« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月29日 (水)

ゆっくりじっくり

自分もいわゆる「教育産業」の端っこの方には引っかかっているので、なかなか難しいところではありますが、同じ業界の色々な話を聞くにつけ、なんとも複雑な気持ちになることが少なからずあります。

例えば、中学受験の塾といえば、ほとんどの方が思い浮かべられるであろういくつかの大手塾がありますが、その大手塾は僅かな差はあるにしろ、ほぼ全て同じようなカリキュラムで同じようなことをしていますから、中堅の受験塾なども結局はそれに倣ってしまい、その結果、中学受験を考えておられる保護者の方の大半が、あれをやらないと受験には合格できないと考えてしまいがちです。

ただ、あの方法が決してよい結果を生まない場合が少なからずあるということは概ね間違ってはいないだろうと思います。
もちろん、あの方法がばっちりはまるお子さんも少しはおられるでしょうし、どんな方法でも悪い影響を受けないほど飛びぬけたお子さんというのもおられるでしょう。
ですが、恐らく少なくない割合で、特にそういう学習を続ける年数が長ければ長いほど、何らかの悪影響があるのではないかと思います。

これは中学受験の塾にとどまらず、少子化で生き残りをかけているのかもしれませんが、だんだんと低年齢化し、中には幼稚園のお受験や小学校受験でさえも、テクニックを教え込み、大量に反復をさせるという方法をとっている塾や教室もあるようです。

よそのお子さんが早くからお勉強の教室に通っていると聞けば、大切な我が子が遅れをとっては可哀想と思われる保護者の方も少なくないでしょう。

その結果、早くから子どもを囲い込みたいと思っている塾や教室のニーズが満たされるということになるのかもしれません。
そして、そういう方が増えるにつれ、それが普通ということになり、ますます早期教育が過熱していく可能性もあります。

少し前までは中学受験といっても5、6年の2年間塾通いというのが一般的だったのではないでしょうか。
それが少子化が進んでいるはずなのに、今では4年生からが当たり前で、更には3年生から始めないと出遅れますよなんて話もあったりするようです。

それはどんな根拠があってなんだろうと思えてなりません。

こういう話の厄介なところは、子ども達はひとりひとりそれぞれに違いますから、同じ子どもを使って比較をすることができないということです。
全く同じ子どもに異なる方法で学ばせた場合の結果の差を比較できれば、話はもっと簡単になってくるのだと思いますが、それができない以上、可能性としての話しかできないわけです。

それでも、もともと持っている能力が抜群に飛びぬけているようなお子さんの場合は別として、多くの場合、幼少期は机上での学びよりもっともっと大事にすべきものがあるのは間違いないと思いますし、先を急ぐあまり、子どものペースを無視して必死に手を引いたり、お尻を叩いて早く進ませるのは、多くの場合悪影響はあっても、よい方向へ進むことはまずないと思います。

これまで教室に通ってくれた子ども達を見ていても、それはほぼ間違いないのではないかなと思います。

小さい頃はゆっくりゆっくり。
子どものペースに合わせて、大人はそれを少し離れて見守りながら、本当の本当に必要なときだけ最小限の手助けをする。
そして、受験を意識し出しても、もちろんお子さんのタイプにもよりますが、詰め込みのパターン暗記のような学習はできるだけ先延ばしにする。
そういうことが子ども達にとって大切なのではないかなと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月28日 (火)

どこまで助けるか

答えに自信がないと黙り込んでしまって延々何も言えなくなってしまう1年生の子がいます。
もちろん、その子なりに少しずつ努力しているのは伝わってきますし、できることも増えているのは確かです。
ただ、私はその子その子に本当に最低限のレベルの手助けしかしませんし、最初は最低限どころか「まず考えてみて」と放り出すことも少なくありません。

当然、初めて学ぶことや、まだ私とのレッスン期間が短い子などには、必要に応じて手助けをしたり、一緒に問題を考えたりもしますが、慣れてきた子たちには最低限よりまだ少し少ない程度の手助けしかせずに様子を見ることが多くなります。

しかし、黙り込んでしまう子や泣き出してしまう子(もちろん、どちらも私が怒ってということではないのですが)に対しては、お手伝いして頂いている先生についてもらって、手取り足取りしてもらうこともあります。
そうでない場合も、その子の状態に合わせて、初めのうちは私が少しの間だけ手取り足取りをすることもあります。

ただ、手取り足取りをしてもらった子は大抵の場合、その状態をずっと続けてもらうことを、意識的にしろ無意識にしろ求める場合がほとんどです。
ですが、それを続けると決してその子の力にはならないと考えています。

今日のレッスンでも、難しいと黙り込んでしまう1年生さんとレッスンをしていて、1000を超えて1万までの数の学習をしたのですが、もちろんまだ小さいのでそんな大きな数がスラスラと答えられないのは当然です。
ですので、最初のうちは間違って答えると、質問を投げかけ、そのやりとりをする中で正解に辿り着くということを何度か繰り返しました。

特にまだすんなり行かないのが、10や100を10を超える数集めるといくつになるかという問題です。
10が16本で集まると160になるのに、「16」と答えてしまったり、考えた末、10本と60が合体して「70」と答えてしまったり、100が25枚集まると2500なのに、やはり「250」や「700」などと答えてしまったり。
そこで、100が16枚とか100が25枚というようなところに「160」や「250」と書いていたので、「16枚あったら輪ゴムがいる?(10枚ずつで輪ゴムをかけることになっているので。)」と尋ねると「いる。」と答えました。そこで「何本いるの?」と更に尋ねると「1本。」と。

その後は

「それはいくつになったの?」
「1000。」
「あと何枚残ってるの?」
「6枚。」
「それはいくつ?」
「600。」
「じゃあ合わせたらいくつ?」
「1600。」

というやりとりになりました。
しかし、25枚でも間違っていたので、全く同じようなやりとりをもう一度。
このように1つ1つ尋ねれば考えられるのですが、これはある意味、誘導尋問になりかけているわけで、本人が自分の力で導き出した答えとは言えません。

実際、もう1問そんな問題が出てきたのに、やはり間違えていました。
もちろん、そこでまた手取り足取りすることは簡単ですが、恐らくそれをして家に帰ったら、自分では考えられない状態のままになってしまうでしょう。

「それは助けないから、自分で考えてみて。」

そう言って、しばらく様子を伺っていました。
その子は不安なとき、必ずというほどちらちらとこちらを見てくるのですが、気づいていないフリをして待っていました。
時間はかかりましたが、ようやく1問、自分で答えに辿り着くことができました。

必要に応じて手助けせねばならない場合はあると思います。ですが、最後は必ず自力で考えさせて、その子自身の力で正解に辿り着くところまでさせることがとても大事なことだと考えています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月27日 (月)

今日は寒かったですねぇ。

今日は通常レッスンはお休みでしたが、振替と単発のレッスンが入っていましたので午後少し出勤していました。
今日でも十分寒かったと思うのですが、明日は更に冷え込むとか。
みんな風邪ひいたりせず、元気にレッスンに来てくれることを願います。

今日はどちらも幼児さんとのレッスンだったのですが、1つ目のレッスンはつい最近来てくれるようになったばかりの子で、何をするのも本当に一所懸命で、すごく真剣に集中しているのが見ていてひしひしと伝わってきますし、その子なりに試行錯誤している姿も、これから変わっていくんだなぁと思うと、なんだかすごく大事なものを見せてもらっているような気持ちになりながら見ていました。

その子はお兄ちゃんもじっくり集中して考えるタイプの子なのですが、兄弟や姉妹でも全くタイプが違う子も少なくないのに、そのご家庭は兄妹とも落ち着いてじっくり考えてくれるタイプの子なので、見ていて安心します。

もちろん、落ち着きがなくても頭の回転が速い子もいますし、それぞれの個性、それぞれの興味、能力がありますから、落ち着いているのがよくて、落ち着きがないのがいけないということではありませんが、落ち着きがないとおうちの方は色々心配されることもおありのようですから、じっくりタイプの子をみると、そういう意味で安心だなと。

