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2011年2月16日 (水)

変わり始めたかな。

最近来てくれるようになった5年生の女の子は、うちに来るまでに塾などで真面目に勉強していたようなのに、数量感覚がほとんど身についていないような状態で、所謂、教わったことを覚えて、それに当てはめて解いていくという勉強の仕方で進んできたようでした。(もちろん、そういう子は世の中に少なからずいるのですが。)

来てくれてひと月ほどは何か尋ねても、「は?」と思うような反応が返ってきたり、絶対あり得ないような答えを平気で書いたり(例えば公倍数の問題で、あるタイルを正方形に並べるのに最も少ない場合何枚のタイルが必要かという問題で、答えはせいぜい20枚程度だというのに、1000枚を超える答えを書いて、何も違和感を感じていなかったりだとか…)、全体の0.3はどのぐらい?などと尋ねて図を描かせても、、全くかけ離れたバランスで線を引いたり、「これ、かけるの?割るの?」と尋ねてきたり…。

そんな状態だった彼女が、最近は少しずつ落ち着きを見せ始め、少しずつ自分の頭で考えるようになってきているように感じます。

そして、今回のレッスンで、割合の問題のところで「0.25」がどのぐらいになるかを区切ってもらおうと四角を描き、「これの0.25ってどのぐらい?」と尋ねると、初めは、う~ん、それはどう見てもせいぜい0.2、むしろ0.15に近いかも…ぐらいの線を引いたので、「ホントにそのへん?」と尋ねると、少し考えて、「あ、ちょっとまって!」と言って、半分のところを手で押さえ、「これが半分やから…」と言った後、全体の4分の1のところに線を引き直してくれました。

そういう感覚が芽生え始めたことが嬉しく、もう高学年、それも5年生の終盤にしては、思ったより早く変化の兆しが見え始めたようであることもとても嬉しく感じました。

もちろん、小さい頃から具体物を通して実感しつつ進んでこられればそれが何よりなわけですが、少なくとも小学生の間に「考える学習」を身につけることができるかどうかは、その後まだ何年も続く学生生活でじわじわと大きな差になっていくような気がします。

まあ、勉強はやる気になればいくつからでもできるわけですし、回り道がいけないなどというつもりはありませんが、小さいうちからわざわざ「考える力」を押し込めてしまうような方法でコツコツ勉強するぐらいなら、違った方法を選ぶ方がいいのは間違いないのではないかと思います。

彼女があと1年ちょっとでどのぐらい変わっていってくれるか、楽しみです。

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