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2010年8月31日 (火)

すごくうれしい。

先日ブログに書きましたが、この夏休み中に分厚いワークブックを1冊完成させるべくがんばっていた子がいます。
当初の予定ではもう少し楽に終えられるかと思っていたのですが、学校のバレーの練習が結構な頻度であったり、ほかの教材で時間を使いすぎたり、なかなか予定通りには進まず、終盤になってかなり厳しい状況に陥りました。

本人はとても真面目に一所懸命がんばっていることが伝わってきていましたし、せっかくここまでやったのに、最後あと少し残って、目標を達成できなかったという後悔で夏休みを終えさせるのは絶対避けたかったため、もちろん本人と相談してではありますが、終盤は1回に15ページ、20ページと宿題に出したことさえありました。もちろん、できないところは空けた状態で持ってきてもらえばいいと言ってあったのですが、算数が苦手だった彼女としては、本当の本当に精一杯がんばってくれたと思います。

そして、なんとか無事当初の目標を達成してくれました。
彼女も本当に嬉しそうでしたし、その姿とこれまでの彼女のがんばりを見ていて、私も本当に嬉しく、思わず涙が出そうになりました。

なのに、そこに更に彼女の口から信じられないような嬉しい言葉が。

ここ10日ほどは本当に半端じゃなくきつかったのではないかと思います。
それにも関わらず、彼女の口から出た言葉は

「習い事の中でここが一番好き。」

だったのです。
こんなに嬉しいことってあるでしょうか…。(そもそも、うちに来てくれることになったとき、絶対続けたいといっていたお習字よりもうちの方が楽しいとまで言ってもらえるなんて…。)

算数がどの教科よりも最も苦手だといっていた彼女が1ヵ月半ほどで170ページもある教材を1冊終えたこと。
きっと彼女の自信につながってくれると信じています。

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2010年8月30日 (月)

かけ算と面積

少し前、ある本を読んでいて、ああ、そうか!と改めて納得したことがありました。
もちろん、これまでにも知っていたことではあるのですが、なぜかその瞬間実感したというか、何かがパッと光ったというか、そんな感じがしました。

というのは、かけ算と面積の関係。

言うまでもなく、例えば「15×8」というかけ算をすれば、縦15センチ、横8センチの長方形の面積が求められるのですから、かけ算と面積が密接につながっていることはわかっていました。

ただ、そのとき見ていた本には九九表ならぬ、インド式(?)の20×20までのかけ算表が出ていたのです。
そして、その端の方、「19×19」の答えを見て、「ああそっか、19×19は20×20の正方形から縦横1センチ分切り取った面積になるのか!」と妙に納得したのです。

もちろん、これまで、計算の工夫などで「19×19=(20-1)×(20-1)」なんてことはしてきたわけですが、その式の意味がはっきり自覚できたという感じでしょうか。

それが自覚できれば、「17×17」なら、20×20(400)からまず縦に3列分(20×3=60)を切り取り、その後横に3列分(17×3=51)を切り取っている、もしくは、縦横それぞれ3列分切り取って、二重に切り取った9個分を戻す(400-60×2+9)なんだなと、イメージとして考えることができるんだなと。

25×25なら、50×50の4分の1の面積なので、2500÷4=625なんだなと、ひとりであれこれ考えていました。

これって、図形が得意な子が頭でイメージできるようになれば、2ケタ×2ケタのかけ算がもっと楽にできる場合が出てきそうな気もしています。

宮本先生のパズルで「四角に分ける」というのがありましたが、あれに小さいうちから慣れ親しんでいると、九九やら面積やら公倍数、公約数やらの基礎になりそうだなとも改めて思いました。

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2010年8月29日 (日)

夏の疲れか?

休日の話題。

いい歳して、休日やその前の日の晩には、ペンシルパズルやらパソコンでのパズル系のゲームやらを延々してしまうことがある私…。
ホント、時々これはやや病的なのでは…と思うほど、何も予定のない日などは気付けば起きている時間の大半をゲームしてたなぁ、パズルしてたなぁなんてことも…。(ただまあ、他にすべきことがあるときや、翌日仕事のときなどは、せずにいられますし、してもある程度で切り上げることもできるので、とりあえずは「病的」なところまでは行ってないかなと思いたいですが。)

ただ、時々気付くことがありまして、好きなはずのパズルやゲームも、長時間続けられないときや、全然集中力がなくて情けない得点に終わるときがあります。

で、昨日帰宅してからと今日、とりあえず明日はお休みという状況ですので、どっぷりになってもまああまり問題はない状況だったのですが、どうも集中が続かない…。
久しぶりにやったスリザーリンクも、集中が欠けているせいか中盤で辻褄が合わなくなり、組み合わせを考えてブロックを消していくゲームもちっとも詰めて考えられず…。

これはやはり夏の疲れなんだろうか?と考えてしまった日曜でした…。(かなりどうでもいいことを考えているわけですけど…。)

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2010年8月28日 (土)

本日でひとまず夏休みのレッスン終了です。

暑い暑い夏でした。というか、予報によると秋も当分気温の高い日が続くようですが、お蔭様でどうにか最後までダウンすることもなく、夏休みのレッスンを終えることができました。

夏バテでダウンしたという経験はないのですが、さすがにお盆明けぐらいからどうも頭の回転が普段に増して鈍っている感じがあり、ちょっとヤバいなぁと思っていましたが、なんとか乗り切ることができてよかったなと思っているところです。

子ども達も、旅行やおうちの方のご都合などでお休み、振替はあったものの、体調を崩してお休みという子はいなかったのではないかなと。
子ども達もここ1週間は疲れが溜まってきているように感じる子が少なからずいましたが、間もなく学校も始まりますから、2学期も元気に過ごしてほしいものです。

今日はレッスン後だらだらペースで休憩しつつ仕事していたら遅くなり、23時半頃駅に行ったら電車が遅延の表示。でも、遅れている電車がほどなく来そうな表示だったのでホームに上がったところ、表示が更に5分、更にもう5分と増えていき、挙句…「運転見合わせ」の表示に切り替わりました…。

どのぐらいで動くかめどがたっていないという駅員さんとほかのお客さんとの会話を聞き、諦めてタクシーにて帰宅しました。
夏休み最後のレッスンは最後にぐったりきました。(苦笑)

9月からまたしっかりがんばりたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

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2010年8月27日 (金)

なんて可愛いんでしょう。

今日のレッスンでのひとこま。

ひとりの子と重さの単元のレッスンをしていたのですが、その単元では途中で実際にはかりを使って重さを量ってみるというところがあります。

ただ重さを量るだけなのですが、どの子も結構楽しそうにすることが多く、子どもって可愛いなぁと思います。

しかし、はかりは乱暴に物を載せたら、狂ったり壊れたりすることがあるから、そっと載せてと事前に頼んでも、ふざけて乱暴に物を載せる子もおり、はかりの皿の部分が激しく上下に揺れることもあります。

