7はそんなにもつらいんやね。
たとえば、九九の中で7の段が最も難しいというのはみんな実感として感じていることではないかと思いますし、暗記でなく考えていく場合でも、確かに7の計算は厄介です。
しかし、今日はそれを改めてしみじみ実感させられるような出来事がありました。
まだ年長さんなのですが、算数が大好きで抜群によくできる子がいます。
通ってくれるようになってまだ数ヶ月ですが、あっという間に10000までの足す引くもクリアし、おうちの方と相談させて頂いて、筆算や時計、長さなどをやる前に掛け算に進むことになりました。
それでも九九の範囲は一切暗記などせず、倍にしたり半分にしたり、10回から1回とか2回取ったりと、かなり自由自在に工夫してどんどん進んで行きました。
そして、今日のレッスンで2けた×1けたをすることになったのですが、何十×1けたは全く問題なくクリア。次に何十何×1けたの学習に進みました。
しかし、それも順調に、見ていてひたすら感心してしまうぐらい自分で工夫を思いつき解いていっていました。
あるプリントに差し掛かったとき、繰り上がりを伴う「×7」の問題を「7難しい!」と少しぶつぶつ言ってはいましたが、それでもきちんと正解していました。しかし、何問かあとにまた同じような「×7」の問題が出てきたとき、言っていることは合っているのに計算がなかなか合わなくなりました。
もうかなり頭を使っていたので単にくたびれてちょっとおかしくなっていただけだと思うのですが、次に「×9」の問題を解こうとして、どうしても答えが合いません。
どう考えているのか探ってみても、考えていることは合っています。どうやら普段ならスラスラ解いているような引き算がおかしくなっているようです。
まだ小さい子ですから、レッスン時間も終盤に近付いてきて、頭の限界が来たのかなと、ちょっと気分を変えてもらおうかと他の問題を先にするよう促そうと声をかけた瞬間、ぽろぽろと涙が。
もうそこからはどうにもおさまらず、おうちの方が来られた頃は大泣き。
もちろん、私からしたらいつ本当によくできるなぁと感心している子ですから、当然怒ったなんてことはありませんし、何とかちょっとおかしくなっているところから抜け出してもらおうと試みたのですが、もうどうにもこうにも悲しい気持ちがおさまらなかったようです。
その子がうちに来てくれるようになって初めて、終了時間になるかならないかのうちに今日はもうやらないと、やりかけのプリントを押し返してきました。
ただ、なんとも面白かったのが、大泣きしているのに、「じゃあこれは?」と「78×2」だったと思うのですが、そんな問題を指差すと、しゃくりあげているというのに、即「156。」と答えるではありませんか!(笑)
やっぱりすごい!!
それにしても、×7が2回出てきただけでここまでになってしまうとは(もちろん、それまでにもずっと頭を使ってきて、その上でというタイミングなどもあったのかもしれませんが)、やはり「7」というのは相当手ごわい数なんだなぁと。
まあ、過去のその子から考えると、今日残して帰ったプリントも多分次回は問題なくすんなり解いてくれるだろうと思いますが、かなりの泣きっぷりでしたのでホントにびっくりしました。
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