まどろっこしいけど。
今日の小6の子達とのレッスンでのひとコマ。
既に中1の内容に入っていて、2月に文字式の単元に進んでいるのですが、文字式のきまりや文字を使って式を表すなどを学習した後、前回は文字式の加法減法をやり、今回は乗法除法に入りました。
ですが、ここでもやはりテクニックとして教えることは極力したくないので、例えば「3a」なら、まずは「aの3倍、aが3個」というような考え方で考えてもらうようにします。
「3a-a」などの式を見て、「3」と答えてしまう場合がありますが、「aが3個からa1個を取る」と考えれば意味がわかるのではないかと思うからです。
そんな方法でやり進めていると、分配法則を使う乗法や除法が出てきました。
3(4a-2)
この問題について、式の意味を確認すると「3×(4×a-2)」ということはわかっていました。ですので「ってことは4a-2が3回あるってことやから」と言って、最初の問題だけ
4a-2
4a-2
4a-2
と3つ書いて、「こういうことやから」と言うと、少し考えて「12a-6」と答えることができました。
その後様子を見ていると、私がやったように3回なり5回なり、問題に合う回数分式を並べて書き、それを見て問題を解いていました。
一瞬、めんどくさくないのかな?とも思ったのですが、もう少し見ていると、割り算の分配法則の問題になるとそれを書かなくても答えが出るようになってきました。
そして、迷うとまた式を書き並べて正解を出しているようでした。
分配法則を利用する計算は小学校でも扱いますし、やり方を説明することは簡単なのですが、これまでひとつひとつ意味を理解してやり進めてきた子にとっては、そういうまどろっこしい手順を踏んで納得した上で、結局はそれぞれの係数を掛けたり割ったりすればいいのだと気づく段階が大事なのかもしれないなと感じました。
中学校に進んで授業でやり方を教えられたとき、この子はどんなふうに感じるんだろうなと(「こっちの方が簡単やのになんで教えてくれへんかったんやろう?」と思うかもしれませんし…。(苦笑))ちょっと気になりますが、中学でもしっかりやっていってくれるに違いないと思っています。
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