« すごく考えてたんやね。 | トップページ | オフでした。 »

2013年3月 9日 (土)

さすがのこの子でもつらいのね。

1年の初めに来てくれた子の中に2人ほど、算数のセンスが抜群の子が抜群の子がいます。
そのうちひとりは女の子で、これまでセンス抜群の男の子には何人も出会ってきましたが、女の子でここまでの子は初めてなのではと思う見事さです。
一緒に来ている同級生の男の子も結構よくできる方なのですが、その子の比ではないほどすいすいとほとんどの問題をクリアしていきます。
実際、まだ1年生で入学してから来てくれたのでまだ1年経っていないというのに、普通の子であれば2年目にやる教材が既に半分近くまで進んでいます。

そんなかなりスーパーな彼女に今日は2けた×2けたの暗算を考えてもらうことになりました。
この問題はほとんどの子がかなり苦労しますし、最終的には筆算でできるようになれば問題ないのですが、機械的に計算してしまう前にちょっと苦労して、どう考えたらいいか、2けたと2けたをかけるとどのぐらいの数になるのかなど、多少でも実感してもらうため、問題数は少なくしますが、それでもほとんどの子に取り組んでもらっています。

普段驚くほどにすいすい問題をクリアしていく子なので、これはどうかなとまずは様子を見ていたところ、最初の1問、「77×22」はしばらくじっと考え、時々数をぶつぶつ言いながら、何もメモせず正解してしまいました。
え!?一体どうやって考えたんだろう?この子の頭の中はどうなってるんだろう?と思っていると、2問目になると何度考えても4けたのうち十の位だけがなかなか合いません。
それでも、ここだけが違うというと、やはりメモをするでもなく頭の中を眺めるような様子でしばらく考え、「あ!」と言って正解になりました。
ただ、書かずに考えるのはそれが限界だったようで、書いてもいいよというと3問目はメモをしたりしながらどうにかこうにか正解。しかし、4問目は何度やっても答えが出なくなり、いよいよ手助けを…。

見ていた限り、頭の中だけで考えていたため急激に消耗したのではという印象で、もう頭は使い果たしてしまったよ…と言いたげ。それでも投げ出さないのがすごいところですが、普段の様子からすると格段にペースも落ち、ミスも続いていました。
要するに、こんなにできる子でもこの問題は頭をフル回転させねばならず、相当消耗するということなのだなと。

2けた×2けたは簡単ではありませんし、答えが出るだけでよければテクニックを覚えればほとんどの子が答えは出せるようになりますが、何かもっと、ああ、そうかこのぐらいになるのか!と実感できるようなよい方法がないかなと考えています。

|

« すごく考えてたんやね。 | トップページ | オフでした。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: さすがのこの子でもつらいのね。:

« すごく考えてたんやね。 | トップページ | オフでした。 »