子どもっておもしろい。
今日のあるレッスンのとき、ひとりの子が3学期の通知簿が5段階でつくのだという話をしました。
これまで公立小学校は長年よくできる、できる、がんばりましょうというような3段階評価で、通知簿に数字がつくということを経験せずに中学生になった子がかなりいるのではないかと思います。
教室に通ってくれている子たちはみんな、5段階評価は初めての経験で、口々に嫌だのなんだのと言い出しました。
その話の中で、相対評価と絶対評価の話になりかけ、子ども達にもわかるように相対評価の説明をしていたときのことです。
クラス全体のうち、1~5をつけられる人数が決まっていて、例えば5をつけられるのが5人だとして、テストの点がみんな同じだったら、宿題をちゃんとやっているかとか、授業をちゃんと聞いているかとか、そういうのも合わせて決めるんだよというような話をしたところ、「じゃあ、テストの点もおんなじで、宿題もおんなじようにちゃんとやってて、授業もぴち~っと聞いてる人が5人よりいっぱいおったらどうするん?」との質問が。(笑)
大人であれば、そんなことは当然あり得ないし、そんな仮定をすること自体、馬鹿げていると思うわけですが、聞いている子は真剣で、周りの子達まで「ほんまや、そんなときはどうするん?」と一緒に質問してくる有様です。(笑)
そんなことあり得るわけないやんと言ったところで、子どもは多分「あるかもしれへんやん!」などと言って食い下がってくるだろうということは予想がついたので、敢えてそれは言わず、「もしほんまに何もかも全くおんなじでそれでも選ばなあかんかったら、それはもう先生の好きか嫌いかとかになってくるんちがう?」と答えました。(実際のところ、もし天文学的確率でそんな状況になった場合は、そういう判断はあり得るという気がしますが。)
すると、「えぇ~~!!ひっど~!!そんなんずるいわ」だのなんだのと、口々にぶ~ぶ~文句を…。(苦笑)
(だから、5人も6人も、テストの点も宿題の提出も授業態度も何もかも同じ評価なんて、そんなこと絶対あり得へんねんてば…)と内心思いつつ、これ以上横道に逸れてはいかんと、話を打ち切ってレッスンに戻りました。
でも、子どもってよくそういう「あり得ない仮定」をして、ひとつ否定すれば更にもっとあり得ないことを、必死になって重ねてくるってことはありますよね。
そういう仮定ができるってことが子どもである証拠なんでしょうか。
ってことは、私も昔はそんなだったのかなぁ。
ホント子どもっておもしろい。
3学期の通知簿、子ども達、どんな評価をもらってくるのかちょっとドキドキですね。
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