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2013年3月 6日 (水)

見える人が羨ましい。

中学受験の算数の問題や中学の数学などをやっていると、立体の切断がらみの問題が出てくるのですが、このあたりは昔から苦手。
理屈抜きに、展開図を頭の中で組み立てられない方の脳なので、イメージしようにもそう簡単には行きません。
それでも、仕事柄、わかるようにならないとマズイということもあり、実際に色々なものをカッターなどで切ってみたり、展開図を作って組み立ててみたりというようなことを何度も繰り返したことで、子どもの頃や学生の頃に比べると多少はイメージできるようにはなりました。

ですが、子ども達を見ていると、見える子にはいともたやすく見えてしまうんだなと、頭の中は見えないものの、問題を解いていく様子を見ていてしみじみ感じることがあります。
本当にうらやましいなぁと。

今日も中学入試の算数の問題を考えていて、立方体を下に2つ、その上に1つのせた立体を切断する問題が出てきて、体積や表面積を求めなければならなかったのですが、どこで切れるか線は引けても、それで2つにわかれるそれぞれの形がイメージできず…。色々な方向から図を描いてみたりして、それはどうにか気づけたのですが、直方体を微妙な位置で切断した問題がどうにもこうにもどういう立体になるのかイメージできず…。

見えないものはどうしようもないので、メラミンスポンジを出してきてカッターで切ってみると、へぇ~!こんな風になるんだ!と感心しつつすっきりしました。
こうやって具体物で確かめられるので理解できますが、この手の問題は見えない子は本当に見えないんだと思います。塾などではそれをテクニックに落とし込んで解けるようにするのかもしれませんが…。

ですが、私のようにイメージするのが苦手でも、こうして具体物を使って実際に切ってみるような経験を積み重ねると、少なくともそれをしないよりはずっとイメージできるようになるように感じています。
経験が蓄積されるということなのだろうと思いますが。

であれば、中学受験などを考えているご家庭は、それも、女の子の場合は特に、小さい頃にそういうことを意識して、お豆腐や大根、カステラなど、なんでもよいのですが、普段はしないような角度で色々切ってみるような経験をさせてみるというようなことも大事なことなのではないかと思います。

でも、見える子が本当に羨ましいです。

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