今日の子も楽しいことが大好きな元気な男の子だったので、乱暴に使うと狂うということを言ってから、「そっと載せてね。バンッと載せたら、そこで量るの中止ね。」と言って、彼がどうするか見ていたところ、もうこれ以上は無理というぐらい気を遣いながら、そ~~っと皿の上に物を載せています。
1回目だけでなく、2回目も、3回目も、結局最後までとても丁寧にそ~っと載せてはおろしを繰り返してくれました。

その気の遣い方が、見ていて本当に可愛くて、なんて素直なんだろうとちょっと感動してしまいました。

長かったはずの夏休みも間もなく終了ですね。
教室の夏休みのレッスンはひとまず明日が最後です。
31日は出勤することになりそうですが、通常レッスンは明日で終了し、9月1日から再開となります。
どうぞ宜しくお願いします。

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2010年8月26日 (木)

子ども達を見ていて思うこと。

もちろん、それぞれに得手不得手や好き嫌いがあって、どの子も同じようにやれば同じように伸びるなんてことは絶対にないものの、教室の子達を見ていると、小さいうちにどういう教材を与えて、どういう風に学習させるかというのは、かなり重要なことなのだろうなと感じています。

特に、図形感覚や算数のひらめきみたいなものは、小さい頃からどういう風に学習したか、どんなものを学習したかで、かなり違いが出てきそうな気がします。

そして、その小さい頃の大事な期間を有意義に学んだ子たちは、学年が上がって応用問題が増えても、ほとんどの子が不安を感じることがないように思います。

読み書き計算が基本だというようなことも言われますし、確かに「基本」ではあると思うのですが、計算だけが速くできるようになっても、多くの場合、学年が上がるにつれ、あまりメリットがなくなっていくように思います。また、計算のスピードなら、学年が上がってからの訓練でも十分速くなるのではとも思います。

小さい頃に、時には具体物などを使いながら、じっくり考えるような問題に時間をかけて取り組むことの方が、後々大きな力になっていく場合が多いだろうと感じます。

高学年からとか中学生になってとか来てくれた子達が頑張っている姿を見るにつけ、もう1年でも早く出会えていたらなぁと思うことも少なからずあります。
それほどに小さい頃の数年間は後に大きな差になってくるように感じています。もちろん、知識の詰め込み、大量反復の類の学習法は小さいうちは、特に算数ではしないでおいて頂けたらなとも思います。

(なんか今日は文末が全部『思います』とかになってしまっていますが、どうやらもう頭が働いていないようで、どう直せばよいものやら…。小さい子どもの作文みたいですいません…。)

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2010年8月25日 (水)

そんな考えもあったのか~!

今日のレッスンでのひとコマ。

興味のある問題には楽しそうに取り組んでくれるものの、どうも計算問題の類が好きではないようで、そういう問題を考えているときはかなりペースが遅く、しばしば予想外の答えを導き出しては驚かせてくれる子がいるのですが、その子と3ケタ×1ケタの問題をしていたときのことです。

400×7は苦労の末、「2800」という答えに辿り着き、60×7を考え始めたのですが、しばらくして書かれた答えが「63」……。何をどう考えてその答えが出たのか、どうにも予想がつかず、しかし、尋ねても今ひとつはっきりした答えが返ってこず…。

やむを得ず、紙に「60」を7つ書いて、それを見ながら考えてもらおうとしたときのこと、レッスンも終盤でおうちの方もいらしていたのですが、少し考えて書いた数がどうもまた意味がわからない…。そこで、おうちの方が彼に考え方を尋ねたところ、「10置いといて、50、100、150…って…」と弱弱しげに答えました。

!!
そうか、この子はそんな風に考えてたのか!!

全く想像もしていなかった考え方だったので、びっくりしましたが、「うん、じゃあ、それでまずいくつになるの?」と尋ね直すと、50が7回分の「350」ときちんと答えました。
そこで、「じゃあ、置いといた分はいくつになるの?」と尋ねると、少し考えて「70」と、こちらもきちんと答えが出ました。

時間は随分かかりはしましたが、その子が自分でそういう考え方を見つけていたことに驚くとともに、九九の範囲でも「6×7」や「7×6」というのは苦手な子が多い、ややイメージしづらいところでもありますから、彼のように、6を1と5に分けて、1ばかりを集め、5ばかりを集めて合わせるというのは、もしかしたら案外わかりやすい方法なのかもと感じました。

またひとつ、改めて子どもから気付かせてもらいました。

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2010年8月24日 (火)

先日のこと…。

あ、かなりどうでもいい話題です。すみません…。(最初にお断りを。)

年齢とともに、じわじわと白髪が増殖中の私…。
でも、抜くと増えるなんていう迷信もあるし、まあ、増えないにしても、もともと髪が細くて少ない私としては、生えている毛を自ら抜くのはどうも躊躇われて、気になりながらもそのままという状況です。

そして、私は生まれてからこれまでまだ髪を染めたことがなく、最近はおしゃれで髪を茶色く染めるのがかなり一般的な感覚になってしまっているところもありますから、天邪鬼の私としてはここまで染めずにきたんだから、染めるもんか!みたいな気持ちもあって、抜くことも、染めることもできず…。(苦笑)

そんな折、レッスンをしていたとき、ひとりの男の子が言いました。

「あ、白髪見っけた!先生の白髪初めて見たわ。」

そういう彼に

「え?いっぱいあるで、残念ながら…。」

と答えると、次に彼がひと言。


「白髪うまいこと染まってへんのちゃうん!」

…………。
そ、染めてないってば…。

まあ、私はやや明るい髪の色をしていることもあり、若い頃から何度も染めていると思われたことはあるのですが、なんというか……「白髪を染めていて当たり前の年齢」ということなんだなと、ちょっとショックを受けたというかなんというか。(苦笑)

でも、もしこのまま増殖を続けたら、やはり染めずにはいられなくなるのでしょうか…。
できればまだ当分そうならないことを願いつつ…。

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2010年8月23日 (月)

読書デー

夏休み中はなぜか普段よりレッスンのコマが増えたりもし(振替などで人数がばらついたせいもあるのですが)、おまけに連日の暑さもあって、読書ペースが落ちっぱなしでした。

それでも、これまでは寝る前にお布団の中で眠くなるまで読むとかしていたのですが、先日来ちょっとずつですがまだ挫折せず続いてはいる学習ソフトのせいやらなんやらで、布団に入ってから本を読むということもあまりしていませんでした。
まあ、ここしばらくは本もあまり買っていませんでしたので、未読書がどんどん増えるという事態にはならずに済んでいたのが不幸中の幸い(?)。

