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2013年3月13日 (水)

賢い子なのに気になるな…。

その子は、まだ年長の頃からうちに通ってきてくれていて、その頃からその他にも習い事をお勉強も含めてかなりたくさんしている様子でした。
学年が上がるにつれ、他の習い事や塾なども忙しくなってきて、教室に来てもじっくり考えられなくなっているような感じがあったので、うちを辞めることを含めて少し習い事を減らすことをご提案させて頂いたこともあったのですが、ほかを減らすというお返事だったはずなのに、結局子どもが続けたいというので…というような話ですっきりせぬまま4年生になりました。

もともと算数のセンスがあるなと感じる子でしたので、他の進級式の習い事などでも学年を考えると驚くほど先まで進んだようですし、掛け持ちしている塾でも一番上のクラスにいるようです。
しかし、特にこの1年、一所懸命考えてはいるのですが、明らかに以前のような閃きが滅多に見られなくなり、その一方でケアレスミスが多発するようになりました。

今週のレッスンでも、ある立体の表面積を出す問題で、出すべき部分は全て分かっているのに、半分にし忘れる、掛け算を間違える、計算して出したのと違う値を使って次の計算をしておかしくなる、たす必要のないものをたす…といった具合に、とっくに求め方を理解している問題の答えを正解するまでに6、7回答えの計算を間違えました。

次に、(1,1,3)(3,5,5)(7,7,9)…という具合に、奇数が2回ずつ順に書かれたものを3つずつカッコに入れてある問題で(99、101、101)となっている2つめの「101」までにいくつ数が並んでいるかを考えるのにもまた一苦労。
101が何番目の奇数かを考えてもらうだけでもすんなり答えが出なかったのですが(もちろん、平均的な4年生であれば決して簡単ではないとは思いますが、その子がこれまでにやってきたことや他の塾などでやっていることを考えると決して難しいことではないのです…。)、ようやく51番目とわかったのに、2つ目の101までには51×2の数が並んでいることに気づくのにまた一苦労。
2回ずつ書かれているのだと何度確認しても51個だの52個だのとそのあたりから抜け出せず、どうしようもなかったので、1、1、3、3、5、5、…と51個の数を書いてもらうことに。そこまでしてようやく自分の思い込みに気付いたようですが、この問題に限らず、どうして気付かないんだろう?と思うようなものにまでなかなか気づかなくなってしまっている印象なのです…。
それは忙し過ぎるのと、塾でやり方を教え込まれ始めているのとの影響なのではと思うのですが…。

それでも悲しいことに、春から一層塾が忙しくなるようなので、この子とももうじきお別れになる予定で、せっかくこの子が持っている閃きやセンスがますます消されていくのかもしれないと思うとなんだか切なくなります…。

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