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2014年4月17日 (木)

ホントに伸びたなぁ。

このところ何度もブログに書いていますが、今日のレッスンでもやはり、ある子の取り組む姿を見ていて、ああ、これはいよいよ本物なんだなと、見ていて嬉しくなりました。
計算の力はもちろんのこと、分数というのがどういうものなのかの理解も前回より更に進んだ印象でしたし、何よりびっくりしたのが、分数の大きさ比べをするのに、何かしきりに計算をしているので、いったい何を計算しているんだろう?と手元を見ると、360度を割ってみて、どちらが大きいか確かめているのです。

というのは、教室の子達はまだ通分などを習う前に同分母はもちろん、異分母の分数の大きさ比べまでするのですが、それはあくまでも大きさをイメージする、もしくは図に描き表すなどして、量として大きさを感じながら比べてもらうというものなのです。

で、過去何人もの子とその問題を一緒にやってきましたが、量の感覚が優れている子であれば頭の中で何かイメージしている風があるだけで、スイスイ解いてしまうこともありますが、多くの子は同分母のものなどは別として、異分母で大きさが比較的近いようなものは図を描いたりしながら考えたりというのが一般的です。
しかし、今日のその子は、難しいものは360度を割ってみてそれをいくつ集めて…と計算していたのです!

長い間、私や別の先生の顔を窺いながら、答えはこれで合っているのかな?と探るような状態から抜け出せず、適当に答えを書いては消し、書いては消しを繰り返していた子と同じ子だとは思えないぐらい変わったなと感じることがたびたびあります。

少なくとも360度を割って考えるという発想はこれまで私自身全く思いつきませんでしたし、過去にそうやって解いた子もいなかったのです。
ですが、確かにレッスンの中で、円の折り紙を分度器を使って3分の1や5分の1にするということもやっているので、そこからその発想が出てきたのでしょう。
何より素敵なのは、そうすれば大小比較ができるということにその子自身が気づき、何も言われなくてもそれで考えてみたということです。

やり方を教える指導では絶対に出合えない場面なのではないかと思いますし、こういう気づきを子どもからもらえたときは本当に感動します。

それにしてもすごいな~!!
もちろん私は大人ですから、異分母分数の大小比較もほとんどは通分さえしなくてもどちらが大きいかわかりますので、尚更今となってはそんな発想は全く出てこなかったのです。頭が柔らかいって本当に素敵ですね。

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