2つ目のレッスンの子達はこれまで既に色々なお勉強をしたことがある子達で、教えられてその通りにやるということをしてきた子達にしばしば見られる反応が出ています。
とにかく急いで答えを出そうとしたり、よく考えないうちにわからないと助けを求めたり、じっくり考えたり、試行錯誤をする機会を与えられずに来ているんだろうなと感じるところがありました。

ただ、まだ小さい子たちは最初にしっかり時間をかけ、こちらも辛抱して待つということを続けていると、大抵は比較的早く変化が見え始めるように思いますので、なんとかそういう風になっていってもらえるようがんばりたいと思います。

さて、明日からまた1週間。2月もあと2回レッスンをしたらおしまいです。
いよいよ3月。新年度の予定も考えていかなければいけませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月26日 (日)

寒かったですね(休日の話題)

今日はオフで、遠方から友人が関西に出てきていたので、午後から神戸の街をうろうろ、お茶したり、ちょこっとお買い物にお付き合いしたり、ご飯を食べたりしてきました。

しかし、今日は寒かったですね。友人は雪国からこちらに来たのですが、彼女いわく、こちらの寒さの方がキツく感じるそうです。なんだか不思議な感じですね。

恥ずかしながら、私は相当の出不精でグルメでもないので、神戸に長年住んでいてもほとんどお店も知らず、国内外あちこち旅行している彼女があれこれ調べてきたお店にお供していただけという有様でしたが、今日晩ご飯を食べたお店のリゾットがかなりの美味しさで、ひとりで一皿全部食べたいぐらいでした。(そこそこのボリュームだったのですけどね。)

それにしても、休日の街はやはり人が多いんだなぁと。約束がないとまず街には出ていきませんので、休日に。(汗)

明日は午後から2つレッスンがあるので出勤です。
明日はもっと寒くなるとか…。皆さまお風邪などひかれませんように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月25日 (土)

最初にじっくり時間をかける

どの子とのレッスンでももちろん言えることですが、新しいことを学ぶ際、最初にその子自身が理解するまでじっくり時間をかけることはとても大事なことだと考えています。

今日のレッスンで、ここしばらく割り算のレッスンが続いている子と何度目かの割り算のレッスンがありました。
先週一度、少しだけそのあたりの問題は具体物を使いながらやったのですが、今日はどうも反応が鈍いようです。

問題の中に「330÷90」というのがあり、前回はそういう問題もちゃんと考えられていたのですが、今日は止まったまま。
そこで、少し様子を見ていたものの動き出さないようなので、330と90はそれぞれ10がいくつあるか尋ねると、それはきちんと33と9だと答えます。それがわかるなら前回のレッスンでやったこととつながるのでは?と、「10円が33個あって、90円ずつとったら何回取れる?」と尋ねると、「3回」と答え、「じゃあ何が余ってる?」と聞くと、「6」と言います。
そこで、「何が6個残ってるの?」と尋ねても、今日はどうにもそこがつながらないようです。

そこで10円を33個並べて、90円ずつ3回のけて見せた上で、再度余りを尋ねたのですが、今日はまだダメ。
こうなったらここはきちっと線がつながるまでやらなくてはと、その子に33枚の10円を渡し、「考えてみてね」と言って待っていました。

すると、90円ずつ並べ、しばらく考えた後、ようやく「3あまり60」という答えに辿り着きました。
その後はもうなんの助けも必要なく、再びスラスラと問題が解けるようになりましたが、多分今日、本人に10円を渡して納得してもらうことなく、無理にやり方を説明して進めていたら、多分またすぐわからなくなっていたのではないかと思います。
最初に多少時間はかかりましたが、その後の迷いのなさを見ると、やはり急がば回れなんだろうなと感じました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月24日 (金)

またまたサッカーの話題ですみません。

明日は土曜ですので、今日は早目に寝なければなのですが、そして、今日はレッスンはお休みの子もいたりして人数は普段より若干少な目だったものの、みんな結構いい感じでがんばってくれたのですが、帰宅後ちょっとダメージが…。

今日はキリンチャレンジカップでアイスランドとの試合があるのはわかっていて、仕事で見られないので録画予約をしたはずだったんです。
帰ってご飯食べながら見ようと思って録画一覧を眺めると、・・・・・・な、なぜ?どこにも録画されていない・・・。(ががが~ん)
まあ、今日のは親善試合みたいなものですし、海外組は召集されず国内組だけのチームでしたから、まだダメージは少なかったものの、ネットで試合結果や試合後のインタビュー記事などを見ていると、アイスランドの選手のスローインが話題になっていることに気付きました。

ご覧になった方は既にご存知だと思いますが、ご覧にならなかった方、是非ご覧ください。
私は生まれて初めて見ました。ちょっと感動モノです。こんなことする選手がいるんですね!!ただ、何度もやってかなりふらふらになっている気がしますが・・・。(苦笑)

ハンドスプリングスロー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月23日 (木)

インフルエンザ流行ってきましたね。

今週は毎日かわるがわるインフルエンザや風邪、体調不良などでお休みの連絡が入っています。
今日来てくれた子の1人もインフルエンザが治ったところだと言っていましたし、寒い日も続いていますので、体調を崩している子も増えてきているのでしょうね。

幸い私は今のところ、先週引いた鼻風邪がまだ治りきってはいないかなという程度で済んでいますが、皆さまどうぞくれぐれもご自愛くださいね。

今日のレッスンの中で、2年生の子たちと掛け算の筆算をしたのですが、今日のところは「2けた、3けた×1けた」の筆算で、その範囲は既に暗算で考えられるようになっているところでした。
ですから、暗算でできるけど、筆算ではこういう書き方をするんだよというような学習になるわけですが、掛け算や割り算の筆算をする際に気をつけていることがあります。

例えば、「38×7」であれば、

  38
×  7
 266

このような書き方になるわけですが(繰り上がりの「5」がうまく書き表せないので省略しました。)、「筆算の仕方」だけを教えるのであれば、「8×7」の答えの6を一の位、繰り上がりの5を十の位に小さく書き、次に「3×7」の「21」と「5」を足して百の位と十の位に書くというような説明がなされると思います。(言葉で説明しなくても、それをやって見せるなどするかと。)

でも、私はその際、十の位の計算は「3×7」なのではなく、「30×7」なのだということを意識させるように子どもとやりとりをするようにしています。
もちろん、答えを書いてしまえば同じことですし、速く答えを出すには30×7を考えさせるより、機械的に書き方を覚えた方が効率もいいだろうとはわかっています。
ただ、それをすると、例えば、3けた×1けたで「508×4」などのように、間に0が入ってきた場合などに「8×4」の「32」と「5×4」の「20」とを合わせて「232」としてしまうような子が少なからず出てきます。
ですが、導入の際に、30×7であるとか、500×4であるとかを意識させていれば、その間違いは多少なりとも減らせるのではないかと思うのです。

また、どう書くかを教えず、そうやって何十×何や何百×何を考えて書いていくうちに、子ども自身がどう書けばいいのかに気付く場合も少なからずあるわけです。
自分の頭で考えないうちにテクニックだけ教わると、繰り上がりの出る計算などで間違う確率が増えるように思うのです。しかし、きちんと意味を考えて計算しているうちにどう書けばいいか自分で気づいた場合は、身に付き方もおのずと違ってくるのではないかと。

学年が上がってしまっているとか、とても算数が苦手であるとか、事情によってはテクニックを教えて覚えこませ、反復させて身につけさせる方法も必要になるかもしれませんが、小さいうちはできる限り時間をかけ、子ども自身が頭を使い、考え、気づくという方に持っていけると、後々大きな差になって現れてくるように思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月22日 (水)

食塩水の問題

これまで何度も書いていますが、私自身中学受験の経験はなく、また、子ども達と勉強をするようになってからも受験まで中学受験の指導を続けたことはありませんでした。
ですので、中学入試の算数の問題がどういうものなのかこれまでは断片的にしか知りませんでしたが、今回初めて受験まで一緒に勉強させてもらった子がいたので、受験算数というものをひと通り学ぶ機会を頂きました。

問題を解きながら色々なことを感じたり考えたりしたのですが、その中のひとつに、食塩水の問題は中学校で習う方程式を使う考え方より、中学入試問題を解くときに使う方法の方が簡単なのではということがあります。

