受験算数のある問題を考えていて、どうしてもイメージができず、解説を読んでも自分がどこで思い違いをしているのかわからない問題と出くわしました。
それは例によって立体を切断する類の問題で、問題としては極めてシンプルだというのに、どうしても切り取られるとどういう状態になるのか、自分がどこで勘違いしているのがかわかりません。
過去、そういう問題に出合うたび、スポンジや消しゴムなどをカッターで実際に切ってみたり、立体を作ってみたり、ばらした絵を描いてみたりと、色々な作戦(?)で、ああ、そういうことか!とクリアしてきました。
もちろん、こういうことは小中学生の頃にもっと興味を持って、わからなければ具体物を使って確かめてみるということをしていれば、今頃もう少しマシな状態だったのではと思いますが、大人になって子ども達と一緒に学ぶようになり、自分が理解していないことは指導できないと、あれこれ知恵を絞って実際にやってみるようになってから、それなりに改善はしたのです。
そういう問題にぶつかって苦労するたび、頭の中でイメージ操作ができる人たちは羨ましいなと思う一方で、私のようにイメージしきれない子、私以上にイメージできない子達でも理解できるようにするにはどうすればいいかということが考えられるのがいいところなのかもしれないと(苦労せずにイメージが頭の中で描ける指導者にとって、それがイメージできないということはなかなか想像できないわけですから…)、なるべくプラスに考えるようにはしています。
で、今回の問題はというと…。
1辺1センチの立方体が6×6×6の状態で重ねられた立方体があり、それを上の面の1本の対角線から下の1つの頂点に向かって切り取った場合、切り取られた三角錐をバラバラにすると、1センチ角のままの立方体がいくつあるかというようなものでした。(文章で書くと難しそうですが、図を見れば問題の意味自体は簡単に理解できます。)
積み木を積むのは簡単ですが、それを指示されたように切り取るのは無理。
よく使うメラミンスポンジも立方体を積み重ねるところまではできるとしても、それを斜めにカットしていくとなるとうまく切れず失敗しそう。
う~ん…何を使えばいいかなぁ…と昨日の晩ひとしきり考えた結果、思いついたのはお豆腐と大根でした。
木綿豆腐で立方体に近いサイズのものを見たことがありますし、大根も包丁の切れ味がよければなんとかなるのではと…。
失敗してもどちらもとりあえず食べられますし…。(苦笑)
これ、どっちかはうまくいくんじゃない?と自分のアイデアに感心しつつ(笑)今日の帰り、スーパーに。
大きな木綿豆腐を1丁、それもさいの目に切った状態のものを消費するには麻婆豆腐しか思いつかず、そんなに好きなわけでもない上に、お豆腐も木綿豆腐はあまり好きではないし、麻婆豆腐も絹こしの方が美味しいのに…と思いつつ、麻婆豆腐のもとやおネギなども買って、別に大根も4分の1ほどにカットされたものも買って帰宅しました。
で、料理というよりは実験状態でお豆腐を切り始め、目分量でいった割には結構いい感じの6×6×6になりかけていたのですが、ちょっとした気の緩みで、お豆腐の向きを変えようとした瞬間、3分の1ぐらいが崩れ落ちてしまいました…。
今日は帰宅も遅めで、崩れた豆腐を見て一気に気持ちが萎え、それでもどうにかある程度積み直しはしたものの、完全に元の状態に戻せなかったため、斜めにカットしようと思っても対角線にきれいに刃が入っていかず…。
結果、自分がどうやら勘違いしていそうだというところまではわかったものの、ああ、こういうことか!とまでは至らず…。
しかし、そこから麻婆豆腐を作ってご飯の支度をしたら、もう0時近かったので、今日は大根で再挑戦は断念しました…。(苦笑)
何かもっといい方法がありますかね…。
厚みが足りないと思って木綿豆腐にしたものの、絹こしを2丁重ねて使うとかもできるかな…。
とにかく、スムーズに包丁が入るものの方がうまくいく気が。(笑)
と、こんなことをしながら、立体の問題が苦手な子達も小さいうちからこんな風に色々なものを実際に色んな方向で切ってみるなどの経験を積んでいれば、そのイメージが頭に蓄積されて、考える手掛かりにすることができるのではないかと思ったりします。
でもな~、一度でいいからこんな苦労をしなくても頭の中で立体を切断するイメージを鮮明に描けるという状態を味わってみたいなぁ。まあ、少なくともこの人生ではかなり難しそうですけど…。(苦笑)
最近のコメント