で、今日はレッスンがなかったので、午後から出勤して仕事しようかなぁと思っていたものの、外は暑そうだし…と例によってお尻に根が…。

ただ、昨日の晩から今日の夕方にかけて、久しぶりに読書モードになっていたようで、どうやら合計で500ページぐらい読んだみたいです。
昨日出かけたときに買った本は2冊とも読了し、読みかけであと60ページほど残っていたものも読了。以前から読み始めていたものの、どうもスピードが上がらないままの1冊を30ページほど読みました。

昨日買った2冊はジャンルは全く異なる上に、仕事には直接は関係ない内容ですが、どちらもなかなか興味深いものがありました。
近々ご紹介したいと思います。(でも、まだご紹介できていない本が10冊以上溜まっているような気が…。)

しかし、今頃改めて思ったのですが、本ってやっぱり「タイミング」ってものがあるのかもしれませんね。
気になって買っても、しばらく読まなかったものは、よほどのことがない限りその後も読まないような気がします。(もう2、3年、中にはそれ以上積まれたままの本がありますから…。)

実際に書店で手にとって、気になったものを1冊か2冊。読み終えたらまた次の1冊か2冊…。自分にはそんな買い方が正しいのかもなぁと、そんな気が今頃になってしています。(汗)

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2010年8月22日 (日)

あ。

今日はお休みだったのですが、実は既に1時になろうとしています。
寝てたわけじゃなく、ブログ更新しなきゃな~とも思っていたのですが、気づけばあっという間に2時間近く経っていました…。

今日は夕方少し出かけて、普段あまり行かないところの大きな書店に行ったので、店内をうろうろ。で、相変わらず未読書もいっぱいなので、買い過ぎないよう気をつけて、とりあえず2冊で我慢したのですが、そのうち1冊を読み始めたら止まらず、一旦は実家に行くのにやむを得ず中断したものの、帰宅後読みふけっていました。
そしたらこんな時間に…。

涙を流しながら読了。(実は今日は出かけた帰りにバスに乗ったのですが、バスの中で読み始めたら涙がこぼれそうになって非常に危険でした…。)
去年の9月に出ていたようなのですが、全然気づきませんでした。山口絵理子さんの2冊目の著書。
改めて、この人の生き方に感動…。

さて、8月も残すところ1週間余りとなりました。夏の疲れも出てくる頃かもしれません。
皆さまどうぞご自愛のほど。

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2010年8月21日 (土)

紙の辞書と電子辞書

私の学生時代はまだ電子辞書が一般的ではなかったので、国語辞典も漢和辞典も、英和辞典も仏和辞典も、辞典というものは基本的に全て紙のものでした。

それがもう今では高校生も電子辞書を使うのが当たり前で、英語の授業には電子辞書を持参してもOKだという話も聞きますし、小学生の子でも、電子辞書の国語辞典などを使っていると話している子もいます。

もちろん、電子辞書には便利な面もたくさんあります。
私は個人的に、広辞苑がほしかったものの、さすがにあの分厚さだと、いちいち引っ張り出して引くのが億劫だし、場所も取るし、広辞苑でなければダメというようなものを頻繁に引くこともないだろうということで、大人になってから広辞苑が含まれている中で安い電子辞書を買いました。

実際、日本語で分からない言葉を引くにはかなり役に立ちますし、これまでは素直に「小さくて軽くて便利だなぁ」と思っていたのです。

それがつい最近、英文の意味が知りたいと思うことがあり、苦手な上に長らく離れっぱなしの英単語を引く必要が出てきました。
手元に電子辞書があったので、その英和辞典を使いながら、感じたのです。

ああ…英語なら私には圧倒的に紙の辞書が便利かも…。

動詞に異なる前置詞がくっつくだけで様々な意味になってしまうような場合、前置詞ごと引きたいのに、電子辞書だと私には引き方がわからず(引けるのかどうかもわかりませんが…)、連語や熟語として表示されるもの以外は、たくさん書かれた意味の中から推測するしかなかったりもして、苦手なだけに尚更苦戦しました。

そして改めて思いました。
状況に応じて使い分けることもできるとは思いますが、少なくとも小中学生の間の国語や漢字辞典、中高生の間の英和辞典などは、紙の辞書を積極的に使うべきなんじゃないかなぁと。

電子辞書は調べたいものがはっきりしていて、ピンポイントでそのものだけを調べたい場合には確かにかなり便利なのだと思います。
ただ、余程意識的に使っていなければ、検索途中に並ぶつづりの似た単語などに意識が向くことは少ないような気がしました。また、ピンポイントでひとつの言葉に辿り着いてしまったら、そこからの広がりというのはほとんどないようにも思います。(もちろん、使いなれて色々なことができるようになれば話は変わってくるのかもしれませんが。)

紙の辞書だと、その言葉に辿り着くまでに大抵の場合何ページもページをめくり、このあたりかなと目星をつけてからも、順に単語を目で追っていくという作業を伴います。
また、その単語の派生語などはほとんどが同じページにまとまっているか、ごく近いページにまとまっているわけですから、さほど意識しなくても、そういうものを目にする機会が増えることになると思います。

国語であれば、同音異義語などを自然と目にし、今自分が調べているのはどの漢字なのかということを考えたり、意味を比較したりということを、やはり自然とする機会ができるように思います。
そして、紙の辞書ならではの、ページのあのあたりにあったな…みたいな記憶の残り方もあるだろうと思うのです。

「1つの言葉の意味を調べる」ということだけに特化して比較すれば、電子辞書に軍配が上がるのかなと思いますが、まだ小さいうちや英語を習い始めた頃などは、意識して多くの言葉に触れるということにも大きな意味があるように思えます。

教室では辞書を引いてもらう機会はまずないのですが、自分で英単語を調べながら、改めてそんなことを感じました。

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2010年8月20日 (金)

ほんと、なんでだろう・・・。いや、当然なのか?(汗)

今年度はこれまでお手伝い頂いていた先生が何人かお辞めになられたり、いらして頂く時間が減ったりしたので、私一人でレッスンをしていることも昨年度に比べると随分多くなったのですが、お手伝い頂いている先生がいるときに、しばしば目にする光景が…。

特に男の子に多いのですが、もう体が完全にお手伝いの先生の方を向いていて、明らかに「それって甘えまくってるでしょ!!」とツッコミを入れねばならないような子が何人かいます。
お手伝いの先生は子どもと同じ側、子どものすぐ傍に座って頂くというのも多少は関係しているのかもしれませんが、もし私が場所を入れ替わっても、絶対私にはあそこまでデレデレに甘えてはこないだろうなと思うわけです…。(苦笑)