私は中学校で習った方法しか知りませんでしたし、それ以外の方法をわざわざ考えようという発想もありませんでしたから、塾で中学生を指導していた頃には定番のXとYを使った連立方程式のようなものを作ったりして、それを考えやすくするためにどんな図を描くといいか指導したりしていました。
それでも、あのあたりは苦手な子が多かった記憶がありますし、私自身、100分の~~の式を100倍して…というような作業が面倒だなぁと思ってもいました。

しかし、中学入試の問題を解くときにはXやYは出てきませんし、パターンに当てはめて方程式で解くというよりは(まあ、受験塾ではそれをパターン化して覚えさせるのかもしれませんが)、図を描けば、それだけで結構わかるじゃない!と感じたのです。

実際、つい先日、中3の公立入試の模試の問題の中に、見た目少しとっつきにくそうな雰囲気の食塩水の問題があったのですが、見た目だけでひるんでいた子に、とても簡単な図を描いて、方程式は全く使わず、小学生レベルの四則計算だけで答えが出せることを見せると、「わ~、ほんまや。めっちゃ簡単やん!」と言いました。

もちろん、ひねって複雑にしてある問題もあるとは思いますが、その場合は方程式を立てること自体も難しいでしょうから、食塩水の問題を解く場合は中学入試対応の解き方の方がイメージしやすいのではと個人的に思っています。

まあ、割合がちんぷんかんぷんという子、図が描けない子はまた別の話になりますし、方程式の方が簡単と感じる子もいるかもしれませんが、中学生で食塩水の問題が苦手という子がいたら、一度中学入試対応の方法を学んでみるのもいいのではと思います。(図などで説明すればもっとわかって頂けると思うのですが、文章だけなので抽象的で申し訳ありません…。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月21日 (火)

先日のレッスンで

この前から書こうと思いつつ、延び延びになってしまったのですが、先日のレッスンでのこと。
時計と時刻の学習を何回かして、時間計算をし、そのときはある程度できるようになったところで次の単元へ進みました。
そして、おさらいで再び時間計算が出てきたとき、以前はある程度できるようになっていたのに、例えば「午前9時28分から午後11時14分まで」のように分の部分の計算が面倒な問題を、28-14で「2時間12分」というような答えを出してしまいました。

時計を見ていいからもう一度考えてと言ったのですが(実際に時計の教具を回しながらなら確実に答えが出せるようにはなっていましたので、教具を触らず考える段階へ移行することにしました。)、どうものらりくらりしています。
そのとき考えていたのは長針が42分のところから37分のところまで回ったら何分かということだったのですが(何時間の方は正しく答えられていたので)、「5分」と答えたあと、なかなか次の答えが出てきません。
42分が60分ぴったりになるまで何分あるかを尋ねても反応なし。
どうしたもんかなぁと思いながら、紙に円を描いて、42分と37分の針を大体でいいので描いてみるよう促しました。

ほどなく、まあそれぐらいかなという位置に2本針を描いてくれたので、42分から時計回りで37分までを赤鉛筆でなぞり「ここからここまで動いたんよ?」と声をかけたもののまだ反応が微妙。
どうもその子の頭からは「5分」というのが抜けないようで、どうしたもんか…と思いつつ、さっきなぞらなかった、37分から42分までの間の部分を指し、「ここが5分なんでしょ?」と尋ねた瞬間

「あ!わかったぞ!」

そう言ったかと思うと、アニメではありませんが、本当に「キラ~ン」という感じの顔になり、正解の「55分」と答えたかと思うと、次々と問題を解き始めました。
この子なりに気付いたんだなとはわかったのですが、そのパターンで何問も続けて解くと、今度は普通に引き算するだけで解ける簡単な場合の時間計算を間違ったりしないか気になり、「もう1問だけ解いてみてくれる?」と、時間も分も引き算するだけで解けるパターンの問題を指しました。
すると、それも難なくひっかかることなくきちんと正解。
そして、ご機嫌な口調で「ふふ~ん、かんた~ん♪」と。

それまで時計を使って、目盛りを数えたりしながらさんざん苦労していたのが嘘のように、少なくとも彼にとっては時計の絵の足りない部分が5分というのを見て、「60-5」と閃いた瞬間、どうすれば解けるかということがしっかり理解ができたということなんだろうなと。

子ども達は1人1人違っていて、どういう考え方がわかりやすいかも、「どの子にとってもわかりやすい」というものはなかなかありません。(「多くの子にとってわかりやすい」というものはあるように思いますが。)
この子の反応を見て、またひとつ、私の引き出しも増えました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月20日 (月)

読書習慣一応復活。

一時、自分でもなぜここまで?というほど読書ペースが落ち込んでいたのですが、ここ1ヶ月ほど、ようやく少し復活しています。
というのも、これまでは本が傷むのがイヤでなかなか思い切れなかったのですが、読み始めたもののペースが上がらず放置しているものや文庫本などのお手頃価格のものなどであれば、持ち込んでふにゃふにゃになってもまあいいやん!と思うに至り、試しになかなか読み進めなかった新書を一応ブックカバーをした状態で持ち込んで、のんびり湯船につかりながら読んでみたのです。

寒い時期ですし、ゆっくり湯船につかるといいのはわかっていたのですが、手持ち無沙汰で、普段さんざん時間を無駄に使っているくせに、何もせずぼ~っと湯船につかるのはなぁと思っていたこともあって、湯船で読書ができるようになってから、気付けば小一時間経っていたなんてこともあるほどで、注文したけど積んだままになっていたものや、読みかけでしばらく放置していたものなど、ここ最近何冊か読了できました。

やはりお風呂に持ち込むと、しんなりしてしまったり、やや膨張した感じになってしまったりはしますが、汚れるわけではありませんし、今のところ続けられそうです。
目的を見つけたことで、長風呂も気兼ねなくできるようになりましたので、一石二鳥?

一時は週1冊紹介し続けていた読書ブログすら更新ができない状況に陥っていましたが、今はまだご紹介していない読了本が5冊。読みかけの本が3~4冊。
寒い日が続くと読書も進むという。(笑)
唯一の問題はハードカバーでちょっと高い本やきれいな状態で置いておきたい本などをまだお風呂に持ち込む決心がつかないことでしょうか。

さて、今日は何を読もうかしら。(今はまだ教室ですが・・・。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月19日 (日)

懐かしい本

先日、教室に置いたら読む子もいるかなと思い、「頭の体操」という本を注文しました。
なんとなくうっすらと知っている本のような気がしつつ、届いた本をめくってみると、その内容は正に自分がまだ小学生の頃、実家にあったものと同じでした。

ネットで調べてみると、第1集は1966年に発売されたと書かれていて、実家にあったその本は既にカバーがなく、多少古びていた記憶がありますので、第1集だったのかもしれません。

ただ、今回注文したものは「頭の体操BEST」と書かれていて、帯に「シリーズ累計1200万部ベストセラーが1冊に!」と書かれているのです。
でもなぁ、最近の記憶はすぐに消えてなくなるものの、今手元にある本に納められている問題のかなりの部分に見覚えがあるんですよね。
昔々実家にあったのと全く同じ内容なのでは?と思うほど。(全ての問題を覚えているわけではないので、なんとも言えませんが。)

子ども向けの本ではありませんでしたから、父か母が買ったものだったのだと思いますし、子どもの頃には問題の意味すらよくわからないものもありましたが、結構気に入って何度も見ていたような気がします。
昔のことは覚えているのか、問題を見て、すぐ答えを思い出すものも少なからずあり、それはそれでちょっとびっくりしました。

そして、今改めてこれを見ながら、こういうものに子どもの頃から親しんでいたら、柔軟な発想が身に付きそうな気がするなぁと思いました。(もちろん、これをやっていれば必ずそうなるというものでもないでしょうけど。)
問題によっては、それ、なんか屁理屈みたい…と思うような答えもあったりしますが、そんな発想もあるんだなとは思えますし、また、全く思いつかなかったものなどは目から鱗という気持ちにもなったりします。

