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2012年3月 8日 (木)

おもしろいなと思うけど、ホントはそれが自然なんだろう。

今日は年長さんの子とのレッスンがあったのですが、そろそろ通ってくれて1年になろうとしているその子は、100までの足す引くがある程度できるようになりました。
100までであれば、足し算は繰り上がりがあってもほぼすんなりできますが、繰り下がりのある引き算となると、できないわけではないのですが、楽しい、好きという風には感じられないようで(まあ、ほとんどの子が引き算より足し算の方が圧倒的に好きみたいですし)、2けた同士の繰り下がりのある引き算になると、明らかにモチベーションが低下するのがわかります。(笑)

もちろん、量をこなさせるつもりもありませんし、スピードも求めませんから、しっかり考えられればそれでよしとして、ゆっくり様子を見ています。
それでも、ドットを見せたり、ドットの絵が描かれたプリントをやっているときと比べ、数式だけのプリントになると格段に「やるぞ!」という表情ではなくなるのです。

まだ就学前ですから、時間をかけてじっくりやればいいわけで、更に、できていない訳ではなく、あまり気乗りがしないらしいというだけですので、問題はありません。
しかし、その子に文章題のプリントを考えてもらうと、全く抵抗を示さないのです。

前のレッスンでもそれは感じていたのですが、今日も、宿題の繰り下がりの引き算のプリントが最後まで終わらなかったと言って持ってきていたので、ほんの5問を一緒にやろうとしただけでも、かな~りのらりくらり、ああ、やりたくなさそうだなぁという感じでした。
ドットを見せればやってくれますし、1つ1つ尋ねながら考えてもらうとちゃんと考えられるのですが、1問まるまるドットなしで自分ひとりで考えるとなると、途端に目に見えてやる気がどこかへ…。(苦笑)

ドットを見せたり、問いかけをしたりしながら、なんとかやり終え、ほかの問題のプリントをやったりした後、文章問題のプリントになりました。
1問目は「~~~昨日36匹、今日は45匹つかまえました。昨日と今日合わせて…」というような問題で、それはほどなく正解。
次の問題は45枚から12枚と13枚をあげる問題で、それも全く抵抗を示さず、少し考えて正解。
そして、その次には「~~56匹つかまえました。~~28匹あげました。今何匹…」というような問題で、今日も抵抗を示していた繰り下がりのある引き算です。
なのに、全く嫌がる様子もなく「56-28」と式を書き、真剣な顔でしばらく考えた後、「28ひき」とちゃんと答えが出せました。

子どもの頭の中の状態まではわかりませんが、当然、56匹の魚を思い浮かべて28匹をあげた状態が思い描かれたとは考えづらいのですが、それでも、虫だったり、お花だったり、お魚だったりと具体物が出てくると、考えることを嫌がらないのです。

大人からすると不思議に思えるかもしれませんし、実際、「56-28」と書いてしまえば、ほんのさっきまで抵抗を示していた繰り下がりの問題を全く同じなわけですから、そこでまた抵抗を示されるのではという気持ちもありました。
でも、全く大丈夫だったんですよね。

これが頭の中が「健康な状態」なんだろうなと思います。
実際、文章問題の方が得意な子、文章問題の方が好きだという子は教室にはたくさんいますし、計算だけはできるけどという子はほぼいませんので。

計算式なら解けるけど、文章問題になると途端にできなくなるというのは、明らかに異常な状態であるということを、もっとたくさんの方に知っておいて頂けたらなと思います。

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