もちろん、「優しい先生」を目指しているわけではなく、どうすればいかに子どもの邪魔せず、よりよく力を発揮させられるか、より伸ばせるかということを考えているので、しばしば「怖い先生」になりますし、必要だと感じればプレッシャーもかけます。
だから、私に対してデレデレにならないのはわかるのですが、お手伝いの先生方が特に甘やかせているわけではないだけに(もちろん私よりは遥かにお優しいですが)、なぜあそこまでデレデレになるのかが…。

それも、お手伝いの先生が何人かおられるのですが、お辞めになった先生も含め、これまで手伝って頂いた先生それぞれに対してデレデレになっている子達の姿を目にしているんですよね。

一体なんだ…。要するに私には母性が感じられないってことか?(汗)
それはあり得るなぁ。

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2010年8月19日 (木)

ちょっと感動。

先日のレッスンでのこと。
1年生の女の子と100までの足し算、引き算をやっていて、その日は100までの繰り下がりのある引き算の2回目だったかと思います。

特に女の子は、繰り下がりの問題を感覚的にパッと解くということは少なく、じっくり考えて解くことが多いのですが、その子にも普段通りドットを並べて見せながら、しばらくやりとりをした後、問題を解いてもらっていました。

1回目はやや苦労しながら、正直なところ、全然楽しくはないんだろうなぁという様子でがんばっていました。
そして2回目。初めにまたドットを見せて何度かやりとりをした後、また問題に取り組んでもらっていました。

ドットの絵の描かれたプリントが済み、計算式だけの問題になったとき、ふと見ると、それぞれの式の数字の下に、何か別の数字が並んでいます。
なんだろう?と思って見てみると…。

!!これは?!

「ねえ、そうやって書くのって自分で考えたの?」

少し驚いて彼女に尋ねました。(もしかしたらおうちの方が何かアドバイスをされたのかもしれないとも思ったので。)

すると、書いたらダメと思ったのか、少し躊躇いながら自分で考えたのだと答えました。

彼女が書いていたのは、例えばこんな感じです。

72-37=
40  05   
(←つまり、40-5が上の式の答え)

83-29=
60  06

お分かりになるでしょうか?
十の位同士を比べると左には残り、右は0になる。
一の位同士を比べると右に残り、左は0になる。
(言葉で説明してもらったわけではないので、彼女がイメージこととは少し違うかもしれませんが。)

まだ2回目でスピードは速くはないものの、式の下に数を書きながら、しっかりと答えを導き出していました。

これを自分で考え付いたということにちょっと感動しました。
でも、そうですよね。もし大人が何かアドバイスしたのであれば、右の数の十の位に「0」を書くようには言わないような気がしますから。
すごいなぁ~、やるな~。

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2010年8月18日 (水)

なんかかっこいいやん。

夏休みはレッスンのイレギュラーが多くて、今日は普段一緒にならない、普段から仲の良い中学生と小学生が一緒にレッスンをすることになりました。

小学生のほうが先にうちに来てくれ始め、しばらくして、縁あって中学生の子も通ってきてくれることになりました。
ですから、教室でのキャリアは小学生の方が先輩。

今日のレッスンで、中学生の子には、苦手な子が多い関数の利用の問題をやってもらっていたのですが、その子は普段から、「うわぁ、何これ、わけわからん!」とか、「難しい!」とか、「こんなん絶対できへん!」とか、とにかくネガティブな発言を先ずしてから問題に取り掛かる傾向があり、今日も1問ごとにそんな発言を連発。

レッスンが終わったときに、小学生の子に指摘され、普段も私も気がつけば指摘しているのですが、改めて「もっと賢くなりたいんやったら、ほんまにその『わからん』とか『できへん』とかいうのやめた方がいいで?そんなことばかり言ってたら、潜在意識ってのが『ああ、これはできへんのや』って風に働いて、ほんまにできへんようになるよ?」というような話をしました。

すると、中学生の子は「でも、ほんまに難しいときはどうするん?」と聞き返してきたので、「難しいと思っても、『難しそうやけど、きっと解ける』とか、『できそうな気がするなぁ』とか言うねん!」と返すと、そこで突然小学生の子が口を開きました。

「そやで。俺も『わからん!』『できへん!』って言ってたけど、もう言わへんようになった。思っても心ん中だけで思っとくねん。」

!!!!!

びっくりしました。
確かに私は普段から、相手が小学生であっても、稀にならともかく、頻繁にネガティブな言葉を発するような子には、必ず同じようなことを言っています。(表現はその時々やその子の年齢などに応じて多少変わりますが。)

そういえば、その小学生の子も、うちに来てくれるようになってしばらくは、しょっちゅう「わ~、わからん!」とか「こんなんできへん!」とか、口癖のように言っていたような気がします。
そう言いながらも、結構よくできる子だったので、尚更それについては指摘していたかもしれませんが、そのうちあまり言わなくなったのは、ただ単にうちでのレッスンにも慣れ、実際やってみたら、難しそうに見えてもできないことはほとんどなかったという経験からなのかと思っていたのです。

しかし、そうではなく、彼自身「言わないようにしよう」と意識をしていたのだということにびっくりしました。
そして、それを言ったときの彼の表情がなんともキリリとカッコよくて、とても大人に見えました。

彼のお母さんにも見せてあげたかったなぁ。

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2010年8月17日 (火)

お盆明け初日

急なご用が入られたという方がお一人お休みでしたが、他の子達は予定通り元気に来てくれました。
もともと、火曜、水曜はお盆休みにかかっていなかったので、ほとんどの子は通常通り1週間ぶりに顔を合わせたはずなのですが、なんだか久しぶりな気がしました。不思議だなぁ。

今日来ていた子達の中に、8月末でお引越ししてしまう子や、もともと教材が終わったらお別れの予定で間もなく終了予定の子がいて、この子たちとこうしてレッスンできるのもあと少しなんだなぁと、まだ実感はないものの、淋しくなるんだなぁと思ったりもしました。

きっとあっという間に8月が終わって2学期が始まるんだろうと思いますので、もう少しちゃんと考えてご案内しようと思っていますが、これまで子ども達を見ていて、数に興味のある子であれば、年長さんでも少しペースを落とせば実感算数のホップ教材から始められそうだなと感じています。

現状、幼児さんは小学生さんの時間に入ってもらえず、空いているのが早い時間帯しかないこともあって、募集するのもためらっているところがあるのですが(もちろん募集したからといってどなたかが来てくださるとは限りませんが)、年長の9月以降で、0から9までの数字を書けて、サイコロで1から6までを見て、数えなくても数がすぐわかるというようなお子さんであれば、小学生と同じ時間帯でもお受けできるかもしれません。(もちろん、体験をして頂いてからのお話になりますが。)