とりあえず1冊だけ注文しましたが、これは何冊か教室に置きたいなぁと思っています。
ただ、気づいて興味を持ってくれる子がどのぐらいいるかわかりませんし、低学年だと意味がよくわからないようなものも結構あると思いますが…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月18日 (土)

1週間終了。

今日はあろうことか明け方にインテルの試合があり、日付が変わらないうちに早寝して、4時半に起床。試合を見て再び1時間半仮眠の後、支度をして出勤しました。
もちろん、自分の趣味のせいでレッスン中眠くなるとか頭が回らなくなるとか、そんなことは避けねばなりませんから、延べ睡眠時間は確保しましたし、幸いレッスン中は全く眠くなることもなく、いつも通りレッスンできました。
しかし、今日はレッスン後に保護者の方とのお話が少し長くなってしまったり、終わったら終わったでついだらだらしてしまったりで、帰宅して食事をしたら一気に睡魔が…。
書こうと思っていたことがあるのですが、明日以降に改めて書かせて頂きます。

教室の子ども達も保護者の方もお風邪が増えてきているようです。(そういう私も鼻風邪まだ完治せずですし…。)
今日も寒かったですよね。
皆さまくれぐれもご自愛のほど。
本日はこれにて…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月17日 (金)

悲喜こもごも

今日は特色科を受けた子達2人の合格発表でした。

1人は教室を始めたときから通ってくれている、キャリア9年目の中3生。小さい頃から一緒に算数や数学をしてきて、今回、数学と理科の試験があるというところの受験に挑戦しました。
とてもよくできる子ですが、そういう子達が集まってくるのでしょうし、一般に男子の方が図形などには強いですし、理科に関しては全く関わっていませんでしたので、どうなるかなぁと少し心配もしていました。
そして、無事合格のお知らせが。

しかし、高学年から来てくれて一緒に算数、数学をしてきた子は試験に数学が必要ないところの受験を選びました。
私は彼女とは数学しか一緒に勉強してきませんでしたから、当日の試験に関して私は何も手助けできることがありませんでした。
そして、何時になっても連絡がなく、夜遅くなって短いメールを送ってみたところ、やはり短い返信がありました。
併願した私学には合格していますが、残念な結果だったようです。

特色科を受ける子たちはほとんどがそこそこの倍率になりますから、その子も3人に2人が合格するぐらいの割合でした。また、理数系にしろ英語系にしろ、その科目が好きで得意な子たちが集まってくるわけですから、やはりきびしいものがありますよね…。

そんなわけで、長年通ってくれた、1期生が無事志望校に合格して喜んだものの、もう1人は希望が叶わずで、複雑な気持ちです…。繊細な子なので、今の彼女の気持ちを思うと尚更…。

本当は今日は書こうと思っていたことがほかにもあったのですが、今日はこれにて失礼させて頂きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月16日 (木)

何、一体?(笑)

しばしばブログに登場している、超個性派天才系2年生くんとのレッスンでのこと。
先日、私が座っている椅子のシートクッションの下に宿題のプリントを潜り込ませたまま自分でも忘れてしまったツワモノですが、以前はレッスンで頻繁に眠くなっていたものの、このところほとんど眠ることなく、かなり順調にレッスンが進むようになりました。

もともと頭はいいと感じていたので、ここに来てそれが徐々に発揮されてきたかなと感じられることも増え、当初彼のことをかなり心配しておられたおうちの方も、最近は少し安心されているのではと思っていました。
まあ、それでも超個性派っぷりは全く変わることなく発揮されていて、それはそれで私としては嬉しい限りです。

その彼との今回のレッスンは、これまで順調に進んできた掛け算で、3けた×1けたをやることになりました。
最初に100のドットを何枚か見せながら、何百×1けたを考えてもらい、それがかなりスラスラ答えられるようになったところで、ドットで何百何十何×1けたについて何度か尋ね、考え方が分かったことを確認した上でプリントを渡しました。

教具の絵がかいてあるプリントはスラスラとクリアし、計算式のプリントに移りました。
「紙ちょうだい」というので紙を渡すと、ほんのさっきまでちゃんと暗算で考えていたはずなのに、いきなり「333」を3段重ねの筆算で書いて「999」、更に「267×7」を4段目まで書いているところで気づき(ほかにも一緒にレッスンをしている子がいるので、ほんの少し他の子を見ていた間の出来事でした。)、驚いて「なんでそんなの書いてるの?今までちゃんと考えてスラスラ答えてたやん?」というと一瞬固まり無表情に。

「さっきまで書かずにちゃんとできてたやん?別に早くしてって言ってないよ?それ書いたら答えは出るやろうけど、それ、あんまり頭使わんでできるやん。せっかくかしこい頭があるのに、なんで使わへんのよ?」

そういうと、無表情のまま聞いていたので、このパターンだと眠そうにし始めるか、言うことを無視して足し算の筆算をし続けるかのどちらかかなぁと思いながら、少し様子を見ていました。

すると、突然渡した紙に「14」と書き、4の部分を消したかと思うと8に書き変えて、あっという間に「1869」と答えを書きました。

へ?

確かにさっきまでちゃんと頭で考えて答えを出していたのですが、次の瞬間、面倒だろうに筆算を何段も重ね始めたのです。なのに、ちょっと言ったら次の瞬間、本当にあっという間に暗算で答えを出してしまいました。
見ていると、次も、その次も…とスラスラと解いていきます。
途中1問だけ、十の位が0だったもので機械的に計算して間違った答えを書いてしまいましたが、それも考え直したらきちんと正解し、その他は全く何も助けませんでしたが、足し算の式を書かずにあっという間に正解しました。

う~ん、やはり奥が深すぎる…。
いつまで予想外のことをし続けてくれるのか、実は結構楽しみです。もちろん彼の将来もとてもとても楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月15日 (水)

なんか納得。

これまで読んだ本の中に、潜在意識に関するものや、引き寄せの法則に関するものなどもありましたが、まあ、近年の見事なもの忘れっぷりで、読んでも断片的にしか記憶には残らず、かといって1冊を繰り返し読むということもないので、印象に残ったことだけが部分的に頭に残っていきます。

その中で、「失敗したらどうしよう」とか、何かよくないことが起きるんじゃないかとあれこれ考えたりすると、ある本のでは「潜在意識は否定を理解しないので、失敗をイメージすると失敗してしまう」というようなことが書かれていたり、「イメージしたことは現実になる」「強くイメージしたことを引き寄せる」というようなことが書かれていたりしました。

塾講師時代、成績的にはまあ大丈夫だろうという学校を受けた子の中に、男女それぞれ1人ずつ、ずっとネガティブなことばかり口にしている子たちがいて、「俺、絶対落ちるわ」とか「私、絶対あかんわ」とか事あるごとに言っていたのですが、その年二十数名いた中3の受験生の中で、その2人だけが公立受験に失敗しました。(私立と併願だったので私立に進学しました。)

その子たちの結果を見、また、逆に学校の先生から絶対落ちるとまで言われて「絶対受かってやる!」と言い続けた子と、成績からすると相当厳しい状況だったにも関わらず最後の最後に志願変更であっさり偏差値の高い方の学校に志願変更をした子は見事志望校に合格したなんてこともあったりして、意志の力、言葉の力というのは本当にあるんだろうなぁとは漠然と思っていました。

で、最近、ああ、そういうことか!と妙に納得したことがあります。
ひとり暮らしをし始めて結構な歳月が過ぎ去りましたが、ひとり暮らしを始めたのが阪神淡路の震災後で、食器なども実家で割れずに残ったものなどを一部持たされ、足りないものはとりあえず間に合わせにと適当に揃えました。
しかし、今年になってちょっと思うところあって、全部は買い替えられないにしろ、ちょっといい食器を揃えようと、私にとっては高級な(あくまでも私にとってはですが)食器をおおよそひと揃え買い揃えました。

さて、ひとり暮らしを始めてからこれまで、うっかり手が滑ってなどで食器類を割ってしまったことはほぼありません。忘れていることもあるかとは思いますが、片手で足りる程度ではないかと思います。
要するに、普通にしていれば割れるものではないということでしょう。
それなのに、高い食器を使い始めてから、洗おうとするときふと「割ったらどうしよう」と思ってしまうのです。そして、そう思えば思うほど割ってしまう気がするのです。

