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2012年9月11日 (火)

語彙を増やす

教室に来てくれている子たちの中に、算数は結構よくできるのに、国語になると、なんというか、え?その言葉も知らないの?というようなことまで知らなくて、しばしば驚かされる子がいます。

もちろん、子ども達の中には本を読んだりするのが好きではない子も少なからずいますし、興味が持てないことはなかなか頭に入らないというのは普通のことですので、その子は言葉というものに対してあまり興味を持たぬまま過ごしてきたということなのかもしれないなと思います。

ただ、語彙は本などを読む以外にも、特に子どもの頃であれば、増やす機会はいくらでもあるはずです。
例えば、周囲の大人が敢えて少し難しい言葉を使って、「どういう意味?」と尋ねてきたら辞書を調べさせたり、一緒に調べたりと、分からないことは調べるという習慣を身につけさせる。
テレビなどを見ていて、これは知らないかもしれないなと思う言葉があれば、「どういう意味かわかる?」と尋ねてみる。
子どもが何か話してきたとき、同じ内容を違う言葉で言いかえてみる。
ぱっと思いつくだけでも、そんなことを意識することができそうですし、他にも色々あるのではと。

私自身、ある程度成長してからは難しい言葉が並んだ本が苦手で避けてきたため、友人などが難しい言葉を普通にさらっと使っているのを見聞きすると、(うわぁ、賢いなぁ、かっこいいなぁ)と思いますし、言葉を知らない自分が恥ずかしくなったりもします。

それに、自分が知っている言葉の範囲が狭いと、人が話していることがきちんと理解できない、間違って解釈してしまうということも起きてきますから、やはり、使える語彙、知っている語彙は多いに越したことはない気がします。

そしてこれは、何も国語の勉強とか、テストでいい点を取るためとかいう狭い範囲の話ではなく、とても大事なことなのではないかなとも思います。

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