また、小学生さんもお引越しなどで一部新たに空くところが出ますので、それも含めてまたご案内したいと思います。

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2010年8月16日 (月)

さて、また明日から。

お休みの間にはあれもして、これもして…と(まあ、主に家事と仕事なんですけど…)思っていたものの、結局どれもろくに片付かぬまま、瞬く間にお休みは過ぎ去って行きました。
そして、明日から8月後半のレッスンが始ります。

早いもので夏休みも残すところあと2週間余りとなり、月末は通常レッスンがお休みなので、実質あと10回通常レッスンをすれば、夏休みが終了です。

子ども達はたくさん思い出ができているでしょうか。
宿題は順調に進んでいるでしょうか。

子どもの頃、決して勉強好きではありませんでしたが、親には「勉強しなさい」と言わないでくれと頼んでいたこともあり、夏休みの宿題でやいやい言われた記憶がなく、実際のところ、終盤になって焦った記憶もないところを見ると、宿題はそれなりにやっていたんだろうなと思います。

会社員時代もやらなければいけないことは期日までにやっていたような気がしますし、塾講師だった頃も多分やっていたんじゃないかなぁと。

考えてみれば、私のような無精者には、指示されてそれをこなすというのは、楽しくはないものの、楽だったのかもなぁと思ったりもします。

今の仕事は自分がしたくてやっていることですから、そういう意味では楽しいことはたくさんあるものの、強制されることがないもので、お尻に火がつかないと動き出さないという傾向がますます強まっているなぁと思うのでありました…。

さて、連休で夜更かしに拍車がかかってしまいましたので、今日こそはまともな時間に就寝しようと思います。

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とりあえず1週間経過。

先日ちらっと書いた学習ソフト。3日坊主は避けることができ、どうにか1週間余りが経ち、とりあえず短い時間の日はあっても、毎日続けることができています。

購入したソフトの目安の学習時間が50時間となっていたはずなので、ひと通り終えるまでにはまだ当分かかりそうですが、せめてこれの最後までは…と思っており、現時点では次も続けて取り組もうという気もまだありますので、無事今やっているソフトの最後まで飽きずに取り組むことができたら、またブログで報告させて頂こうかと。(読んで頂きたいというよりは、途中でやめないよう、自分に少しでもプレッシャーをという感じですが。)

ただ、多分パソコンのせいだと思うのですが、取り組んでいる途中でフリーズしたり、エラーが出たりと、気持ちよくスイスイ進まないのがなかなか困りものですが…。
やっぱり買い換えるべきなんだろうか…。

通常レッスンは木曜からお休みでしたが、木曜は出勤していましたので、完全にお休みというのは今日で3日目。
でも、3連休は長い気がします。(まあ、何の予定も入れずだらだらしているから余計ですが。)

もともと月曜は固定のレッスンがないので、明日はまだお休みではありますが、だらだらし過ぎたので、明日は出勤して仕事しようかなと思っているところです。

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2010年8月15日 (日)

ブイブイ追記

出かけて書店に寄ったついでに図鑑を見てみました。

どうやら「ブイブイ」は「コフキコガネ」というのが正式名のようです。
そんな名前生まれて初めて知りました。(苦笑)

粉を吹いているみたいなコガネムシってことですかね?
というか、粉ふいてたら「黄金」虫じゃないような気もするんですけど。(笑)

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2010年8月14日 (土)

時代の流れか?

子どもの頃から結構服をあれこれ選んだり、コーディネートを考えたりするのが好きで、高校時代には服飾専門学校へ進むか、教育学部を目指すか、真剣に迷っていたほどの私。

会社員時代の初めはまだバブルの名残があった頃でDCブランドがまだ全盛だった頃でもあり、仕事柄それっぽいものも「たまには」身につけていましたが、確か20代半ばから30代半ばぐらいまで、ワードローブの中心を占めていたのではないかと思うイタリアのカジュアルブランドがあります。

そのお店のメガショップは表参道に次いで神戸にオープンしたはずで(最近はとみに記憶に自信がありませんが…。)、その2号店は私の行きつけのお店になりました。

その頃の私は、肩幅が狭いくせに手が長く、体に厚みがあまりないという、国内ブランドだとサイズがイマイチ合わない体型だったこともあり(今は色々なブランドでサイズ展開をしていますけど)、サイズ展開があり、海外ブランドなので袖丈が長めなそのお店は重宝だったということもありますが、何より、とても素晴らしい店員さんがいて、その方がいるからそのお店に行くというような感じでした。

もともと、それまでも、店員さんが気にいって、特定の店に足しげく通うということが多かったのですが、これまでの人生で出会った素晴らしい店員さんの3本の指に入るお一人がそこにおられました。

ただ、何かご事情があり、その店員さんがお辞めになり、それでも、別のやはり気持ちの良い応対をしてくれる店員さんがいたので、まだ通い続けていました。

しばらくしてその店員さんが心斎橋店に移動になり、その後主に接客してくれた店長も、またしばらくしてよそのお店に異動になり…。

それ以降、だんだんとお店に行っても、う~ん…。う~~~~ん……。という接客をされることが増え始め、独立して倹約生活(?)に入っていたこともあり、だんだんと足が遠のくようになりました。

いつの間にか1年のうちに数えるぐらいしかそのお店に立ち寄ることはなくなり、立ち寄っても買い物をしないことも珍しくなくなり、そうこうしているうちに数年。
とうとうこの夏で閉店することになったとのお知らせが来ました。

ブランド自体、G○Pやユニ○ロ、Z○RAなど、ターゲット的にかぶるようなカジュアルブランドも台頭してきて、それもあって苦しくなったのかもしれませんが、今回、神戸店は撤退するものの、梅田や心斎橋は残るようですから、やはり、ある時期以降感じた接客の質の低下もひとつの原因になっているのではと思わなくもありません。

価値観は人それぞれだと思いますが、生活必需品はともかく、嗜好品などはデザインや価格だけでなく、お店の雰囲気やスタッフの応対なども含めて、ここで買おうと決める方も少なからずおられるのではないかと思います。
そして、スタッフの応対も、マニュアル化するには限界があり、結局はいかに相手を思いやれるか、相手の気持ちを察することができるかというような、個人の資質に関わってくるんだろうとも思います。

最近は以前に比べ、あまり服にお金をかけることもなくなりましたが、どこかに気持ちの良い接客をしてくださる素晴らしい店員さんはいないものかという気持ちもあります。
一流ブランドの店員さんとかだと素晴らしい接客をされるんですかね?そういうお店に縁がないのでよくわかりませんが…。(汗)

