぱっと浮かんでそれを瞬時に理解してしまうのではないかと思ったりします。)、大半の子には悪影響が出るのです。
しかし、その悪影響は私の尊敬する先生方などが著書やホームページなどを通じて伝えてくださっているものの、残念ながらあまり広くは知られていないのが現実のようです。

ただ、今回の場合、お母様はそのことにお気づきで、何か違和感をお感じになり、指導されている方にお話をされたようですが、ちゃんとできているから大丈夫という答えが返ってきたそうです。
その指導者の方は本当にこの子を見ていたんだろうかと、そう感じずにはいられませんでした。ゆっくり考えることは許されないと思いこみかけているその子を見て何が「大丈夫」だったのでしょうか。

もちろん、人の価値観はそれぞれですし、例えばおうちの方ご自身が大量に反復する形式の学習で成果をあげられたご経験がおありであれば、その方法を支持されるでしょうし、また、その方法が向いている子どもというのもいるのだろうとは思います。
ですので、その方法を全て否定するつもりはありませんが、小さいうちは害になる場合が圧倒的に多いのはほぼ間違いないだろうと感じています。
その上で、お母様が不安を感じられ、相談されたのに…と思うと、とても切なく、悲しい気持ちになりました。少なくとも私の目にはたった一度ほんの短い時間見せて頂いただけで、大丈夫どころかお母様のおっしゃる通り、気になる状態になっているのは明らかでしたので…。

集中してじっくり考えているときの子どもの表情はとても穏やかで美しいものです。
その表情を見たことがあれば、少しでも多く、少しでも長く、その表情を見続けたいと思いますし、私自身がそれを邪魔するようなことは絶対にしたくないと思うのです。

子ども達の将来に思いをはせ、それを優先できなければ、私はこの仕事を続けていくことはできないだろうと、改めて強く感じました。

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2014年5月25日 (日)

オフでした。

今日はサッカーに始まりサッカーに終わったようなオフでした。
といっても、明け方に欧州サッカー最大のカップ戦の決勝ですごい試合を見届け、日中は昔からの友人とランチしてちょっと一緒にお買い物もして、夜は実家に行った後になでしこのアジアカップ決勝を観戦。
私にしては充実した(?)オフではありました。

試合は見られなかったのですが、男子バドミントンも初めて世界一になられたようですね。
それも、なでしこの優勝が決まったのとほぼ同じタイミングで。
サッカーで言えばブラジルに勝ち、オランダに勝っての優勝というようなものだとたとえておられる方がいましたが、そうだとすれば、特にブラジル(バドミントンでは中国のことを指しているのかと思いますが。)に勝つってそれはもうすごいなんてものではないなと。

さて、今日はとことんオフを満喫しましたので、明日からまたがんばってお仕事しようと思います。

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2014年5月24日 (土)

1週間終了。

今日は学校行事やおうちのご用やでお休みのお子さんが重なり、午前中と夕方にレッスンがあるという変な状態になってしまいましたが、来てくれた子達はみんなよくがんばってくれていました。

空き時間には事務仕事をしたりしていたものの、思うように進まず、レッスンが終わった後にもがんばったつもりなのですが、もう本当にびっくりするぐらい時間がかかって、なのにペースはなかなか上がらずで…。
この状態で自分が目指しているゴールまで辿り着けるのか些か不安になりつつ、今回こそは完璧とはいかないまでも自分でほぼ納得できるところまでなんとしてもやり遂げねばと。

というわけで、恐らく月曜も、来週は木曜、金曜が年間予定で今月5回目になるので通常レッスンはお休みなのですが、そこも出勤して引き続きがんばることになりそうです。
あっという間に5月もあと1週間ほどになりましたが、来週もよろしくお願いいたします。

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2014年5月23日 (金)

体感できたらいいのにな。

教室では具体物を使って体感できるものについてはなるべく体感してもらうようにしてはいるのですが、長さで言えば1kmを教室にいながら体感してもらうことは困難ですし、面積ではせいぜい数平方メートルが限界で、アールやヘクタールはもとより、平方キロメートルなど体感してもらいようもありません。(実際のところ私自身も理屈では分かっているものの、実際見渡したらどの程度の広さなのか、どのぐらいの位置からであれば見渡せるのかなどは分かっていませんし…。)

そうなると、体積になればますます体感してもらえるところは限られてしまい、1立方メートルの立方体すら作って見せることができません。(もちろん、この程度までの大きさなら、広いスペースがある教室では可能かもしれませんが。)
体感することができる範囲が限られており、更に教科書などでも実寸で描けるはずもなく、かといって、1立方センチメートルと1立方メートルなどの関係を同じ縮尺で表すことも難しいため、このあたりの換算になると間違える子が多くなります。

それも、体積には容積も絡んできますので、立方センチメートル、立方メートルだけでなく、そこにミリリットル、デシリットル、リットルまで出てきて、それぞれの関係を考えねばならなくなるので、混乱するのもやむを得ないところかもしれません。

教室の子達には1立方センチメートルが1ミリリットルと同じということと、1リットルが1000ミリリットルということだけは忘れないよう伝えますが(この辺りまでなら体感することも可能ですし)、それ以外のところは忘れたら考えればよいということにしています。(もちろん、1メートルが100センチメートルというのも覚えていないと考えられませんが。)

