予習をしながら改めて感じたこと
縁あって、この2年は中学受験の算数の問題をひと通り解く機会を頂きましたが、ここに来て想定外でかなり難易度の高い高校受験の数学の問題を見る機会を得ました。
私自身、過去にも何度も書いています通り、公立の小中学校を経て県立高校へ進んだ身ですので、中学受験には無縁、高校受験といっても公立校の入試問題は特色科以外は皆同じ(あの時代に特色科があったのかどうかも記憶が定かではありませんが…)問題でしたから、学校で習うことをきちんとマスターしていれば解けるという範囲の出題でしかありませんでした。
ですから、自分の子どもの頃にとりわけレベルの高い数学などを解く機会はありませんでしたし、その後、塾講師をしていた頃も塾の近くの公立小中学校の子を対象にした塾でしたので、やはり特にレベルの高いものをやる機会はほぼありませんでした。(あっても、併願の私立入試で必要な子の問題を単発でちらっとという程度でしょうか。)
また、自分で教室を始めてからも中学生はごく限られた人数の子としかレッスンしていませんし、やはりこれまではみんな普通に公立校を第1志望にしているような子達でしたので、公立入試問題より難しいものを解く機会はほぼないまま今に至りました。
ただ、今回公立入試レベルの問題では太刀打ちできないであろう出題がされる学校を第1志望にしている子がおり、それも12月になってその話を聞いたため、急遽難易度がかなり高そうな問題集を取り寄せて、そこから問題をピックアップしてやってもらうことにしました。
そのためには私も事前に解かねばならないわけですが、その問題集の「難問にチャレンジ」と書いてあるページには灘高、ラ・サール高、開成高、甲陽学院高、早稲田…などなど、正に難関、最難関というような学校の入試問題が並んでいます。
そして、図形問題、特に動かしたり、立体を切り取ったりという類の難問になってくると……問題を読んでもイメージできないんですよね、これが…。
このあたりになると、空間認知などの能力が優れている子以外は、もう本当にこういう問題を大量に反復してマスターする以外(というか、そういう学校の問題の場合、そういう方法でマスターできるかどうかは微妙ですが…)手が出ないだろうなと。
中学受験でも灘中などはもう別格、世界が違うなんてことを言いますが、高校受験でもやはりそういう世界があるんだろうなと。
まあもちろん、その学校で出題された中でも難問をそこに集めているということでしょうから、手をつけられる問題もあるのだろうとは思いますが。
幸い、公立入試より難しいレベルの問題が必要だという子の問題はそこまで難しいものではないので、まあどうにかなりそうですが、空間認知が得意な人の頭の中に一度でいいから入ってみたいなぁと(こればっかりは努力でどうにかなる範囲は限られているので…)そんなことも思いました。
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