休日なので、極めてどうでもいい話題でしたが、とうとう明日でそのお店が閉店してしまうので、なんとなく淋しいなぁと思っています。

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2010年8月13日 (金)

ブイブイ

先日のこと。
子ども達と話していて、どういう話の流れだったか、「ブイブイ」の話題になりました。

今でこそ、虫全般にあまり得意ではありませんが、子どもの頃は兄がいたり、男の子たちと遊ぶことが多かったりで、平気で虫を触っていたものです。

その中で、夏になるとそれこそ、いくらでも捕まえられるというぐらいの印象で「ブイブイ」と呼んでいた虫がいました。

その場にいた子達に「ブイブイってわかる?」と尋ねると、知っているという子と知らないという子にわかれました。

その時点では調べたこともありませんでしたので、はっきりとは言えませんでしたが、言葉の響き的にその虫を指す正式名ではないだろうなとは思いました。

ブイブイを知らないという子の中に「カナブンのこと?」と尋ねる子がいましたが、ブイブイがわかる子は「いや、カナブンみたいに光ってないねん。」との答え。
確かに私の記憶の中の「ブイブイ」も、形は確かにカナブンに似ていたものの、黄土色というか朽ち葉色というか、光沢のない地味な色合いの虫だったように思いますし、知っているという子にそれをいうと、「うん、そうそう!」という反応。

コガネムシとかカナブンとかとは違うそれの正式名称はなんというんだろう?とちょっとネットで調べたものの、ちょっとしか調べていないからかなんなのか、とりあえず「ブイブイ」というのはやはり関西から四国にかけての方言のようで(ただ、大阪では通じないと書いているものもありましたが)、でも、Wikiなどの画像を見ると、カナブンやコガネムシの画像と、私達が子どもの頃に「ブイブイ」と読んでいたものの画像は違うんですよね…。

そして、昔はすぐに見つけられたのですが、今はほとんどいなくなっているんでしょうか?
セミは目にすることはありますが、そういえばブイブイは長年見たことがないなと。(まあ、虫を探すような機会がありませんので、その気になれば近くにもいるのかもしれませんが。)

教室に誰か昆虫博士いたっけなぁ?
ブイブイが正式になんていう名の虫なのか、ちょっと気になります。(そして、どのあたりの方まで「ブイブイ」というのが通じるのかも。(笑))

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2010年8月12日 (木)

夏休みの工作(?)

今日から16日までレッスンはお休みです。
今日はお昼過ぎに来客があって出勤し、そのまま仕事をするつもりだったのですが、なぜか昨日なかなか寝付けず、目が覚めてもぼ~っとしていたもので、結局ダラダラしてしまいました。

帰りに寄り道して帰ろうかと思っていたのですが、すっかり外は暗くなり、寄り道するにもお店がもう30分ぐらいしか開いていないような時間になってしまったため、寄り道はやめにして、先日材料だけ買って手をつけていなかった工作(?)をすることにしました。

一応は意図的にひとつひとつ少しずつ違うように…と思って作ったのですが、こうして写真を見ると、明らかに1つ、妙にひょろっとしているなぁと。(苦笑)

写真うつりもイマイチですが、本日の工作はこちら。

Woods

一応「木」のつもりです。

もともと、教室を始めて間もない頃、植木算のレッスン用に何か…と、そのときは色々作らねばならないものもあり、また、今以上に甲斐性もなくって、安く、簡単に作れるということを優先してしまったのですが、一度作るとこれが、出来がイマイチであっても、なかなか作り直そうという気にならぬまま過ごしてきました。

出来はイマイチにも関わらず、それなりに子ども達にもウケていましたので、まあいいかなと思っていたのですが、先日、やっぱりなんか貧相だよなぁと。
もともとは、真っ直ぐでも丸くしても使えるようにと、ない知恵をしぼって考えたものではあったのですが、よく考えたら、木自体を丸く並べれば済む話だなと。だとすれば、ミニチュアの木みたいなものでもいいんだなと。

で、先日、用があって東急ハ○ズに行ったときに、素材のフロアなどをうろうろ。使えそうなものはないかと色々見て回ったのですが、発泡スチロールや木などで手頃な大きさの円錐状のものがなく、更にうろうろしていると、粘土のコーナーでケーキやら色々と可愛い作品が飾られているのが目に入りました。

ああ、これなら使えるかも。というわけで粘土をあれこれ見て、あとは竹ひごと、木の根元の台になる部分のパーツを見つけ、材料は揃いました。

買うだけ買ってしばらくそのままにしていたのですが、数日子ども達も来ないので、その間に完全に乾燥させられるし、ちょうどいいなと工作開始となりました。

久しぶりの粘土遊び(?)はなかなか面白かったです。
これはまだ接着剤も何もつけていない状態なので、乾燥してから接着が必要ならするということで。
子ども達がウケてくれるといいのですが。反応やいかに…。

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2010年8月11日 (水)

いたく実感。

今日は夏休み前半のレッスン最終日でした。
なぜか変更に次ぐ変更で訳のわからない状況になりかけましたが、最終的にはどうにか乗り切ったという感じで、とりあえず長い夏休みも半分済んだということになりました。(レッスンの日数自体は残りの方がやや少ないぐらいですね。)

で、今日は振替の子もいたため、普段はほぼ男の子デーの水曜に、5年生の女の子が混ざることになりました。

普段、水曜は男ばかりなので、あまり感じたことがなかったのですが、5年生の女の子が来たとき、一緒になったのは4年生の男の子。そして、女の子が2コマ続きだったので、次にやってきたのは同じ5年生の男の子とその弟。

女の子は背が高い方で、男の子たちは小柄な方。まあ、一般的に女の子の方が成長が速いとも言われていますから、身長に関しては当たり前といえば当たり前なのですが、会話の内容やレッスン中の振舞いなどを見ていると、どう見ても同じ学年とか1学年違いとかには思えない、なんだか大きな差を感じました。

レッスンしつつ、多分女の子は自分と同じ学年とか1個違いとか思っていないだろうなと感じたのですが、後から来た5年生の男の子が「何年?」と尋ねたため、びっくりするだろうなと思いつつも、「(貴方と)おんなじ。」というと、やはり「えぇ~!でかっ!」と。(笑)

でも、きっと彼女の方がびっくりするだろうと思って、「多分そう思ってないと思うけど、この人4年生。」と先に来ていた男の子の学年を教えたところ、予想通り、「えぇ~!!うそぉ!!」とかなり思いっきりびっくり。(笑)

確かに1学年違いとは思えないもん、私も。(苦笑)

