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2012年3月 5日 (月)

興味の有無

今日はご紹介で高学年の女の子がひとり体験に来てくれました。
うちに通うことになるかどうかは全くわかりませんが、1時間一緒にレッスンをさせてもらいながら、色んなことを感じました。
来てくれる前に伺っていた話では、体を動かすのが大好きで勉強はキライだと。まあ、それは珍しいことではありませんし、小さい頃から徹底的に詰め込んでいるよりは何もせずに来たほうが伸びがいい場合もありますので、さて、どんな子が来てくれるのかなと楽しみにしていました。

確かに現時点で算数はかなりがんばりが必要な状態であることはわかりましたが、初めての緊張もあったのか、1時間その子なりに必死に考えて、頭をフル回転させてくれたと思います。
ただ、まず驚いたのが、もう高学年になっているのに、2倍、10倍の言葉の意味を知らなかったのです。

大きな数の問題を少しやってもらおうとしたとき、10倍がぴんと来ていない様子だったので、大きな数だからかなと思い、「4の10倍はわかる?」と尋ねたものの首をかしげました。そこで「5の2倍は?」と尋ね直したところ、「7?」と。
あれれ?と思いつつ、「じゃあ、もしかして、チャンスが倍とかって言われてもどういうことかわからない?」と尋ねると、こくりと頷きました。

そうか、知らないのかと少し驚きつつ(九九は使えるようでしたので)、「5の2倍は5が2回ってことよ?」というと、へぇ~という表情を見せ、「10倍なら10回ってこと。」そう言った後、「8の4倍は?」と尋ねると「32。」とすんなり答えました。

もちろん、これまでその子が過ごしてきた中で「倍」だの「2倍」だのという言葉を耳にしたり目にしたりする機会はあったはずです。
掛け算を習ったときにも、もしかしたら出てきていたかもしれません。
それでも、きっとその子は興味を持たなかったのでしょう。

広い意味での「学び」というのは、分からないことが分かるようになる。知らないことを知る。そんなことを指す部分も多いのではないかと思います。
ということは、何かに疑問を持つ、興味を持つということは、学びにとってとてもとても重要なことだと言えるでしょう。

どうやらその子は算数が嫌いだそうですから、もちろん興味も持てないのでしょう。
ただ、「チャンスが倍!」とかいうようなフレーズはテレビ番組などを見ていても耳にすることはあるはずです。
そのときに「どういうこと?」と尋ねるなり、自分で調べてみるなりすることで、ひとつ学ぶ機会を得られるのですが、分からなくても平気、知らない言葉が出てきても気にならないという子は、何かを学ぶ上でせっかくのチャンスを少し逸しているかもしれません。

どうすれば興味を持たせることができるかというのは難しいところですし、また、周囲の大人が様々な働きかけをしても興味を示さない場合ももちろんあるでしょう。
ただ、知らないこと、わからないことは調べるという姿勢を、子どもが小さい頃から周囲の大人が見せていれば、それが子どもに伝わる可能性は少なくないだろうと思います。

何かに疑問を持てる子。疑問を持ったらそれを解決したいと思う子。
そういう子は、真剣に学び始めたら、きっとぐんぐん伸びるだろうと思います。

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