これまでは気をつけないと割れるかもと考えたことすらなく、当たり前に食器を洗っていましたし、その結果、割ることはほぼ全くありませんでした。
ですから、普通に考えれば「割ったらどうしよう」と考える必要すらないはずです。なのに、小市民なもので、これ割れたらショックだよなぁと思ってしまう。その結果、割れたらどうしようという不安を抱く。そして、こわごわ洗う。それを続けていれば、そのうち割るだろうなと。

そういえば、ときどき、赤ちゃんが高いところから落ちたけど怪我がなかったとかいう話をニュースなどで聞くことがありますが、まだ「怖い」という意識がない分、体に変な力が入らず、怪我がない、もしくはあっても軽く済むということがあるのではないでしょうか。
それに対して、ある程度大きくなると、危ない!と思うと思わず体に力が入ったりして、その分怪我が大きくなるというような話も聞いたことがあるような気がします。

そういうのを潜在意識とか引き寄せの法則とかいうのかどうかわかりませんが、不安を感じるとそれが現実になってしまう可能性が高まるというのは、今回改めて身をもって納得が行きました。
意識というのは本当にかなり大きな力があるのかもしれませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月14日 (火)

灯台もと暗し…。

とうとう明日から確定申告の受付が開始されます。
毎年、今年こそは受付開始より前に書類を仕上げて税理士さんに見て頂こうと思うのですが、やる気になればすぐ終わると思うとエンジンがかからず、つい後回し後回しに。

まあ、帳簿自体は1年分溜めているわけではなく、ある程度入力は済んでいましたので尚更、やる気になれば1日あれば終わると思ってしまい、その気の緩みで結局全然捗らず…。

それでも昨日は何とかある程度までやり進み、入力に関してはあと1時間ほどで終われるかなというところに至りました。
もちろん、それが済んだら入力チェックをして、必要な書類を揃えてから税理士さんへ提出なのですが、当然ながらこの作業は1年に1回だけ。それでなくてもほんの少し前のことでもボロボロと忘れてしまう今日この頃ですから、1年に1回しかしないことは悲しいかな当然覚えておりません…。
何かにきちんと記録してまとめておけばよいのですが、例年、この時期はバタバタと作業をして、えいやっ!という感じで税理士さんのところに持っていってしまうため、毎年同じようなことで困っている気がします。

しかし、今年は更にひとつ問題が。
というのは、去年の5月に引っ越したため、独立してから初めて、それまでのものの置き場が変わってしまっています。
引越しした際は一応きちんと整理しつつ、引き出しや棚にしまっていったはずなのですが、これまた問題の物忘れが…。
作業かかなり佳境になってきたため、毎年それにデータをバックアップして提出しているUSBメモリを用意しなければと、ここかな?と思うところを見たのですがありません。
ではここかな?と何ヶ所か思い当たるところを見たのですが、やはり見つかりません。
そういえば、教室の机の引き出しにUSBメモリの箱が入ってたな、あれだったかな…と、一旦捜索を終了しました。
そして、今日出勤して確認すると、箱の中は空…。え…じゃあどこ?(汗)

今日は帰宅したら大捜索か?と少し気が重くなりつつ帰宅。気分が乗らないのでぐずぐず。
いい加減探さなきゃと、ここになかったらもう他に思い当たらないぞ?というところを捜索。しかし見つからず。
あ~ぁ、ホントどこにやったんだっけ?と自分の脳細胞が恨めしくなりかけたそのとき、探していた書類入れらしきものが目に留まりました。

あれ?これ??
見ると、確かにそれが探していた書類入れで、中を見るとしっかり昨年の確認書類と共にUSBメモリが。

・・・・・・・・・。

実はそれ、自宅で毎日使っている仕事机のすぐ右に本などを入れてあるファイルボックスの中に入っていました…。それも、本に隠れていたわけではなく、ファイルボックスに、上の部分が見える状態でちゃんと入っていました……。がが~ん。

見つかったのはよかったのですが、ホント大丈夫かな、私の脳細胞…。
ショックを受けつつ、明日には作業を終えたいと思います。(なるべく…。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月13日 (月)

まずはおめでとう。

今年は珍しく、小6で1人、中3は3人の受験生と受験まで一緒にレッスンをさせてもらう機会を頂きました。
小6の女の子は無事志望校に合格し、今は週1回、中学入学に向けて予習を始めました。

そして、中3の受験生3人、それぞれに志望が異なっていて、1人は公立の特色科専願、もう1人は第1志望は公立特色科で私立を併願、残る1人は公立普通科(私の母校)志望で私立と併願。

というわけで、2人の子は先週金曜に私立の入試があり、今日めでたく併願の志望校に合格したとお知らせが来ました。
どちらの子の学校も特進クラスがあるものの回し合格の制度を取り入れているため、合格は間違いないとは思っていましたが、1人は思いがけず特進の特待生での合格、もう1人も第1志望で出したところに無事合格したとのこと。
どちらの子もそれが第1志望ではないものの、ここでつまずくと本番で調子を崩したりという可能性もありますから、なにはともあれ本当によかったなと思います。

そして、特色科志望の2人の子達は今日は本番。発表は金曜とのこと。
どちらの子もそれなりの倍率になっている上、偏差値的にもかなり高いところを目指していますので、今日しっかり力を発揮できているといいなと思います。

残るは我が母校でもある高校を第1志望にしている子。3月の本番まで、私ももう一度気持ちを引き締めてがんばらねばなりませんね。

ただ、とても嬉しいなぁと思うのが、受験生の子達がみんな、自分の成績を考慮してこのあたりの学校を…というような選び方で学校を決めたわけではないことです。
それぞれがそれぞれに目標ややりたいことがあってその学校に行きたいと思っていて、そういう子達と一緒にレッスンをさせてもらえることが本当に幸せだなぁと改めて感じます。

まずは金曜日、おめでとうと言えることを祈ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月12日 (日)

午後から少し仕事でした。

今日はスポットのレッスンが入っていたので、午後から出勤し、レッスンをした後少し居残って予習して帰宅しました。
症状は相変わらず鼻だけなものの、風邪はまだ治らず…。

今日は晩、実家に行った後、帰宅後はインテルの試合があったのですが、このところ不振続きでいい試合が見られず、ちょっと欲求不満気味(?)。今日は最下位のチームとの対戦だったので今日こそ調子を取り戻してくれるかと思ったのですが、その望みは叶わず……。

というわけで、なんかちょっと脱力してしまい、書くことを思いつかず…。(汗)

ただ、今日の対戦相手だったノヴァーラというチームは短期間でセリエCからセリエBに、そしてそのままセリエAまで昇格したというチームで、年俸の高い選手もおらず、有名な選手もおらず、昇格したもののやはり思うように勝てず、このままだと降格がほぼ確実という状況なのです。
プロ選手としては安い年俸のあまり知られていない選手たちががんばって金星をあげるというのは、個人的には結構好きな展開ではあるので、悔しいとかいう気持ちはないんですけどね。

というわけで、本日はこれにて…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月11日 (土)

祝日でしたがレッスンでした。

今日は祝日でしたが、通常通りレッスンがあり、何人かお休みされた方もおられたり、振替や変更のレッスンもありましたが、なんだかんだと今日もしっかり6レッスン。相変わらず鼻風邪っぽい症状はよくならないものの、どうにか無事レッスンを終えることができました。

1年の初め、毎時間のように泣いていた男の子がいるのですが、学校にも慣れ、レッスンにも慣れるにつれ、泣く頻度が減り、最近ではほぼ全く泣かなくなりました。

今日は先日お休みした振替で来てくれたのですが、1000までの数の学習をしていて、途中泣きそうな表情になりました。もちろん、ほったらかしにしているわけではなく、その子に考えてもらえるよう質問をしたり、手掛かりになるようなことを言ったりはしているものの、「わからない状態」というのがとても不安になるのか、今日は久しぶりに、(うわ、もう泣くか?)と思うところまで来ました。

ただ、泣かれると困るからと手助けし過ぎるのは決してその子にとっていいことではありませんし、過去何人もしょっちゅう泣いていた子たちが時を経て泣かなくなり、しっかり考えられるようになっていったということがありましたから、泣かれるかもしれないけどギリギリのあたりで様子を見ていました。