この辺りは恐らく学校で指導をされている先生方も間違える子が少なからずいるところだと思っておられるのではと思うだけに、学校であれば教室や体育館、プール、運動場と色々なスペースもあり、使えるものも色々あるでしょうから、授業で1立方メートルの巨大サイコロを作ってみるとか、1辺10センチの立方体が1リットルの体積になりますから、その立方体を1立方メートルになるまでみんなで作って積み上げてみるとか(といっても、1000個もいるので簡単ではありませんが…。)そういうことをしてくださる先生がいたら、子ども達の記憶にしっかり刻まれるのではないかなと思ったりします。

まあ、うちの教室でやれそうにないことを言っても仕方ないのですが…。

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2014年5月22日 (木)

ホントに変わったなぁ。

最近何度かブログに書いている子ですが、今週のレッスンでもしみじみと、以前とは別の子みたいに変わったよなぁと、見ていて嬉しく感じました。
小さい子だと結構早く変化が現れることが多いのですが、中には性格的なものなのか学校やその他の環境による影響が強いのか、週1回1時間のレッスンではどうしてもじっくり考えるようになってくれないということもなくはありません。

そして、その子は低学年のうちに通ってくれるようになったにしては1年以上目に見えた変化がなく、この子は自分で考える気がないんだろうか…と不安になったこともありました。
ですが、いつ変わったのかははっきりわからないものの、少なくともこの頃のその子を見ているとあの1年余りの期間の子とは全く別の子になったかのような変化です。

何よりちらちらと大人の顔を伺うようなしぐさを見せることがなくなり、表情が明るく素直になり、問題を解いているときにもなんだか自信が感じられるのです。
考えに少し詰まるとおどおど落ち着きがなくなって、不安そうにしていた姿はもうすっかり影を潜め、少し難しいぐらいならでーんと構えて問題に向き合っています。

時間はかかったものの、本人も、そして恐らくおうちの方も、投げ出すことなく根気強く取り組んでくれたからこその変化なのだろうと思います。
じっくり考えようとしないうちは私は小さい子であっても突き放したりもしますので、怖かったこともあるでしょうし、やめたいと思ったこともあっただろうと思います。それでもがんばり続けてくれたこともとてもすごいことだと思うのです。

きっと今、この子はここでのレッスンを楽しいと感じられるようになっているだろうなと、明るい表情を見ながら本当に嬉しく思います。
楽しいと感じられるようになれば、ここからはもっと伸びていくに違いありませんから、私もますます楽しみです。

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2014年5月21日 (水)

わかっていても言わない。

子どもとレッスンをしていて、ああ、こう勘違いしているなとか、ここをちゃんと読んでいないんだろうなとか、間違った計算をしているなとか、途中で気づくことがあります。
恐らく、多くの大人はそれに気付いた時点で何らかの声をかけるのだろうと思います。もちろんそれは子どもによかれと思って。

間違えているのにそのままにしておくのは冷たいと思うのかもしれませんし、時間のロスになると思うのかもしれません。
そして、私自身、自分で教室を始めるまではそういうことを色々な場面でしていたように思います。

ただ、これは普段から心がけていることではありますが、教室を始めて、子ども自身に考えさせる、気づかせるということを何より大事にするようになってからは、たとえ途中で間違っていようとも、その子が答えを書き終わるまでは基本的にそのまま黙って見ています。

すると、中には答えを書く段になって「ん?」という表情をして、もう一度考え直し始める子もいますし、簡単な勘違いであればぱっと気づいて正しい答えを出すこともあります。
それに、気づかず答えを書いてしまったとしても、「ホントにそれで合ってる?」とか「なんかおかしくない?」とか、まずは声をかけるだけに留めます。

待てる限り待ち、考えられる限り考えてもらって、それでも気付かない場合は小出しに手助けをしていきますが、それはあくまでも最後の最後。

また、間違っている場合でも考え方は合っているのに計算の答えが違うような場合であれば、「考えてることは合ってるよ」とか、問題を読み間違えていそうなときには「問題を読み間違えてるんじゃない?」とか、とにかく、その子なりに考えて出した答えであればバッサリ「間違ってるよ」とは、なるべく言わないようにしています。(考えずに適当に書いたような場合はその限りではありませんが…。)

今日のレッスンでもある子が文章題を解いていたのですが、先週似た問題で苦労しての今週。さて、今日はどうかなと様子を見ていると、じっくり考えながら手は動いているのですが、どう見てもどこかに迷いこんでいるようです。
それでも、あくまでも「教える」のではなく、その子に気付いてもらいたいので、その子が計算している式のひとつを指して「これからこれ引いたら何が出てきたの?」と尋ねてみました。すると、やはり勘違いしていたようで、別のものを答えました。そこで「全部からこれとこれを引いたらこれが出てくるの?」と問題を指しながらもう一度尋ねると、なぜか更に違うもうひとつのものを答えたので、再度確認すると、ようやく「あ、緑?」と言ってやっと表情が晴れました。
勘違いで頭がごちゃごちゃになっていたのが、それでスッキリしたようで、そこからはもう一度考え直し、正しい答えを出すことができました。

この場合も、子どもに尋ねるのではなく、「この3つからこの2つを引いてるんだから、残るのはこれでしょ?」とこちらから言ってしまうことはもちろん簡単です。
でも、それをしてしまうと、子どもは自分では気付けなかった、わからなかったという気持ちになってしまうように思うのです。
何度やりとりをしようとも、尋ねることで子ども自身が自分の頭で考える。それはただ教えられたことより遥かにその子の力になっていくと思いますし、自分で気づけた、自分でわかったという気持ちになれることもとても大切なことなのではないかと思うのです。