小学生の間は特に、身長だけでなく、精神年齢も女の子の方が高いとはよく聞くことですが、今日ほどしみじみ実感したことはありませんでした。(笑)

あ、かといって、その場にいた男の子達が特に幼いとかいうことではなく、うちに来てくれている男の子の多くが、同学年の女の子と比べると幼くってかわいらしいように思います。
色々な先生方のご意見などを踏まえると、健康に育っている証拠なんでしょうけどね。(笑)

でも、そんな男女差をしみじみ感じながら、ふと今頃不思議になったことがあります。
私は小学校高学年頃から、女子特有のグループを作って何をするにも、トイレに行くにも一緒、違うグループの子達のことは陰で悪口を言ってみたり…というノリに馴染めず、休み時間や放課後は、男子達と運動場を走り回って遊んでいたんですよね。

かといって、私自身、男の子並みに「健全な幼さ」を持っているような子どもでなく、むしろ、こまっしゃくれて可愛げがないと言われるような部類に属していたように思いますので、なんでそんな自分が男子達とあんなに楽しく過ごせたんだろうなぁと。
ま、もちろんどうでもいいことなんですけど。

話は戻りますが、以前松永先生の「男の子を伸ばす母親は…」とかその後の何冊かの著書を読んで、そうか、男の子ってのは女の子とは明らかに違うんだなと、その本に書かれていることと教室の男の子たちとを照らし合わせ、うんうん、納得!ということが色々と。
ですが、これほどしみじみ、確かに全然違うんだなぁと感じたのは、今日が初めてでした。

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2010年8月10日 (火)

鶴亀算はむずかしい?

今日のあるレッスンで、高学年になって受験塾にも通い始めた男の子が「鶴亀算むずかしい。なんかよくわからん。」と突然思い出したように言いました。

同じ時間にその子と同じ学年で、少し前に教室で鶴亀算を一緒にやった女の子がいました。
それを聞いた彼女が不思議そうに「え?なんで?鶴亀算簡単やん。」と言いました。

もちろん、受験塾で出された問題がどういう問題だったのかわかりませんから、実際に難しいのかもしれません。
ただ、「鶴亀算」というくくりなのであれば、恐らく、導入さえうまく持っていけば、決して難しくはないはずなんだけど…という気もします。

教室では特殊算などについては、解法を教えるのではなく、それぞれの子がそれぞれに考えて解くということが多いのですが、植木算、鶴亀算など、いくつかの問題は初めに少しだけ導入をする場合があります。

そのひとつ、鶴亀算の導入については、以前、確か数学者の秋山先生の本だったのではないかと思いますが、小学生向けの算数の本を読んでいたとき、ああ、これはとっても簡単で分かりやすい!と思ったものがあり、とっかかりをそれで導入することにしています。
そして、そうすればほとんどの子が「なんや、簡単や」というような反応をしてくれますし、最初に簡単だと思えば、多少数がややこしくなろうが、やや応用になろうが、できるような気がするもののようです。

その「簡単な方法」というのは、ご存知の方も多いかもしれませんが、一応ご参考までに。

例えば、「つるとかめが合わせて13匹います。足の数は合わせて34本です。つるとかめはそれぞれ何匹いますか。」というような問題の場合。

まず、頭の数分マルを描いてもらいます。(この場合は13個。)

○○○○○○○○○○○○○

次に、全ての頭につるの分だけ足を描きます。

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
||   ||   ||   ||  ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||

この時点で足の本数を計算します。 2×13=26

足りない足はあと何本か計算します。 34-26=8

あと8本分、足を足して亀にしていきます。

||   ||   ||   ||
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
||   ||   ||   ||  ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||

これで完成です。見ての通り、亀が4匹、つるが9匹。

最初の導入をこれでやると、例えば、「1本50円の鉛筆と、1本120円のシャープペンシルを合わせて12本買いました。…」というような問題にも使えます。
その場合は例えば、「50」を○で囲んだものを12個書き、その合計金額と問題の差額を計算。差額分だけ端から「70」を付け足していくという考え方で解くことができます。(小学校では「変わり方」などで表を書いたりしながら解く場合もあるようですが。)

もちろん、考え方を理解すれば、わざわざマルを描いたり、足を描いたりしなくても、立式できるようになってきますし、最終的にはそうなることを目指すべきだろうとは思います。

この考え方が分かれば、仮につるとかめが153匹とか、訳のわからない数になったとしても、さほど難しい問題にはならないはずです。

鶴亀算が難しいと言った子と、近いうちに一緒にやってみなければと思っています。

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2010年8月 9日 (月)

これはなかなか。

極めて無精者で、基本的に飽き症なので、もう少し続けることができたら何をしているか白状(?)しようかと思いますが、数日前、とある学習ソフトを購入しました。

もともと、家にいるときは怠惰極まりない生活をしていて、延々とパソコンでゲームをしてみたり、スリザーリンクやらのパズルを解いてみたりと、なんかもう少し生産的なことに使えばいいのに…と自分でも呆れていたところ、以前から少し気になりながらも、苦手だしなぁ、特に必要ないしなぁと、ぐずぐずしていたことについて、なぜかちょっと前向きになり、ネットで口コミなどいくつか見ていたところ、ゲームなどが好きならこれがお勧め!みたいに紹介されていたとあるソフトが目に留まりました。

まとめて買うとかなり割安になるようでしたが、自分の性格的にも続くかどうかもわかりませんし、割高になってもとりあえずは最初の1つだけ購入し、土曜にパソコンにインストールしました。

最初は気合いを入れて、どちらかというと根を詰めてやってしまい、すぐに飽きるというのがよくあるパターンなので、今のところ結構順調に取り組んでいるのですが、このソフト、よく考えられているなぁとちょっと感心しています。

算数とは全然関係ないものなのですが、算数や数学でもこういう問題の作り方ができたら、もっともっと子ども達の力が伸びるんじゃなかろうかと思うような、ヒントになりそうなことが色々あるように感じます。
それだけでも、このソフトを買った甲斐はあったのかもしれません。(笑)

このソフトをちゃんと最後までやり通せたら、もう少し詳しく白状しようと思います。
もしかしたら、小学生や中学生に結構お勧めかもしれないので。(要するに私はそれに関しては小中学生レベルってことなんですけど…。(汗))

非常に抽象的で申し訳ありません…。
しばらく経っても何も書かないぞ?と思われたら、ご遠慮なくつっこんでください。

さて、明日からまたレッスンですが、今週は明後日水曜までレッスンをしたら、夏期のお休みに入ります。
どうぞ宜しくお願い致します。

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2010年8月 8日 (日)