とても不安そうな表情だったので、教具を渡し、使って考えるよう促しても、悲しくなりかけているせいか、そのことすらうまくわかってもらえず、ああ…泣くか?と思ったものの、今日は彼もまだがんばっていました。
なんとか私が言っていることを理解してくれて教具を並べながら考え始め、初めは不安そうで悲しそうな表情をしていたものの、本当にゆっくりながら表情が落ち着き始め、その後問題に移っても、やはり初めのうちは悲しそうな表情だったのが、1問、また1問と進むにつれ穏やかな表情になり、恐らくわかったんだなと感じられる頃には少し自信さえ漂う表情になっていました。

泣かれようとなんだろうと、最終的にこういう表情になるのを見届ければ多分大丈夫なんじゃないかと、これまでの経験ではそう思っています。
あ、幸い今日は彼もがんばって泣かずに堪えてくれましたしね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月10日 (金)

ちょっと意外。

春から一緒にレッスンしている1年生の女の子がいます。
一所懸命がんばってはくれるのですが、新しいことを理解してすとんと自分の中に落ちるまで、少し時間がかかる感じで、また、その日のコンディションによっても相当出来が左右され、ほとんど毎回レッスン時間の終盤になると頭が働かなくなるということもあったりします。

少し時間はかかるけど成長するにつれて変わっていくかなぁと思いながらレッスンをしているのですが、積み木や色板などの教具を使う課題などでも、え?そこにそれ置く?それはさすがに合わないでしょ?と思うようなものを合わせてみたりということもある子でしたので、今回図形の学習をするにあたって、結構時間がかかるかもなぁと思っていました。

レッスンの最初に図形模写があり、お手本を真似て描くのですが、悪戦苦闘する子もいたり、なかなかうまく描けないという子も少なくないので、この子も苦労するかもなと思っていたのですが、なんと!スラスラと、それも結構上手に描いていくのです。
正直、いい意味でかなり予想を裏切られた感じで、今日のレッスンはいけるかもと、早速図形の学習に進みました。
すると、もちろん多少時間はかかるものの、想像していたよりかなりスムーズに進み、また、仲間の形を選んでいくような問題でも、普段のその子の反応からするとかなり手助けが必要かもと思っていたのですが、ほとんど助けも必要なく、きちんと仲間わけができました。

過去、女の子の中にもたまに、計算より図形の方が得意な子がいましたが、彼女の場合、これまでの様子だと色板などでも形を作ることに苦労したりもしていましたから、正直予想外でした。
今週は導入部分だけだったのですが、来週以降の反応がちょっと楽しみです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 9日 (木)

導入ってすごく大事なんだと思う

今日のレッスンでのこと。
うちに来てくれる以前に小さい頃からプリント反復式の教室に行き、その後受験塾に移っている3年の子とレッスンをしていたときのことですが、その子は今も受験塾に通いつつ週1回だけ通ってくれるようになって数ヶ月という状況です。

プリント反復式の教室で小学校範囲の計算は終えてしまっており、受験塾でも学年より先のことを次々と習っている状況で、うちとしては少しでも頭を使ってもらうよう、教具を使う図形の問題や思考力系の問題を中心にやってもらっています。

また、受験塾でテクニックとして習ってしまう前に少しでもこちらでやれたらと、別の教材も併用しつつではあるのですが、かなりのことを習ってしまっているため、しばしば「習った知識」を使って問題を解こうとします。(それはもちろん至極当然のことですが。)

そして、今日、少し応用の入った角度の問題を考えてもらっていたときのこと。
この子は図形の問題は今の時点ではやや苦手なようではありますが、どうみても同じには見えない角度を同じに答えたり、見るからに90度より大きい問題の答えに28度と答えてみたり、どこからどう見ても「大きさ」を全く感じることなく、ただ数字をこねくり回して答えを出そうとしているようにしか見えません。

あり得ない答えを書くたび、「こことここが同じ大きさに見える?」だの「どうみても直角より大きいやん?」だのと私からつっこまれ、再び考え始めるのですが、この子の持っているであろう能力からすると、角度を学習する最初の段階で、例えば大きさを予想するなどのところから入っていれば、もしかしたらもう少し違っていたのではと思ったりもするのです。

もちろん、子どもによっては真面目にがんばっていても図形感覚が乏しい子もいますし、どうしてもイメージするのが苦手な子もいますから、全ての子に効果があるかどうかはわかりませんが、実際に色々な角度を測ったり、角度を予想してみたりというところから入れば、これは30度ぐらいだなとか90度より大きいけど135度よりは小さそうだなとか、そういう風に頭を使うかもしれませんし、例えば数人で角度当て競争みたいにすれば、男の子などは気合いを入れて考える子も少なくないのではという気もします。

そうやって大きさの感覚を意識するようになれば、問題の図を見たときに、ああ、これはだいたいこのぐらいの角度だなと見当をつけてから解くことができますから、全くかけ離れた答えが出てきたときに「あれ?おかしいな」と考え直すことが可能になるはずです。

そういう感覚を持たず、ただのテクニックでどこの角度とどこの角度を足したらここになるとか、平行ならこことここの角度は同じとか、そういう知識を駆使して、あとはただ計算して出てきた答えを漫然と答えると、例えば内角と外角を出し間違っていてもそのまま気付かず、不正解になってしまうこともあり得ます。

もちろん、苦手な子はがんばってしっかり必要なことを覚えてそれを駆使するしかないかもしれませんが、それは最終的な方法で、算数や数学でテクニックを先に与えるのは多くの場合、かえって逆効果になることが多いように感じます。

今日のレッスンのその子は、これまで真面目に塾などで勉強してきたのだと思いますし、習ったことを覚えようと努力もしてきたのだろうと思います。
ですから、その子が悪いわけではなく、またその子の例に限ったことではなく、何か新しいことの導入の際、指導する側がなるべく「感じさせる」「考えさせる」「気付かせる」ということを意識してやることがとても大事なのではないかと改めて思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 8日 (水)

きっかけになるかな。

小さい頃から教室に通ってくれていて、現在4年になる子がいます。
この子は本が大好きで、教室に来る行き帰りの電車はもちろん、教室に来てからもレッスンは始まるまでの間などはずっと本を読んでいます。
算数は結構できる子ですし、それだけ本を読むのが好きで、それも、びっしり文字が埋まっているような本でも平気で読んでいるようだというのに、国語は大嫌いだと。
実際学校でもあまり国語はできていないらしく、おうちの方も心配されて、4年の途中から、算数の時間の初めに少しだけやってきた国語の問題集をチェックして間違い直しをすることになりました。

しかし、大した量の宿題ではないのに、やってこない、持ってこない…そんなことが続き、次忘れたらおうちに連絡するとか(取りに帰れる距離ではないもので…)、時間を延長するとか言うと、その次はなんとかやってくるのですが2回と続かない感じで…。

おうちでも、国語をさせようとするとしばしば大変なことになるらしく、おうちの方が根負けすることもあると伺い、そこまで嫌なのに今の時期に無理してやらせる必要があるのかどうか(本人が国語ができるようになりたいとか、テストの点が悪くて嫌だとか、そういう気持ちが今ひとつなさそうなので)迷ってもいました。

そして今回のレッスン。前回また国語をいい加減にしかやっていなくて、それが数回続いていたこともあり、結構きつく言った影響があったのかどうか、今回は一応範囲の宿題はやってきていました。
そして、算数はいつもほぼきちんとやってくるのですが、これまでやっていたプリントが終わり、ワークブックなどに移行し、今回の宿題は問題をきちんと読まないと間違いそうなものがたくさんありました。

そして、見てみると大半をきちんと読まずに間違えています。その子の算数の力からすれば、問題をきちんと読みさえすればほとんど解けるはずの問題であるのにです。
国語だと問題を読むように促しても嫌がる素振りを見せるものの、算数まで大量に間違っていて、「問題読んでないでしょ」だの「ちゃんと読んで」だのと1問ごとに言われ、読み直すたび「あぁ、そうやったんか」「あ、なんや、読んでなかったわ」とか言っては正解を出していきます。

そして、私は何も言っていないのに、ふとその子自身が「あ~あ、問題ちゃんと読まな間違うな~」と、まあ、そんなのは当たり前過ぎるほど当たり前ではあるのですが、しみじみ感じたかのようにつぶやきました。
「そりゃそうでしょ!!」と笑いながらツッコミを入れたのですが、その子自身が何かを感じ、きちんと読まなくてはいけないと思ったのであれば、それは大きな一歩になるかもしれません。
これをきっかけに変わってくれるといいのですが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 7日 (火)

むむむ、風邪か?