加減はなかなか難しいものの、これからもしっかり心がけて行きたいと思っています。

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2014年5月20日 (火)

加減が難しい。

教育において「ピグマリオン効果」といわれるものがあります。
Wikipediaによると「教育心理学における心理的行動の1つで、教師の期待によって学習者の成績が向上することである。」と書かれていますが、分かりやすい例でいうと、スタート時、成績が同じ2つのクラスを受け持つ先生に、事前に片方のクラスは成績がよい子達だと伝え、もう片方は成績が劣る子達だと伝えると、「この子は成績のよい子達だ」と思っている方のクラスの子達の成績は上がり、そうでない方の子達との差が広がっていくと。

それはこの子達はできる子達なのだと思って接するのと、この子達はできの悪い子達なのだと思って接するのとで指導する側の指導に差が出ることや、できる子達だと思って接してもらうことでそれが自信につながり、実際に成績が上がっていくというようなことがあるようですが、その話を知ったとき、ちょっと唸ってしまいました。
そして、確かにそういうことはあるだろうなとも思いました。

教室を始めたときに知ったことでもあり、また、教室を始めた当初、それまで塾講師をしていた頃には、この年齢の子にこんな問題は解けないのでは?と思っていたものを子どもに提示するとき、私に先入観や偏見があったように思いますが、目の前の子ども達の能力のすごさを見ているうち、「このぐらいはできるはず」と自分の中の基準が随分と書き換えられ、更に、実際にある程度一緒にレッスンしていると、この子ならこのぐらいはきっとできると思って提示した問題は、学年配当などを考えると驚かれるかもしれないようなものでも、大抵できてしまうということを何度も経験しました。

以来、なるべく先入観を持たないよう、算数が苦手そうな子、苦労している子でも「この子は算数ができないのだ」というような決め付けを極力しないよう、そう心がけています。

ただ、自分の予想や判断が常に完璧なわけではもちろんありませんので、この子が一所懸命考えればこれならできるはずと思って提示したものでも、必ずしも予想通りに行くわけではありません。
その日のコンディションなどにもよりますが、できるはずなんだけど…と思いながらもその予想が何度も外れると、迷いが出ることも。

最近のレッスンで、ある子と国語の学習をしていたとき、これまでもう何度も何度もそのやりとりをしてきた基本中の基本について、その子はまだ曖昧なようでした。
それについてのやりとりは二、三度というようなものではなく、昨年度だけでも十数回かそれ以上確認し、説明をさせてきたことなのですが、それでも未だにその子の中で消化できていないようなのです。
とても真面目な子だけに、ここまで頭に入らないのはなぜなのか、ついあれこれ考えてしまいそうになるのですが、そういうときに迷うのは「この子はできない子」と思えば、手取り足取り分かりやすく説明することもできなくはありません。ただ、本当はできる子、できる可能性がある子にそれをすると、本来伸ばせる力を押し込めてしまうことになってしまうので、どちらがその子にとっていいのかということ。そのあたりの加減が難しいです…。

まあ、もちろん私の力不足というのが最大の問題なのですが…。
その子にとってどうするのがいいか、次回のレッスンまでにまた考えてみようと思います。

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2014年5月19日 (月)

仕事捗らず…。

さすがに全くしなかったわけではありませんが、家のことをのろのろと片付けているうちに夕方になり、出勤するまでにこれをここまで予習して…と手をつけつつ休憩しつつしていたら日が暮れ始め、結局、出勤しての仕事はせぬまま、家でできることをちょこちょことやっただけにとどまりました。

4月以降今のところまだやると決めたことはなんとか継続できているのですが、やってみて初めて気づくことも多々あり、こうした方が効率がいいだろうと思ってやったことが結局二度手間になったり、頭で考えた通りになかなかうまくいかなかったりと、時間をかけても想像していたペースの半分も進んでいないということもしばしば…。
ただ、やってみて初めて気づく、やらない限り気付かないということなんだろうなと、しばらくの試行錯誤やもたもた足踏みは当然だと腹をくくってがんばらねばと思っています。

早いもので5月も下旬になりますね。
ここにきて急に気温も上がりはじめ、今日は夏に向かって最終の衣替えもしました。とはいっても、まだこれから梅雨が来るのか…。

さて、明日からまた1週間、どうぞよろしくお願いいたします。

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2014年5月18日 (日)

オフでした。

今日もぐーたらした休日を過ごしてしまいました。
なでしこは今日の試合は快勝で、これでまたワールドカップ出場決定しましたね。おめでとうございます。
意外にもまだアジアカップで優勝したことがないそうで、今回それが達成できるといいですね~。
オフだったので本日はこれにて。

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2014年5月17日 (土)

ふと思ったこと。

私は教室で子ども達に色々な場面でよく「なんで?」と尋ねます。
答えを間違えているときにどう考えてそういう答えになったのかを尋ねるときもありますし、どうやら何かちょっと勘違いしていそうなのでそれに気付かせたいときに尋ねるときもありますが、一番有効だと思うのは、あまりよく考えず何となくこうかなぁと答えを書いていそうなときや、どう見ても考えずに答えを書いて間違っているときなどには、とことん「なんで?攻撃」をします。

