今はこれがこの子のやり方なんだろう。
ある2年生の子と何回か前から掛け算のレッスンをしています。
掛け算は、多くのご家庭で小さい頃から九九表をおうちに貼ったり、CDなどで耳から覚えさせたり、九九を覚えるおもちゃのようなものをお持ちだったりというようなこともあって、全く何も知らない状態でレッスンさせて頂けるとは限らないのですが、その子も2学期に学校で九九を習うだろうということもあって、おうちで暗唱をさせはじめておられたところでのレッスンになりました。
ただ、幸い、覚えることがスムーズには行っていなかったようで、レッスンを始めたとき少々嫌そうな表情を見せたのですが、教室では九九の暗唱から入るのではなく、同じ数を並べながらイメージして考えていく方法がスタートだったため、途中から表情が変わり、しっかり取り組んでくれるようになりました。
そんなこんなで今日が4回目ぐらいの掛け算のレッスンで、もう説明しなくても答えは考えられるようになっているのですが、見ていると、例えば4×7なら、プリントに4を7個書き並べ、なぜか必ず2つずつマルで囲んで、8+8+8+4、次の段階は16+12になって答えが28。
どちらの数を書くかはその子なりの工夫があるようですが(例えば7×9という式でも、7を9個書くとは限らず、場合によっては9を7個書いたりもしていましたので)、足していくときは必ず2個ずつ数をマルで囲んで足していく方法のようです。
「×9」のときは「×10」から1個分をのける方法が前回分かりやすそうだったので、途中声をかけてみたりもしたのですが、どうやら今は数を書きならべて2個ずつまとめていくのがその子のお気に入りのようで、あまり聞こうとしてくれません。
数が多くて答えを間違えたときなどは、声をかけると聞いてくれたりもしましたので、全く聞く耳を持たないわけではないのですが、どうやら今はその方法がその子にとって「やりやすい」「分かりやすい」方法のようです。
いずれ学校では暗唱をさせられるようになるわけですし、掛け算というものの考え方は理解してくれているようですから、今は傍から見ていると面倒そうに見えるそのやり方でもいいかなと思って見ていました。
何より、そうやって解いているときの表情は真剣で自信さえ漂っているようでしたから。
この子のこのやり方がいつどんな風に変わるのか、今はそれが楽しみでもあります。
| 固定リンク
« 今日は手短に。。。 | トップページ | なぞ。。。 »
コメント