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2011年11月25日 (金)

見ていないふり

自信がないときなどに私やお手伝いの先生の顔をちらちら見て、合っているのかどうか探ろうとする子は少なくありません。
もちろん、ストレートに「合ってる?」と聞いてくる子もいますし、目が合った状態で探りを入れてくる(?)ような場合もその子の性格などに応じて、助けが必要であれば助けますが、大抵は「さあ、どうやろ?」とか「合ってても合ってなくても自信がないうちは答えへんよ」とか、そんな答えを返すことになります。

ただ、時々、ほかの子の方を向いていたり、机の位置が私の右手側や左手側にいる子などの場合、自信がないときなどにちらちらこちらを見ているのを感じることがありますが、その場合、どう対応するかはその時の状況によって変わってきます。

今日のレッスンで、最近徐々に考えることができるようになってきたと感じる女の子が文章問題を考えていたときのことです。
「67円はあとなん円で100円になりますか?」という問題で、この問題の場合、少なくない子が「67+33=100」というような式を書いてしまったり、式をどう書いていいか迷ってしまったりするので、さて、この子はどうするんだろうと、目の端で様子を見ていました。

すると、最初は「67+100」と書いて私の様子を見ているのが目の端でわかったので、声をかけるかどうか一瞬迷ったものの、少し様子を見ることにしました。もし「167円」と書いてしまったら、そのときに声をかけることにしようと。

すると、私が見ていないことを確かめて(見ているわけですが)、少し考え込み、式を消して次に「67-100」と書き直しました。
あれれれれ?という感じですが、さて、この式でどう計算をするかなと、まだ黙って目の端で様子を見ていました。
すると、またしばらく考え込んで式を消し、再び「67+100」へ。

ちなみに、まだ100までの数のたす引くしかしていないため、この答えをどう書くのかもう少し様子を見ていました。
すると一度は「707」と書いて(彼女なりにすごく考えたのでしょう。それにしてもすごい答えですが…。)、やっぱり何かおかしいと思ったようで、その式を消しました。

「ねえ、あと何円で100円になるかお答えはわかる?」

ようやくそう声をかけると、「43円」と答えました。これは単に繰り下がりを勘違いした答えですから、彼女の頭の中でやっていることは合っているわけです。

「考えてることは合ってるよ。じゃあ、そうなる式を書いて。」

そういうと、少し考えてから「100-67」と書き、更に少し考えてから「33」という答えが出ました。

例えば、最初に「67+100」と書いた時点ですぐ、「答えは100円より多いの?少ないの?」などを声をかけることはもちろん可能です。
ただ、その段階で声をかけると、自分の書いた式が間違っているんだなということには自動的に気づくことになります。
状況にもよりますが、まだ足し算と引き算しか知らない段階の子であれば、足し算の式が違うなら引き算なんだなと、問題をよく理解していなくても答えに辿り着いてしまう場合が出てきてしまいます。

せっかく最近少しずつじっくり考えることに慣れつつある彼女なので、今回は敢えて彼女が試行錯誤できる限りしてみてもらい、最後には少し手助けしたものの、きちんと答えに辿り着くことができました。

見ているけれど見ていないふり。
場合によってはとても有効だと思っています。

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