今日、レッスン後にある親子さんが勉強の仕方の相談にいらしたのですが、これまで塾などに行ったことがないというお子さんの過去の定期テストなどをざっと拝見し、お話を伺って、私でわかる範囲のアドバイスをさせて頂きました。
その中で、何か具体的にその子自身に考えるということ、本当の意味でわかるということがどういうことなのかを「ああ、こういうことか!」と少しでも感じてもらおうと、まだ習っていない問題を見せて、問いかけをしました。

連立方程式で式が2つないといけないのがなぜか実感してもらうために、問題集にあった問題の1つの式を指して「この式のxとyは何かわかる?」と尋ねてみました。
なるべく単純な式がいいだろうと、その中でも簡単そうな「x+y=13」という式だったのですが、その子は少し考えて足して13になる正の整数2つを答えました。
そこで「なんで?」とひとこと。するとまた少し考えて先ほどとは違う2数を答えたので、「なんでその2つなん?」と更に尋ねました。もう一度やはり正の整数2つを答えたので、「なんで?答えは整数って決まってないよ?小数や分数かもしれへんし、正の数とも限らへんよ?」というと、また少し考えて「たくさんある。」と、気づいてほしいことに気づいてくれました。

また、過去の定期テストで間違えていた空間図形の問題で、なんだか不思議な間違いをしているところがあったので、それも尋ねてみました。
「なんでこれは正じゃなくって、これとこれは正がついてるの?」そこでも、何度も何度もたたみかけるように「なんで?」と、気づくべきことに気づくまで、質問を投げかけ続けました。

恐らくその子はこれまで、少なくとも勉強に関してそんな風にされたことはなかっただろうと思います。
ただ、そうすることで本当の意味で「考える」「理解する」ということがどういうことなのか、少し感じてくれたのではないかとも思います。

そんなことなどもしながらお話を終えて親子さんが帰られた後、片づけをしていてふと思ったのです。
ほとんどの子ども達は勉強していて、こんな風にとことん理由を尋ねられる機会は極めてんだろうなと。
次に、でも、そういえば、小さい頃はほとんどどの子も親や周りの大人に「なんで?」「どうして?」と質問攻めにするような時期があったはずだと気付いたのです。

知りたい、分かりたいという欲求が子どもにはもともと備わっているのだとしたら、勉強に関してはひたすら受け身で、あまり疑問を持つこともなく、何となくやり過ごしている子達が多いのは、興味や好奇心の芽を知らず知らずのうちに周囲の大人が摘んでしまっているのかもしれないなと。

もちろん、小さな子どもの質問攻めの時期は一過性のもののようですから、周囲の大人が最大限の配慮をしたとしても、特に勉強など、そう楽しいものでもない場合はなぜなのか知りたいという欲求は出てきづらいのかもしれません。
それでもやはり、「なんだろうな?」「なんでかな?」と考える機会を意識的に持つこと(大人の側としては持たせるよう働きかけること)はとても大事なことなんだろうなと思います。

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2014年5月16日 (金)

嬉しい話

今日はレッスンの前に保護者の方とお話をさせて頂きました。
ご兄妹で来てくれているのですが、2人とも真面目で控え目で一所懸命なので、しんどくても我慢していたりしないか、私としてはきちんと理解してくれるまでじっくり進めているつもりではあるものの、その子たち自身はどう感じているのか、少し気にかかっていました。

ですが、伺ったお話ではレッスンを楽しみにしてくれていて、特に妹さんは宿題もしっかりがんばって、お兄ちゃんにまでやったかどうか確認してくれたりもしているそうです。
更にはお兄ちゃんの方も算数だけではなく、もっと勉強がしたいと言っているとのこと。
おうちの方も喜んで話を聞かせてくださったのですが、それを聞いて本当に本当に嬉しく思いました。

やりたいと思ってやる勉強は受け身でやる数倍しっかり身につくはずです。
もう少しペースを緩めた方がいいのかと少し気になっていたのですが、どうやら今のまま、もしくは更にがんばってもらっても大丈夫かもしれないとわかり、次回からのレッスンもこれまで以上に楽しみになりました。

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2014年5月15日 (木)

色々不思議。

今日のレッスンで子ども達を見ていると、色々不思議だと感じることが。
もちろん普段も日々不思議だな、面白いな、すごいなと思っているのですが、今日のレッスンでは、ある子と分数の学習をしていて、書かれているものを単位分数、真分数、仮分数、帯分数に分類するという問題が出てきました。
全部で20問あったので、たいていどの子にも声かけするように、「書いたものに印をしていってもいいし、1から順に、1はここ、2はここって書いていってもいいよ」と言ったのですが、「うん」と言ったその子はいきなり、単位分数に4、真分数に11、仮分数に7、帯分数に20というように、え??一体それは何順?というような書き方を始め、更には書いたものに印もしていません。
そこでもう一度声をかけたのですが、それでもあっちこっちバラバラに書き続け、しまいには同じ数字を2回書くに至りました。

