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2013年3月27日 (水)

これは成長なのでは?

まだ小学校に上がる前から通ってくれているものの、どうにも算数がキライで苦手という、もう高学年になる子がいます。
もちろん、がんばってもどうしてもなかなかできるようにならないというものは人それぞれありますから、その子の場合、算数に関しては覚えて反復するという方法でやる方がいいのかもしれないと、おうちの方ともお話をしたのですが、おうちでも色々ご相談頂いた上で、結局うちに通い続けてくれています。

その子については学校の算数ができればというお話になりましたので、それを意識して教材などを決めているのですが、ある時期から少しずつ変化が見られるようになってきた気がしていました。

思えば、きっかけは、その子がしたある出来事がかなり本気で私を傷つけたということだったのかもしれません。
ああ、もうこの子と一緒に勉強するのは無理かもしれない…と思うような、大きなショックを受けたのですが、そのときの失望感というか、本当に泣きそうなぐらい悲しかったその思いが何か伝わったのかもと思えます。
そのとき以来、宿題への取り組みが少し変わり、それによって少し理解が進んだ印象で、以前よりじっくり考えられるようになってきているようにも感じました。

その子が今日じっくり考えねばならない文章問題を考えていたときのことでした。

2400000÷500の計算をして4800という答えが出た後、少し手助けは必要でしたが、4800個必要だということだと気付き、先に自分でメモ書きしていた「10秒=10個」というのを見て、「20秒=20個」と順に書き始めようとしました。

そこで、「こう(何時間何分ですか)聞かれてるんやから、先に何か考えた方がいいん違う?」と声をかけると、ほんの少し考えて「60秒=60個」と書きました。そこでまた2分=…と書き出していくのだろうかと思って少し様子を見ていると、「1分=60個」と書いた後、何か計算した後「6分=360個」、そして更に計算して、「60分=3600個」というように、1分、2分…と行くのではなく、1分から6分へ、そして6分から60分へと、私が何も言わなくても自ら工夫して1時間でどれだけかをきちんと導き出せました。

もちろん、算数が得意な子からすれば、とてもまどろっこしく、時間もかかっているのですが、ずっと算数が苦手でキライだと言っていたその子が、自ら1分から6分、そこから60分という導き方ができたのはとてもすごいことだと感じました。
高学年になってからぐっと伸びる子に出会ったこともあるので、この変化を目にして、ますます期待が膨らんでいきます。
劇的な変化でなくても、算数がキライでなくなれば、それだけでもとても素敵なことだと思いますので。

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