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2014年3月14日 (金)

意味を考える

今日のあるレッスンでのこと。
分数の学習をしている中で、まだ分数の掛け算や割り算をしていない段階ながら、掛け算や割り算の考え方で解く問題が出てきます。

例えば、1個が1/3kgのリンゴ3個の重さを問われる問題であれば、ほとんどの子が何も言わなくても「1/3×3」という式を書くことができます。
また3個で6/7kgであれば1個の重さはと問われる問題であれば、これもやはり「6/7÷3」という式を書くことができます。
そして、分数を実感することから入っている大半の子が、手助けしなくてもあっさり解いてしまうのですが、今日のレッスンの子はすんなり式を書いたものの、最初の問題は何がどうなったのか、答えが「9/3kg」になりました。今思えば、分子と分母にそれぞれ3を掛けてしまったということなのかもしれませんが、式は合っているということを確認した上で「足し算の式で考えてみて」と言ってもうひとつ式を書いてもらいました。
すると、少し悩んだ後「1/3+1/3+1/3」という式を書いたので、それで答えを考えてもらい、正解することができました。

次に「6/7÷3」の式もすんなり書いたのですが、今度は完全に手が止まっています。この子は数量感覚が実感として身につくのにやや時間がかかるタイプで、更に間違うことを極端に嫌うところもあるため、自信がないと手が止まってしまうことがあります。
少しずつ改善されてはきているのですが、しばらく様子を見ていても動き出す気配がありません。
そこで「6/7の大きさが表せるんなら、式の意味を考えたら絶対わかると思うけど?」とだけ声を掛けてもうしばらく待ってみました。
すると、不安そうにしているものの、「2/7kg」という答えを書くことができました。

突拍子もない答えを書くような子にも、どう考えてその答えになったのかを尋ねたりすると、その過程で間違いに気づくこともありますし、問題を解いてもらう前に「大きさを考えながら解いてね」とか「意味を考えながら解いてね」とかいうような声をかけることで、顔つきがぴりっと変わることもあります。

些細なことではありますが、そういう声かけは結構大事なのではないかと思います。

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