とにかく話が全く通じていないのは間違いなさそうだったので、再度手を止めさせて、どういうやり方でやっているのか説明を聞くと、やはり目に付いたものから書いているとのこと。そこで、書いたものに書いたという印をつけなかったら、さっきみたいにダブったり、どれか書き忘れたりするかもしれないけど、それはどうするのか尋ねたところ、1個書くたびに同じのを書いていないか確かめているとの答えが…。
「でも、さっき2回同じの書いたよね?」というと「あ、ああ…。」とはいうものの、自分のやり方が面倒だとか間違いやすいとかそういう発想が全くないようです。
私が何を言っているか、一緒にレッスンをしていた(別の問題をやっていた)その子より下の学年の子達はわかっていたので、難しい言い方はしていないはずですが、やはり言っている意味が通じていないのではないかと思い、別の紙にこんな風にやったらどう?というのを実際にやってみせたのですが、それもやはり「あぁあ!!」と言っただけでその後もやり方は変わらず…。

ですが、さすがに高学年になっている上、最終的には受験もしたいという希望がある子ですから、ミスをする可能性が限りなく高い方法を貫いてもらうわけにはいきません。
その後も何度かやりとりをしたものの、結局20問、その子のこだわりを貫き通し、想定の5倍ぐらいの時間をかけて解き終えました。
マル付けをしながら、「時間がかかる、ダブって書いたり書きもらしたりする可能性も多い、順番もばらばらに書いたら確認も大変、間違う確率高いって、そのやり方にどんないいところがあるの?」というと、「へへへぇ」とただ笑っていました。

なかなか個性派でちょっとつかみづらいところのある子なので、すごい大物になる可能性も秘めている気がするものの、この調子で受験するのはこの子にとってプラスになるのかしらと、そんなことも考えてしまう出来事でした。
(もちろん、まだ受験までには時間があるので、今後変わっていくのかもしれませんが。)

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2014年5月14日 (水)

はっとするまで。

今日のレッスンはお天気が悪かったせいなのか、学校で疲れてしまったのか、小さい女の子2人が眠そうだったり、普段はよくできる子なのに反応が鈍かったりということがありました。

ひとりの子は重さの文章題の少し難しい問題でぱったり止まってしまい、普段のその子なら難しい問題でも結構解いてしまうだけに、今日はやっぱり疲れているんだろうなと思いつつ、問題を簡単に図に描いて見せてみました。

どう考えても普段のその子なら見た瞬間に「あっ!」と言ってくれそうなのですが、動き出しはしたものの、どうも違った方向に進んでいます。
何度か問いかけをしてみたのですが、自分がしていることがおかしいことになかなか気づきません。
そこで答えが出るまで待って、出た答えをそれぞれに当てはめたときに問題に合わないことを確かめてもらい、何か違うのだと気づいてもらうことはできたのですが、今日はやはりそこから先になかなか進めません。

そこでひとまずその問題を保留にして、それよりはスラスラできそうな問題に切り替え、少し調子が出たあたりでもう一度先ほどの問題に戻して、さっきも尋ねたことをもう一度尋ねてみたところ、はっとした表情をして、「あ、これ、緑の重さ…。」と、普段のその子ならすぐに気付きそうなことではあるのですが、回り道したとはいえ、ようやく気付いてくれました。

別の女の子もどうにも眠そうというかしんどそうというか、電池切れしている感じで、集中しようとしているようではあるものの、とにかくペースが上がりません。
それでも無理矢理やり方を教えて先に進むのは避けたかったので、やはり問題を変え、教具を使ったりしながらレッスンをしていると、ようやく表情に元気さというか力というかが現れてきたので、そこで再度声かけをしたところ、やはりそれまでと反応が変わりました。
そして、この子も「あっ!」と言って、きちんと自分で理解した上でやり進むことができました。

子ども達はコンディションによって、普段できることが全くできなくなったりもします。
レッスンが全くというほど進まないとさすがに私も焦る気持ちは出てきますが、それでも進むためにやり方を教えてしまうようなことは極力しないようにしています。
子ども自身が気づいたときには、どの子もみんな明らかに表情が変わったり、小さく声が出たりしますから、その大事な瞬間をできる限り待ちたいと思っています。

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2014年5月13日 (火)

やっぱり不思議。

ある子がレッスンに来るなり、なんだかとっても疲れている様子でした。
声をかけると、体育でたくさん走らされたので疲れたとのこと。
その子は普段も大人しくレッスンを受けるタイプの子ではあるのですが、レッスンが始まってもどうも普段のきれがなく、よほど疲れたんだなと様子を見ていました。
しかし、これはどうやら眠いのでは?という様子だったので、「大丈夫?眠いんでしょ?」と声をかけたのですが、「ううん。」と答え、まだ問題を見つめて考えています。
とにかく考えようとしているのはわかるものの、どうにもこうにも普段と比べてあまりにも反応が鈍いのと、表情を見ていてもやはり眠そうに見えるのとで、しばらくしてまた「やっぱり眠いんじゃないん?眠いって言っても怒らへんよ?怒って目が覚めるんなら怒ってもいいけど。」と笑いながら言っても、まだ「ううん、眠くない。」と言います。

その後もサボっているわけではなく、今日のその子なりに一所懸命考えている風ではあるものの、助けを出しても聞いていなかったり、自分で言ったことと違うことをしたりと、とにかくのろのろペース。今日はもう諦めるか…と思いかけたレッスン終盤、突然反応が普段の感じに戻りました。
そして、顔を見ても明らかにさっきまでの眠そうな顔とは違い、顔つきがしっかりしています。

