アレルギーが随分和らいだね。
今日は私の謎の湿疹の話ではなく(笑)、今日のレッスンに来ていた高学年の女の子のお話です。
といっても、最近は何度もその子のことを書いている気がしますが、彼女は小さい頃から通ってくれていたものの、数量感覚がなかなか身に付かず、本人も算数が好きではないようで、嫌々ながら、あまり興味ないけど…という感じで取り組んでいたせいもあったのか、長らく算数対してに拒否反応がありました。
簡単なものならよいのですが、少し難しく感じると適当に計算をして答えを出し、違うと言われればまた違う計算をしてみて…というようなことも少なくありませんでした。
彼女とは1年ほど前、もしかしたらこれでお別れかもしれないと思うようなショックな出来事があり、ずるいことが大嫌いな私はその後、彼女の態度に変化がなければお別れしていたかもしれません。
ですが、算数がキライながらも何か私の思いを感じてくれたのでしょうか、それ以降、それまでに比べると問題への取り組みへの真剣味が増しました。
そして、案外図に描き表せることがわかってからは、考えずに適当に計算して間違えると、とにかく図を描くよう促し続け、だんだんとできることが増えてきました。
その彼女と、教科書レベルより難しいことは少しだけにはしているものの、今では学校の授業より十分先のことができていて、もちろん、算数が得意な子達に比べるとまだたくさんの手助けは必要ですが、とにかく手が動くようになり、自分で考えられる範囲が少しずつ広がってきていることを感じます。
今日も、おさらいの問題のうち1問、答えが56kmになるべきところを56分の1kmと、分数の割り算を反対にしてしまっていたものがあったのですが、感覚のある子はその数字を見ただけで、あれ?おかしい?と思えるはずですが、彼女の場合、よほど集中できているときでないと、計算式と書かれた数字だけでは量の感覚があまりつかめないようなので、その答えのおかしさには気付かなかったようです。
そこで、線分図を描くように言って、線分図で7分の5を表した後、その5にあたる部分に40kmと書くように言うと、そこからはもう何の助けも要りませんでした。(彼女は線分を7等分するとかそういうことは結構うまくできるのです。ですから、量の感覚が伴っていないわけではないのですが、数字と量が頭の中ではなかなかリンクしないということなのかもしれません。)
図を見て少し考えて「ああ、逆か!」と言って正しい答えを出していました。
そんな姿を見ていると、以前のアレルギー反応がかなり和らいだなぁと嬉しくなります。
このままの調子で中学に行ってもちゃんと数学についていけるようになってもらえたらと思っています。
| 固定リンク
コメント