ここ何年か、病気らしい病気はしたことがなく(2年ほど前にちょっと派手に怪我はしましたが(苦笑))、風邪すらも引いたっけな?という感じで過ごしてきましたが、なぜか2日前朝起きると鼻が詰まっていました。
起きて活動していると治まったのですが、昨日外出して帰ってきたら、右の鼻だけが詰まって通らなくなりました。

しっかり温まって眠ったのですが、それに寒くて目が覚めたとかいうこともなかったのですが、朝起きるとやはりのどや鼻に違和感が。
空気が乾燥してるのかな?と思いつつ活動したものの、今日は結局1日中鼻詰まり。それも右の鼻だけ。
それ以外の風邪らしい症状はなかったのですが、子ども達がみんな帰って片付けを始めたところ、くしゃみ5連発。
まあ、今も鼻づまり以外の自覚症状はほぼないのですが、受験生もいますし、悪化させないよう治さねば!

というわけで今日は帰宅後おネギやキムチを入れたおうどんを食べ、しょうが湯を飲みました。
お腹が落ち着いたらお風呂で温まって、今日こそは早く寝ようと思います。

目覚めたらすっきり治っていますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 6日 (月)

目的達成のちプチ事件(オフの話題)

今日もレッスンはお休みでしたので、つい明け方近くまで予習しつつだらだら起きていて、その後しばし就寝。
しばらくぐ~たらしつつも読書をした後、今日こそは行かねば!と意を決して(大袈裟…)なんぼなんでも16時までは開いているだろうと15時45分頃2日続けて生田神社へ。

今日は無事開いていて、目的を達成することができ、それだけ済ませたらすぐ家に帰るつもりだったのですが、なんとなく、かれこれ2ヶ月ぐらい行こうかなぁ、どうしようかなぁと迷いつつ足を延ばすのが億劫で行きそびれていた梅田のとあるショップを覗きに行くことにしました。

大阪は全然というほどわからない上、人が多いのが苦手なので、よほどのことがないと出ていかないのですが、今日はとりあえず電車に乗ってしまって梅田に到着。
迷わずショップにも辿り着いたのですが、なんだか周辺が物々しい様子。消防車、パトカーなどが出て、警察官と思しき方、消防署員と思しき方などがずらり。
なんだろう?と思いつつショップに入ろうとすると、まだ16時半ごろなのにドアが開きません。中にお客さんもいません。え?なんで?
すると気付いた店員さんが近づいてこられ、すぐ近くでガス漏れしていて、しばらく営業休止してくださいとほんの5分ほど前に言われたと。

・・・・・・・がが~~ん。

出不精の私が重い腰を上げてようやく来たらこれって…。(泣)
とりあえずしばらく様子を見ようと、一旦書店に行って本を探し、2冊ばかり購入してそのショップが見えるあたりのカフェへ。
180ページほどの新書を3分の1ほど読んだ頃、お店に入っていく人の姿が。(まだ消防車やパトカーは停まったままでしたが。)
というわけで、読書もできてそのご無事目的のショップにも行き、帰宅しました。

それにしても、本格的にインフルエンザが流行ってきているようですね。
今週、子ども達はみんな元気に来てくれるでしょうか。
私も帰宅してから片方の鼻が詰まったままなので、風邪引かないよう気をつけます。

今週もどうぞよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 5日 (日)

ちょっと更新する気力が…(汗)

今日はオフで、仕事に必要なものやらそうではないものやらの買い物に街に出たりもしましたが、実際の時刻は現在既に1時過ぎ。
インテルがあまりにも全く本当に微塵もいいところなく大敗してしまったため、更新する気力が…。(汗)

強いチームが好きというわけではない上、もともと、負けたから腹が立つとかいうことも特にありませんし、勝ったら選手達に対して「よかったね~!」と思うような感じなので、惨敗したところでちょっとがっかりするだけなんですが、今日はもう本当に見ていられないような試合だったもので、情けないというか悲しいというか…。

U-22のオリンピック予選も惜しくも負けてしまったようですね。
まだ予選は続きますし、オリンピック出場の望みは少なからず残ってはいるようですが、余裕は全くなくなったというところのようですね。
直前に清武くんが故障離脱したりもしたようですから、その影響もあったのでしょうか。

ところで、書いていたら少しだけ気力が出てきました。(笑)
もしかしたら常識なのかもしれないのですが、個人的に今日ちょっとびっくりしたことがあります。

初詣のときに受験生の子達にあるものを買ったのですが、以前教室に来てくれていた子が中学受験直前に顔を出してくれたもので、その子にも渡してしまい、これから受験の子の分としてあと1つそれが必要になりました。
買いに行かねばと思いつつ、先日近くまで行ったときにはもう19時を回っていて参拝すらもできない状況で、その後なかなか足を運べずにいました。
今日は買い物に出る用事もあるので、今日こそ行こうと。で、神社についたのは17時10分。まだ外は日も落ちておらず、それに今日は日曜です。結構有名な神社ですから、せめて18時までは開いているのではと思って足を運んだのですが、参拝はできたものの、お守りなどを扱っているところは既に完全に閉まっていました…。

日曜で、街中にある有名な大きな神社なのに、一体何時までなら開いていたんでしょう?17時?まさかもっと早くクローズ?(17時10分には参拝の方の姿はまばらにあったものの、神社の方らしき方は全くお見かけしませんでした…。)
神様は早寝早起きなんですね、きっと…。勉強になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 4日 (土)

なんかすごいな。

教室の子たちは大半の子が、一般的な感覚からすると随分早いペースで問題を理解し、進んでいくのですが(もちろん教え込んだ、あれこれ説明したりしませんし、速さも量をこなすことも求めませんが)、今日のレッスンでも改めて、これってもしかしてすごいよなぁと思ったことがありました。

通ってくれるようになって1年ほどの現在4年生の子がいるのですが、色んな面でとてもマイペースで、それがまた可愛らしくもあるものの、中学受験を希望されてもおり、あんまりのんびりペースでやることはできない状況です。
おまけにうちにいつまで通ってもらえるかわからないということもあり、受験塾への移行が少しでもスムーズに行けばと思いつつレッスンをしてきました。

数ヶ月経った頃から、言動は相変わらずマイペースで結構スローであるにも関わらず、問題を解くペースが速く、確実になっているのがわかりました。
色々教材を併用しながらも、4年の範囲は少し前に全て終え、5年の内容に進みました。
そして、5年のワークはまだ今日を入れて4回ほど一緒にやっただけですが、既にある程度の小数の計算と平行四辺形、三角形の面積、偶数・奇数、倍数・約数のあたりを既に学習できました。

レッスンは1回1時間しかない上に、最初に10分ほどは思考力系の問題に取り組んでもらうので、実質50分ぐらいしかないというのに、今回のレッスンでも、整数÷小数と三角形の面積、約数・公約数の単元の3つをさほど無理することもなく理解してくれたようです。
ただの計算だけではなく、文章題も混じっていましたし、三角形の面積はただ面積を求めるだけでなく、面積が与えられていて高さや底辺を求めるものも、やり方を教えることなく、考えて解いてくれました。
普段スローテンポの子がこんなにもやれることに改めて驚かされています。

多分、説明して教え込んだら、一度にこんなに、それもバラバラの内容を学習することは難しいのではないかと思います。私はほとんど説明せず、本人が気づき、理解して進んでいるからこそ、できることなんだろうなと。

この子も新5年になるにあたり、いよいよ受験塾に行くことになったそうですので、いつまで通ってもらえるかわかりませんし、これまでのペースで進めていくことは難しくなるかもしれませんが、受験塾で公式などを叩きこまれる前にできるだけ先まで進みたいと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 3日 (金)