そこからはもう僅かな時間しか残っていなかったのですが、その残り時間とそれまでの時間とで進んだ量がさほど変わらなかったのでは?という状態でした。(苦笑)
そして、その時点で「ほら、やっぱりさっきまで眠かったんでしょ?今眠くなくなったでしょ?」と笑うと、「うん、眠かった。」と。

それを聞いて、ほらまただ…と思いました。
その子にも言ったのですが、小さい子でも学年が上がっても、眠そうにしているので「眠い?」などと尋ねても、ほとんどの子が「眠くない」と否定するのです。
眠ければ、眠気を覚ますために伸びをしたり、少し歩いたり、顔を洗ったりと、眠気を覚ます何かをしてもらうこともできるので、そんな風に言っても、とにかくほとんどの子が眠いということを認めないのです。

そして、過去には認めないまま船を漕いだ子もいますし、今日の子のように眠気が去ってから眠かったことを認める子もいました。
眠そうな子どもに声をかけて否定されると、私が怖くて言えないのかなと思って、眠いって言っても怒らないと言っても認めないんですよね。
それがなぜなのか不思議で。それに、今日の子もそうでしたが、眠くなくなった後であれば認める子もいるわけですから、私に怒られるのではという理由とは違うような気もします。

なぜなのか未だに解明できない不思議な子どもの心理です。

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2014年5月12日 (月)

よく降りましたね。

今日は出勤するつもりだったのですが、出ようと思う頃に結構な雨音で、レッスンがあるわけではないこともあり出そびれてぐずぐずしていたら、そのままお尻に根が生えてしまい、少しの家事と少しの読書をした以外、極めて非生産的に過ごしてしまいました。
このところ、お休みでも出勤したり、出勤しないまでも自宅で仕事をしたりしていたので、ここまでぐーたらしたのはやや久しぶりだったような…。
まあ、お休みといえばお休みなので、今日は徹底的に休んだと思うことにします…。

今週は雨の日も多そうですが、明日からまたどうぞよろしくお願いいたします。

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2014年5月11日 (日)

オフでした。

そして今日の未明には、その選手がいたからインテルが大好きになったという、ハビエル・サネッティのホームスタジアムでの最終戦があり、それでなくても重要な試合だったので、気合い入れまくりで観戦し、自分でもびっくりするぐらいぽろぽろ泣いて、試合には快勝して嬉しいはずなのに、引退セレモニーで泣いて泣いて、気づいたら寝ていました…。

今日は母の日でもあったので、やたらと気を遣って遠慮する母を説き伏せ、諸事情で外食がやや難しいこともあって、母のリクエストを受け、晩はちょっといい和食のお弁当を買いにデパ地下へ。
売り切れたらいけないけど、食べるものなのであまり早く買いに行き過ぎても自分のうちの冷蔵庫には入りきらないしと、考えた上で出かけたのですが、最初に行ったデパ地下はちょっといい和食のお弁当を扱っているお店はお弁当が軒並み売り切れ。
かなり焦って、どうしようか迷ったのですが、急ぎ足で別のデパ地下を目指したところ、時間の加減でタイムセールになったところだったらしきお弁当を無事家族の人数分ゲットでき、ひと安心。
結果的にお安く購入できて、ラッキーでした。その分、ほかにも母へのお買い物を増やせましたし。(笑)

今日は休日を満喫しましたので(といっても大好きな選手の引退はまだ寂しくて仕方ありませんが…。)、明日はお仕事もしようと思います。

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2014年5月10日 (土)

今週も終了しました。

今週は連休もあって、レッスンはいつもより1日少なかったものの、連休もほとんど出勤していたり、レッスンもイレギュラーがあったり、レッスンの後も遅くまで仕事していたりが重なったからか、今日はなんだかとてもくたびれてしまいました。

数週間連続でいい感じでレッスンが進んでいる子もいれば、今日は疲れてペースダウンだった子もいたり、またも子どもの発想や感じ方に新鮮さを感じたり、他にも色々なことがあった1日でした。

来週もどうぞよろしくお願いいたします。
よい休日を。

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2014年5月 9日 (金)

一瞬で変わった。

数ヶ月前から一緒にレッスンさせてもらっている子がいます。
その子は事情があって「学校の勉強」をあまりすることなく、割と長い年数を過ごしてきたという子なのですが、一緒にレッスンするようになってから感じているのは、やればかなりのところまでできる子なのではないかということ。
また、これまでやっていないから白紙に近い部分もあるものの、成長している分、机上の勉強ではない部分で経験や知識があったりするので、低学年の子と最初から学ぶのに比べると遥かに進むのも速いのです。

確認を兼ねて2ケタぐらいからの足し算、引き算あたりからやり始め、掛け算は九九も2ケタや3ケタの掛け算もし終えて、次は割り算に進むのですが、ただ、話を聞くと長さについてもはっきりわかっていないとのことだったので、長さは生活で比較的身近なものですし、メートルやセンチ、ミリという言葉は色々な場面で出てきますので、それなら先に長さを一緒にしようと、2週ほど前から長さの学習を始めました。

見事に白紙に近かったその子は、センチメートル、ミリメートルについて、知っているかどうか定規を見せて尋ねても「ちょっとわかりません。」とのこと。そこで、定規を使いながらレッスンを進めたのですが、初回はなんだかとても苦労している様子でした。
更に2回目になってもまだ少し苦しそうな表情を見せるので、目盛りを読んだりするのが苦手なのかもしれないと気になっていました。
しかし、3回目になり、随分表情が穏やかになり、センチメートルとミリメートルについてはほぼ間違わなくなったのですが、前回の終わりに今度はメートルまで出てきてしまったので、また混乱するかも…と少し不安でした。

