頭の中を見てみたい
レッスンをしていると、あまりに頭の回転がすごくて、頭の中を見てみたいと思うこともあれば、何をどう考えたらそんな答えが出てきたのか、その子の思考の過程が全く推測できないときにもその子の頭の中を見てみたいと思うことがあります。
子ども達の中には図形の問題が苦手な子ももちろんいるのですが、今日のレッスンで、さすがにこれはわからない子がいないのではと思っていた問題であり得ないような答えを連発した子がいて、長年子ども達とレッスンをしてきていますが、完全に予想外の反応の連続だったため、その子の頭の中では何がどう考えられているのか、見られたらどんなにいいだろうとしみじみ思いました。
展開図などの問題は私も決して得意ではありませんが、組み立てたときにどの辺とどの辺がくっつくかを考える、それも極めて基本的な問題で全く長さの違う部分を選んだかと思えば、真剣な表情で考えているというのに、既に面と面が辺で繋がっているためその部分に他の辺がくっつくはずのないところを選んだりもするのです。
その子がそのとき考えていたのが三角柱の展開図だったうえ、底面の三角形は3辺の長さが異なるものだったので、組み立てるにしてもさほど難しいとは思えませんし、更には長さに意識が行けばすぐに正解ができるはずなのです。
実際、これまでにそのような問題をやってもらった子で、そこで詰まった子は記憶になく、それは算数全般に苦手というような子でもできたように思うので、果たして今日の子の頭の中では何がどう考えられてその答えに辿り着いたのかが全く想像できなかったのです。
先日はかなりいい状態でレッスンができただけに、この落差はなんなのか、図形が極端に苦手ということなのかもしれませんし、今日はたまたま何かおかしなところにはまり込んでいたのかもしれませんが、次回のレッスンでも注意深く様子を見てみなければと思っています。
ただ、全ての子に効果があるかどうかはわかりませんが、空間図形などが苦手な場合も、具体物を使いながら、必要であれば自分で紙を切って展開図を作って組み立てたり、発泡スチロールやスポンジなどを利用して一部を切り落としてみたりなどということを経験することで、ある程度その能力は伸ばせるものだと、私自身、身を持って感じています。
もしお子さんが空間図形が苦手そうだなとお感じになられたら、実際に手を動かし、具体物を使って確かめるという経験を少しでも多くさせてあげることをお勧めします。
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