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2011年11月13日 (日)

理解する過程

先日から3けた同士の足し算をやり始めた1年生くん。
2けた同士は足し算も引き算も割とスラスラできるようになり、数の感覚もある程度身についている雰囲気でしたが、3けた同士の足し算になると急ブレーキ。見ていてもはっきり分かるぐらい面倒そうです。

もちろん、2けた同士はスムーズにいっても3けた同士になると急にイメージしづらくなるということはほとんどの子に見られることで、別に珍しいことではありませんし、実際、大人でも例えば500と言われて500個の玉やおはじきを思い浮かべるかというとそういうわけではなく、例えばお金などのイメージであったり、経験上量の感覚はなくても計算だけはできたりという感じだろうと思います。

ですから、別に無理はさせないのですが、これまでのレッスンを見てきた限り、この子なら理解できるんじゃないかなと思ったもので、前回かなりぐだぐだな感じで終了し、おうちでも3けた同士の足し算に関してはあまり捗らなかったとの報告を受けた上で、再度考えてみてもらうことにしました。

それぞれの百の位を指さして、「百のところを合わせたらどうなる?」と尋ね、「お隣(十の位)も見て、○百のままか△百になるか(1繰り上がるかどうかということ)わかる?」と、そんなやりとりをしながら、何問か一緒に考えていきました。(考えたのは本人ですが。)

最初は難しそうな表情をしていたのですが、3問、4問とやるうち、「あ!そういうこと?!」と何か気がついたようで、「こっちが10になったら1増えるんや!」と言ったあと、「そう?」と私の顔を見て、「どうかな。次もやってみてくれる?」というと、明らかにそれまでの表情とは変わり、問題に挑んで行くような顔になり、1問、また1問と正解を続けるうち、だんだんと楽しそうな表情に変わっていくのがわかりました。

3けた同士の足し算をほとんど間違わずに上の位から考えられるようになったところで、4けた同士の足し算のプリントを出し、「おんなじようにやってみて」というと、「え?おんなじなん?」と言った後、すっとプリントに向き合い、次々と正解を出していきます。
3けたと4ケタの足し算も、最初にほんのひと言声をかけただけで、あとは見ているだけでしっかりクリア。
解き終える頃にはすっかり自信に満ちた表情になっていました。

子ども達を見ていると、たとえ難しい問題でも、しっかり理解して自信が持てると、楽しそうにやり始めます。
もう1問やってみてとか、やる問題の数を増やしても嫌がることもなく、時には子どもの方から全部やりたがったりもします。

難しくてよくわからないというもやもやの状態や、ぼんやり分かった状態で次へ次へと進むから、子ども達の表情がだんだん曇っていくのではないかという気がします。
少なくとも、教室の子ども達を見ていると、たとえ難しい問題でも、しっかり向き合って、ああちゃんと理解したなという表情を見届けて次へ進んで行けば、算数は楽しいものだと思ったままかなり先まで進んで行けるのではないかと思っています。(もちろん、個人の能力差や好き嫌いもありますから、みんなに言えることではありませんが。)

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