悩ましい…。

年長や1年生の女の子の中に、自分の考えに自信がないとこれで合っているのと目で訴えるように見つめてくるタイプの子が数人います。
これまでにもそういうタイプの子はいましたし、そういう子たちも私とのレッスンに慣れてくるとだんだん、すがっても無理だと悟るのか、自分でじっくり考えられるようになっていってくれることがほとんどでした。(中にはすがるわけではなく、あっけらかんとやり方を尋ねる状態が何年経っても全くというほど変わらなかった子も1人、2人はいましたが。)

問題を難しいと感じるや否や泣き出してしまうというタイプの子はこれまで何人もいて、その子たちはみんな成長とともに泣かなくなっていったのですが、今気にかかっている女の子たちは泣くわけではなく、不安そうに目で訴えてくるという感じです。

私はその子なら考えられるはずと思うギリギリのあたり、それも少し足りないかなという程度の手助けで様子を見ますので、自分で考える気がない子は慣れるまでとても辛く感じたりもするようです。
ただ、自分で考えるようになってもらわなければうちに来てもらう意味がないとも思っているので、手取り足取りはできません。やり方を教わってその通りにやって、できるようになって(もしくは、できた気になって)進んでいくというようなことでよければ、そういう形式の塾や教室はいくらでもあるわけですから…。

しかし、考えてもらおうと思うのにすぐに助けを求めてくる。それにこたえないと黙り込んでしまう。
1回、2回ならいいとして、頻繁にそうなるとさすがにどうにかせねばと思います。
そして、例えば手伝って頂いている先生についてもらって優しく手取り足取りしてもらうと、そういう子たちはニコニコ楽しそうに進んでいくことがあります。

そういうタイプの子にはそういう指導が合っているのかなぁと悩むこともあるのですが、最近のレッスンで手伝って頂いている先生と楽しそうにスイスイ進んでいた子に、それまで何問も先生と一緒に問題をやり進めてきていたので、あと2問だけは自分で考えてみるように伝え、先生に離れてもらって様子を見ていました。

すると、ほんの今まで楽しそうにスイスイ進んでいた子がぱったり止まり、しばらくして全く違った答えを書くのです。
何度か考え直させても全く正解に辿り着かず、教具を使うこともOKにして、それを使って考えてもらってもダメでした。
その後何度か質問をして、どうにかこうにか答えには辿り着いたものの、それまでの50分近い時間は一体なんだったんだろうと、複雑な気持ちになりました。
わかりやすく教えて手取り足取りしてもらっても、その子の頭にはほとんど何も残っていなかったということなのかもしれないわけですから…。

私も子ども達といつもニコニコ楽しくレッスンできたらどんなにいいだろうとよく思います。
でもやはり、その昔、いかにわかりやすく教えるかに力を注いだにも関わらず、子ども達に本当の力をつけることはできず、むしろ考える力を奪っていた可能性があることを知ったときのショックを思うと、本人の頭で考えさせるということより優先すべきことはないようにも思うのです。
何が正解かわからないだけに、何度も迷い、悩み、それでもやはりそこに考えが戻っていくのです。

今、可愛い彼女達に冷たいと思われても、嫌われても、やはり私は極力「手取り足取り」はせず、あの子たちの力を信じて見守っていこうと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 2日 (木)

反対語

先日のレッスンで4年生の国語のワークの中に反対語を問う問題があり、ほとんどは疑問を持たず答えられるものだったのですが、「拾う」の反対の言葉をその子は「落とす」と答えていました。

既に大人になってしまい、遠い記憶で「拾う」の反対は「捨てる」と習ったような気もしましたが、かといって、捨てるの反対は?と問えば「拾う」と答える方が大半だとして、「落とす」の反対は?と問えば、やはり「拾う」と答えるのではという疑問に行き当たりました。

ワークブックの解答には「捨てる」のみが書かれており、だとすれば、なぜ「落とす」はダメなのだろうと。
反対語、対義語というものはどういう基準で定義されているのだろうと。

レッスン中にそんな疑問に行き当たってしまったため、とりあえずすぐ調べられそうなものはインターネット。
レッスン中の僅かな時間で見られた範囲では結局これという答えを見つけることができず、かわりに、小学生の頃、拾うの反対を落とすと答えて先生に否定され、どうしてそれはダメなのか食い下がったものの、話をすり替えてごまかされてしまったことをずっと覚えている・・・というようなことを書いておられるブログに行き当たったり・・・。

高校の同級生達は博識の子が多いので、誰か即答してくれないかなとフェイスブックで尋ねてみたものの、やはり「拾う」の反対が「捨てる」に限定できる理由には辿り着かず。

そこで、「活用自在反対語対照語辞典」というものを注文し、それが本日届きました。
早速「拾う」の対義語を見てみると、思った通り「落とす」と「捨てる」が両方書かれていました。

そこで更に「落とす」を調べると「拾う」、「捨てる」を調べると「拾う」「用いる」(用いるというのはちょっと目からウロコの気分でした。そして、「用いる」の反対は「捨てる」となっていました。)と書かれています。

そして、この辞書を編纂したのはどういう方々なんだろう?と見ると「反対語対照語辞典編纂委員会」となっており、これまたはっきりしません。
もう一度ネットで調べてみると、こんなものに行き当たり、ここに書かれていることとほぼ同様のことが手元の辞典の初めにも書かれていました。

http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%AF%BE%E7%BE%A9%E8%AA%9E/
(Yahoo!百科事典となっていますが、出典は小学館の「日本大百科全書」となっています。)

つまり、どうやら必ずしも1つに限定できるとは限らないという解釈でよさそうです。

とすれば、「拾う」の反対で「落とす」を間違いだとするのは間違いということなのではと。

因みに、気になったのでちょっと調べてみましたが、これは少し不思議なことが。

「行く」→「来る」
「来る」→「行く」
これはそれぞれ1つしか書かれていないのですが
「帰る」→「行く」
こう出ています。とすれば、「行く」の反対は「帰る」と答えてもよいはずですよね?(何が主体になっているかということのような気がしますので。)

さて、ここで困るのは、4年生の子に「落とす」でもいいよと言っていいのかどうかということ。
実際、子どもの頃に違うと否定された記憶を長年持ち続けている方がおられるように、学校の先生の中には理由はわからないものの反対は捨てると習ったから捨てるだという決め付けをされている方もおられる可能性がないとは言えません。
教室ではいいよと言ったのに、学校でバツをされては可哀想ですし、これは少し悩むところです・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 1日 (水)

真剣なまなざし

小さい頃から通ってくれている子の妹さんがこの春から小学生になるということで、先日体験レッスンに来られ、2月からレッスンが始まりました。

体験のときにも感じたのですが、プリントを見つめるその子のまなざしは真剣そのもの。
教具を見せたり、実際に積み木などを使ったりしているときも、本当に一所懸命に取り組んでいることが伝わってきます。
きっと頭の中はぐるぐる回転しているんだろうなぁと、その美しい姿を眺めていました。

子ども達とレッスンをしていると、すっと問題に向かって集中していく子と、なかなか問題に向き合わない子がいますが、特に小さい子の場合は、本人が「やりたい!」と思うかどうかがとてもとても大きいんだろうなとも感じます。
本人にその気がないのに、どれだけ周囲が熱心にやらせようとしても、子どもが吸収していくものは限られているだろうと思うのです。
しかし、本人がやりたいと思っていることであれば、本当に真剣に、見ていて眩しく感じるぐらいの集中を見せてくれるということも珍しくありません。

その子の成長のペースや性格などにもよるのだと思いますが、タイミングや何をさせるかを見極めることは、子どもが小さければ小さいほどすごくすごく大事なことなのだろうなと、小さい子たちとレッスンをすると感じます。

この時期、進級や新入学に備え何かを始めさせようとお考えの方も多いのだろうと思いますし、新聞には毎日のように塾の広告がたくさん折り込まれています。
ものによっては早く始めなければならないもの、早く始めた方がよいものというのはあると思いますが、机に向かってするような「お勉強」はその子の成長や性格などを見ながらということもとても大切なポイントではないかと思っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »