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2010年12月 1日 (水)

えええっ!?

今月から一緒に勉強させてもらえることになった高学年の女の子とのレッスンでのこと。

これまでずっと塾にも通っていたと伺っていて、計算などの様子を見ていると、結構真面目にこつこつやってきたのかな?と感じる子なのですが、おうちの方のお話では数量感覚がないような気がするとのことで、これまで習ったことでどういうところが苦手なのか知るため、当該学年のワークブックを最初から順に問題をピックアップしながらやってもらうことにしました。

体験のときの様子で、単純計算はほぼできていそうだったので、比較的苦手な子が多いようなところを中心に考えてもらっていたのですが、ある問題で事件(?)は起きました。

それ以前の問題でA市からC市までの間が105.6キロ離れていると解けており、更に、そのうちの0.8の距離を走ったら、残りはどれだけか問われている問題で、105.6キロの0.8倍も計算し終わった段階で彼女が言いました。

「これ、引くん?」

もちろん、そんな質問には答えません。
そこで、線分を描き、全体の105.6キロを記入。更にその両端にAとCと書いてから彼女に尋ねました。

「このうちの0.8ってここからどの辺まで?」

すると、どうやらそのこと自体がピンとこないらしく、どう見てもそれは0.1あたりでしょう?というようなあたりで鉛筆がごそごそ。

「じゃあ質問を変えるわ。105.6キロの0.8って計算したんやんね?じゃあ、どの辺まで走ったの?」

今度はその答えを見ながら、まずまずその辺りだなというところに印をしました。
それを確認した上で

「どこを求めるの?」

と尋ねると、残りの部分を指しました。もうこれで大丈夫だろうと思った次の瞬間、また彼女が尋ねました。

「引くの?」

……。これはもう、徐々に慣れてもらうしかないなと、まあ、私に慣れている子たちであれば絶対にそれはないと予想してしまうわけですが、「さあ、どうやろ?かけるんちがう?」と答えてみました。

しかし、当然ながら、その2数をかけるととんでもない距離になってしまうわけですから、本来そんなのあり得ない!となるはずです。
目の前に図も描いてある。残りの距離を求めればいいということもわかっている。大丈夫だろうと、少し他の子の方を見てから再び彼女に目をやると………。

掛け算をしていました…………。

「ねえ、ちょっと待って。じゃあ、こっからここまで(全体)が50キロでそのうち30キロ走ったら、残りは何キロなん?」

すると

「え?20キロ。」

そう答えたので、今度こそ大丈夫だろうと思ったのですが、まだキョトンとしています。

きっと彼女はこれまで、真面目にコツコツと「教えられたことを教えられた通りにやる」という努力をしてきたんだなぁと、なんだか切なくなりました…。
そして、「先生は嘘を教えるはずがない」とも思っていたのでしょう、きっと。
うちでのレッスンでは私は聞いてもやり方を教えてくれないということを理解してもらうのに、あとどのぐらいの時間がかかるかわかりません。

でも、中学生になるまでにはまだ十分時間があるので、その間にどこまで彼女が変わってくれるか、今はそれが楽しみです。

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