書いたらダメと思ってるのかな?
今日のレッスンでのこと。
高学年の真面目な女の子が色々な文章問題に取り組んでいました。
初めは簡単だったのですが、途中からは「色々考える」とか「図を描いて考える」とかいうものになり、何を描いてもどう考えてもいいよと声をかけたにも関わらず、紙に書かれるのは何かを計算したらしい数字ばかり。
簡単なうちは何度か試行錯誤して答えに辿り着いていましたが、問題が複雑になってくると(中学生だと連立方程式を使って解くようなもの)、何か当てはめて考えているようではあるものの、それらしい数が全然出てこず、行き詰っている様子。
ただ、線分図を描きなさいと言ってしまえば線分図で解くと思ってしまうかもしれませんし、線分図で解かなければ解けないわけでもないので、できるだけ黙って見ていました。
それでもいっこうに絵や図を描こうとしないので、「問題に書かれていることが目で見て分かるように何か描いたら?」と言っても、そこに書かれたのは(正確な数と金額を忘れてしまいましたが…。)
2こ 3こ 370円
5こ 7こ 580円
のような、個数と金額を文字で書き表しただけのものでした。
「それで考えられる?見てわかる?」と言っても動き出す様子もなく、やむを得ず、「りんごとかみかんとか見て分かるようにしたらいいんじゃないの?」と言ってしまいました…。
しかし、それをいうとようやく絵を描き始め、その絵を見つめてあれこれ考え始め、1問、また1問と解き進むことができました。
子ども達とレッスンをしていると、算数があまり好きではない子、どちらかというと苦手な子ほど、絵や図を描こうとせず、かといって解く方法を思いつくでもなく、固まってしまうということが少なからずあります。
得意な子達の中には絵に描くまでもなく頭の中にイメージが浮かんで解けてしまうという子達がいますが、そうでなくても、ちょこちょこ何か書いたりと、よく手が動くようにも思います。
また、特に女の子に多いのですが、プリントを美しいまま保ちたい、余計なことは何も書きたくないというようなタイプの子達は算数があまり得意ではない場合があります。
描けば考えやすくなるということを、私ももっともっと実感してもらえるようにしなくてはいけませんね。
| 固定リンク
コメント