今度は定規と共に巻き尺も用意し、長さを確認しながら進んだものの、問題を考えていると換算で少し混乱している様子。
他の問題は比較的スムーズに行ったのですが、12メートルから48センチを取るというところでどうも苦戦しています。
そこで、20メートルの巻き尺を渡し、まずは12メートル分引っぱり出してもらいました。そして、そこから48センチ戻ったらどうなるか考えてもらい、答えを出してもらいました。
それは巻き尺を使って答えたのですから、本当の意味で理解したかどうかはわかりませんでしたが、またメートルを繰り下げて引く問題が出てきたときに、「さっきみたいに7メートル出して、そこから戻ったらどうなる?」と声かけしただけで、すぐに意味がわかったようです。

たった1回、巻き尺を12メートル引っぱり出して、そこから戻るという作業をしたことで、その子は問題の意味をきちんと理解できたということなのでしょう。
最初は少し心配していましたが、この分なら長さの学習も心配しなくて大丈夫そうです。

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2014年5月 8日 (木)

そうすることに意味があるんだろうな。

今日のあるレッスンでのこと。
ここ数ヶ月でめきめき考えられるようになってきた子と、分数の通分・約分の元になるようなところの学習をしていました。

内容は完全に通分や約分の考え方を使うものなのですが、当然教室では分子と分母に同じ数をかけて…というような説明はしません。
図を描いて大きさを考えながら、子ども自身が何かに気付くよう言葉がけをします。
中には、図を描いて答えを出すことはできても、同じ数をかけたり、同じ数で割ったりすれば簡単に解けるということに気付かない子もいますが、何度か声かけをしても気づく様子がない場合は、急ぐことでもありませんので、ひとまずそのままにすることもあります。
この段階で大事にしたいのは分数を量として捉えること、大きさでイメージできることですので、図を描いて考えられる、頭の中で大きさを思い描いて考えられる、そのことを優先します。

で、今日の子とのレッスンで、7分の4=□分の8=□分の12=40分の□…というように、同じ大きさになるよう□を埋める問題が出てきたのですが、初め完全にきょとんとしているその子に、まず長方形を描いて見せ、「これを7つに分けて。」と。それができたら、7分の4がどこまでか確認し、その「4個分」のところが「8個分」になるのだと。
最初はそれでもまだぴんと来ていなかったので、4個分のところを8個分にするにはどうやって分ければよいか考えて分けてというと、ようやく動き出し、その後まだ2、3やりとりをして、まずは14分の8という答えに辿り着きました。
一度できたので、まだすんなりとはいかないものの、次の問題も少しの助けで図を描いて考え、答えに辿り着きました。
そろそろ気づかないかな?と思って声をかけたのですが、まだ気づかないようで、今度は4個のものを12個に、キレイに線で分け始めました。作業がスムーズに進むようになり、これはもう気づいているのでは?と思って声かけをしたのですが、どう考えたらよいかはまだ「わからん」と言います。
そんなに図を描くのは面倒じゃないのかな?と思いつつも、なんだか楽しそうにどんどん細かく線で分けて問題を解いていく姿を見ていて、「ああ、きっとこの面倒に見える作業が大事なんだろうな」と感じ、様子を見ていました。
すると、5つほど絵を描き続けた後、その後の2問は問題を見た瞬間、図を描こうとせずに答えをぱっと書いて、「こう?」と尋ねてきました。
それを見て、ああ、この子はやっと納得したんだなと感じました。

自分が一所懸命考えたことが合っていたときの快感をこの子もやっと心から感じられるようになったんだろうなと、晴れやかな顔のその子を見ながら、とても嬉しく思いました。

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2014年5月 7日 (水)

連休明け。

今日からレッスン再開なので、昨日は早く寝ようと思ったのですが、なぜかなかなか寝付けず、それでもまあ、子ども達にパワーをもらってレッスン自体は平穏に、そして、お休み明けで子ども達も好調に、終えることができました。

今日はレッスン終わりが早かったので、レッスン後にしたい仕事が色々あったのですが、やはり子ども達がいなくなると眠気がやってきてしまい、あまりにペースが落ち始めたので、今日は早目に切り上げて帰ってきました。

今回は連休とはいってもほとんど出勤していたので、すんなりレッスンにも戻れました。
今日こそはちゃんと寝て、明日もがんばりたいと思います。

ここのところ、火が落ちると気温が随分下がるように感じますね。
風邪を引いたりしている方もおられるようです。どうぞ皆さまご自愛ください。

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2014年5月 6日 (火)

連休最終日

結局今日もレッスンの時間ぐらいに出勤し、その後21時過ぎまで仕事をしていました。
今はもっと時間があればと思ってしまいますが、これまで数年間、かなり無駄な時間を過ごしてきてしまい、更には自宅では相変わらずついついダラダラしてしまうので、一気に変えるのは難しいかもしれませんが、もう少し上手に大事に時間を使えるようにならねばと思った連休でした。

明日からまたレッスン再開。
仕事はしていたとはいえ、レッスンは4日お休みでしたので、明日は気合いを入れて行きたいと思います。
さて、子ども達はお休み明けで好調か、遊び疲れているか…。
ここ数日、また気温が下がって少し寒くなりましたので、風邪を引いている子がいないといいなと思います。

