う~ん、もどかしい…。
今日のある高学年の子とのレッスンのときのこと。
まだ通ってくれるようになって半年ほどで、これまではやり方を覚えてそれに当てはめるという「一般的」な勉強の仕方で進んできていた子とのレッスンだったのですが、真面目な性格の子で、一所懸命考えていることは伝わってくるのですが、数量感覚が伴っていないというか、イメージが浮かんでいないというか、レッスンをしていてなんとももどかしくなることがあります。
今日のレッスンで宿題として考えてきてもらった問題のうちできていないもの、間違っていたものの直しをしていたときのことでした。
1.2キロの重さの箱に800グラムの缶詰を詰めたら全体の重さが54キロになった。缶詰はいくつ詰められているかという問題だったのですが、800グラムは0.8キロという換算はできているのですが、初めは54をいきなり0.8で割りました。
次に54を1.2で割ったかと思えば、今度は0.8と1.2を足した2で54を割っています。
おかしなことをするたび、書かれている式は何を表しているか確認し、そのたび式の説明はできるのに、なぜかおかしなことをしていることに気付きません。
かなりあれこれやりとりをしたのですが、いっこうに箱に缶詰が詰められているイメージができないようで、めちゃくちゃな式を書いて混乱しています。
「ホントにちゃんと考えようと思うんやったら、1.2キロの重さの箱に缶詰1個入れたら何キロ、2個入れたら何キロ…って考えられるんやから、1個ずつ考えたとしても何個いれたら54キロになるかわかるはずやん?」と言って様子を見ていると、今度は10個8㎏、20個16㎏…と書き出し始めました。
どう考えるかイメージできていないのだから、回りくどくてもその作業をしてもらう方がいいと思い待っていると、箱の重さを無視し、更にきっちり54キロにはならないのに、67個と答えを書きました。
「箱の重さは関係ないの?」と言ってもまだつながらない様子だったので、計算用紙を渡し、箱の絵を描いてもらい、私がその下に秤の絵を描きました。
そこに箱だけが載っている状態の重さを描いてもらい、缶詰を1個箱に描き入れるよう言い、その重さを考えて書き直してもらう。次は10個入れてその重さを…としたところ、そこまではちゃんと箱の重さと缶詰の重さを足した重さで計算ができていたので、「じゃあ続きを考えてね。」と言ったのですが、結局どうしても答えに辿り着きません。
今日はそれまでにほかのことを色々して、その問題でおしまいにしようと思っていたのですが、そこにずっぽりはまり込んでしまったため、随分時間も延びてしまい、更にどうしても答えに辿り着けないので、今日のところは一旦保留にしました。
しかし、どこでどうおかしな方向に行ってしまうのかが私にも推測しきれず、単に時間が長くなっておかしくなってしまっていたのならよいのですが、次回改めて考えてもらったらどんな反応をするのか気になります。
じっくり考えるという経験をあまりせぬまま学年があがってしまった子達の中には少なからずこういう感じの子がいます。
それを切り替えていくには本人の努力と根気がかなり必要になりますが、それでもそこを切り替えられれば、この先まだまだ続く学びの期間に必ず役に立つと思います。
ですから、本人がなんとかがんばろうと思ってくれるのであれば、私も精一杯がんばりたいと思っています。
次回の反応によっては、最終的には箱に1つずつ缶詰を入れ、ひたすら5.4キロになるまで計算してもらうということも考えねばならないかなと思っています。
そういう面倒なことをやることで、どう考えればよいか、もっといい考え方がないかを子ども自身が考えてくれるようになるまで、たとえ回り道でもそれを避けてはいけないような気がします。
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