また明日からどうぞよろしくお願いいたします。

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2014年5月 5日 (月)

連休3日目

連休といっても、昨日も出勤していましたし、今日は世界卓球を見て、サッカーを見て、朝になってしまい、数時間寝て午後から帰省中の友人とランチをした後、また出勤して仕事をしていましたので、あまり連休気分ではないのですが…。(苦笑)

このところ集中してやっている仕事は大半がパソコンを使うのですが、パソコンを全く使いこなせていない身なもので、手書きなら恐らく3分の1とか場合によっては10分の1とかの時間でできるんだろうなと思うことにいちいち時間を取られ、連日思ったほど進まず、悪戦苦闘しています。
それでもまあ、ゆるゆると前進はしているので、どうにか続いているのですが。

結局今日も睡眠不足の影響もあって、目標を達成できぬまま、明日も出勤することになりそうです。(苦笑)
まあ、ここ数年ぐずぐずダラダラしていましたので、ちょっとぐらいがんばらないとですね。

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2014年5月 4日 (日)

連休2日目

今日はうたた寝して変な時間に目覚め、寝直したら寝過ぎてと、ダメダメな感じのスタートではありましたが、ほぼ予定通り出勤し、仕事もまあまあ捗りました。
連休もあと2日。
明日は日中予定が合うようなら友人や知人と会うかもしれませんが、出勤もする予定です。
本日はこれにて。

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2014年5月 3日 (土)

連休初日

ゴールデンウィークといっても、仕事をするつもりで何も予定は立てていなかったのですが、今日は他県から旅行に来た友人と大阪でお買い物をして晩ご飯を食べてきました。
さすがに人が多いなと思いましたが、想像したよりはマシだったような気も。連休は大阪に買い物や食事に出るより、レジャーに出かける方が多いってことなのかもしれませんね。

明日はしっかり仕事しようと思います。
皆さまよい休日を。

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2014年5月 2日 (金)

明日から6日までレッスンはお休みになります。

早いもので、もう5月。1年の3分の1が過ぎてしまいました。

今日はレッスンに向かう電車の中が、既にいつもより随分人が多く、ゴールデンウィークなんだなぁと思いつつ出勤しました。
教室も明日から6日までのカレンダーが赤い日はレッスンがお休みになります。
何日かは出勤して仕事をするつもりですが、レッスンは7日水曜から再開となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

どこに行っても人がいっぱいなのだろうと思いますし、旅行などの計画も全くありませんので、私にとっては今やりかけている仕事をどこまで先に進められるか、それが少し楽しみな連休になりそうですが、皆さまよい休日をお過ごしください。

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2014年5月 1日 (木)

子どもには分かりづらいんだろうな。

概数の学習のとき、ほとんどの子がひっかかる問題があります。

駐車料金の問題なのですが、その問題では「2時間までは300円、その後30分ごとに100円ずつ料金が追加される」という設定で、それぞれの時間とめた場合の料金を求めるのですが、まず問われるのが25分、次が1時間36分というような、2時間以内の時間になっています。

で、子ども達を見ていると何が起きるかというと、それぞれ子ども達なりに考えたのであろう割引価格(?)の答えが書かれるのです。
例えば25分であれば、2時間で300円なら70円ぐらいの答えが書かれたりというような具合。
教室の送り迎えを車でしてもらっているような、おうちの方が日常的に車をお使いで、駐車場を利用する機会もあるに違いないような子達でもかなりの割合で解き間違えるのです。

最初は「2時間までは300円」というところを再確認するのですが、それでもすんなりいかない場合、車に乗る機会がある子達であれば「お出かけして駐車場にとめることない?」というように尋ね、「ある」と答えれば、「30分100円って書いてあるようなところに車をとめて、5分も経ってないのに用事を思い出して帰ることになったら、いくら払うと思う?」というような質問をします。

それでも経験としてすんなり「100円」と答える子はおらず(そういう子は問題の時点で正解している場合が多いですし。)、そのあたりで「5分でもとめてしまったら30分までは100円払わなければならない」ということを確認します。

この話をしながら、よく感じるのは、昔のような10円を入れてかける公衆電話がたくさんあって、子ども達がそれを使ったことがあれば、少しは実感できるんだろうになということです。
公衆電話は3分10円などと決まっていましたが、10円を入れて「今から帰るね」とだけ言って切ってもお釣りなど戻ってきませんし、間違い電話をかけてしまったら、それだけでも10円費やしてしまいます。
そういう経験があれば、3分あたり10円ではなく、3分まで10円だと経験で知ることができるでしょうし、公衆電話の10円という小さな額であれば概数の学習をするぐらいの年齢の子であれば、あの時代なら使う機会もあったのではないかと。

まあ、そうは言っても今となってはどうしようもありませんので、駐車場を利用する際や郵便切手を貼る際などの機会を見つけて、お子さんに話してあげるなり、「いくらかかると思う?」と考えさせて見るなり、そんな経験を日常の中でさせてあげてもらえたらなと思います。

もちろん、「~~以内」や「~~まで」という言葉の意味をきちんと理解できれば、本来は解けるはずではありますが、それとは別に実体験としてその感覚を持っているのといないのとではやはり問題を考える際の自信が違ってくるのではないかと思いますので。

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