パソコンが重い…。

まあ、不調だのなんだのと言いながら、きっとなんだかんだ1年ぐらい経っているのではという気もしますが、最近ますます自宅のパソコンが重くなっています…。

自宅のパソコンは3年ほど前に突如壊れ、安いのでいいしと、パソコンのことに詳しい友人に付き合ってもらって即買ったものなのですが、よくわからぬままに買ったため、Vistaにしては明らかにメモリが足りていないんだろうなぁと、しばらくして感じ始めました。

しかし…悲しいかな、機械に疎い上、かなり無精者…。使えないわけじゃないしと、ぐずぐずそのまま何年かが経過しつつあります。

それにしても、パソコンって昔のことを思うと本当に安くなって、半ば消耗品感覚になってきているような気もしますが、安くなってもなんでも、一度使い始めると様々な設定やらなんやらと、初めは色々厄介ですし、慣れると、買い換えたら1からまたあの作業をするのかと思っただけで気が重くなり…。

そうしてぐずぐずしていると、そのうち、ああ…早目に買い換えておけばよかった…と思う結果になるんだろうとも思うわけですが、やっぱり面倒なんですよね…。

壊れる前にパソコンを買い換えて、今のパソコンで使っているものを全て同じように使えるようにしてくれるサービスみたいなものってあるんですかね?
もしあるんだったら(それも私でも利用できる程度の費用で)、いっそ買い換えたいんですけど…。

以前にも書いたことがあるかもしれませんが、それにしても、パソコンの進化ってすごいですよね…。
うちの兄がまだ20歳になる前の頃、PC98とかいうシリーズのパソコンが確か100万ぐらいしたはず。
98年に私が初めてFM-Vのノートを買ったときには、今より遥かに性能が劣る(その頃としてはそれでもかなり高性能だったんですが)機械が定価なら30万ぐらいしていたような…。

そこから10年余りでその頃とは比べ物にならないような高性能のパソコンが半額やそれ以下で買える時代になりましたよね。30万とか出したら、テレビもブルーレイも何もかもフル装備とかの機械でも買えますよね、今なら。

ホントすごい時代ですねぇ。

それにしても…本当は今日実家に行ったときに、兄にパソコンのことを尋ねてみる予定だったのですが、想定外の出来事があり、パソコンの話なんて完全に忘れてしまっていました…。
ダメージが少ないよう、とりあえずこの後バックアップを取ることにしようと思います。

すいません、休日で完璧にどうでもいい話題でした…。

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2010年8月 7日 (土)

私だけじゃなかった。

元々出不精な上、最近は年齢に加え、この無精者の性格がたたって、普段会える友達もごくごく限られてきていて、ほとんど外食もしていなかったのですが、今日は久しぶりに中学時代の友人が帰省しているということで、部活仲間6人で集まることになっていました。

私は仕事だったので遅れて参加だったのですが、みんな同級生、昔からの付き合いで気心の知れた仲ですから、集まるたびいつも楽しい時間を過ごさせてもらっています。

私は19時から参加だったのですが、話に花が咲きあっという間に23時半になっていました。
で、色々な話をする中で、最近の私の異様な物忘れっぷりを披露していたところ、何人かの子がそれぞれに似たような(?)体験談を披露してくれて、ああ、私だけじゃなかったんだ…とちょっと安心。
ただ…同級生6人集まってそのうち4人が似たような症状(?)を見せているということは、安心していいのか、更に不安を感じるべきなのか…。(苦笑)

メンバーの中で最も古い付き合いの子は醤油がない!と思って、買わなくちゃ!と買って帰ってシンク下をあけたら、そこに既に新しい醤油が…という話をしていましたが、私は醤油を何本も買ったことはないものの、他人事じゃないなぁと…。(汗)

でも、楽しいひとときでした。

今日で夏休みも前半が終了ですね。
後半は夏期のお休みも頂きますので、レッスンとしてはもう残りの方が少なくなったことになります。
暑さに負けることなく、後半もみんな元気に通ってきてくれますように。

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2010年8月 6日 (金)

その子その子の「時期」

教室の子達を見ていると、それぞれの子にやはりそれぞれの「時期」というのがあるんだろうなと思います。

同じ人間がほぼ同じように、同じ時期にレッスンをしても、そこで得られる結果は全て異なっていて、一を聞いて十を知るではありませんが、ほんの少し何かを提示するとパッと理解してしまう子がいる半面、何度提示してもなかなかピンとこない子もいます。

ただ、その「なかなかピンとこない子」の中には、ただ単に、まだその子にとっての「時期」が訪れていないだけという子もいて、ひとまず保留にしておいて、しばらく期間を置いてから改めて提示してみると、あっという間に理解するということも過去何度もあったことです。

1年生の夏が終わる頃、これはちょっと大変かも!ということでうちに来てくれた子がいるのですが、その子は長い間、勉強に関しては何をやるのも面倒そうで、問題を見るなり、「えぇ~、めんどくさい!」とか「嫌やなぁ」とか、本当に見ているこちらまで気分が悪くなるほどの本気の「めんどくさそう」な雰囲気を漂わせては、「やりたくないんだったら無理にやらなくっていいよ。」ともう数え切れないぐらい言われたのではないかという有様でした。

それが、果たして本当にそれがきっかけだったのか、それとも何か他にその子の中で変化が起きたのか、はっきりしないものの、ある時期以降、問題を見せても、たとえそれが多くの子にとって実際に難しくて面倒な問題であったとしても、文句を言ったり、明らかにだらだら嫌そうにしたりということがなくなりました。
そして、この夏、更なる落ち着きと集中力を見せつつあります。

おうちの方のお話でも、最近おうちでも変わってきたとのことで、1学期の通知表もこれまでもらった中で一番いい評価になったとのこと。

この子の場合、もしかしたらきっかけの一つになったのかもというのは、もともと教室でやっているパズル系の問題が好きだったので、おうちで何かできるものはというご相談を受けて、算数の勉強にもなるし「頭がよくなるパズル」などの算数系パズル問題をお勧めしたのです。
すると、1冊目から大いにはまり、次、その次と、かなりの集中力で取り組んでいるというお話でした。
レッスンであまり面倒がらなくなってきたのと時期がほぼ重なります。それまでは、ちょっと考えて適当に答えを書いては、間違えてやり直しなんていうことも少なくなかったのですが、かなりじっくり考えるようになりました。

もちろん、パズルだけの効果ではないかもしれませんし、どの子も同じような結果が出ると言うこともないわけですが、算数嫌いのお子さんなどには、夏休みに取り組んでみられるにはいいかもしれませんね。(もちろん、算数が好きなお子さんも大抵喜んでやると思いますけど。)

小さいうちは特に、それぞれの子の「時期」は個人差が大きいように思いますし、単に早生まれかどうかというようなものでもないように思います。
小さいうちは焦らず、急かさず、その子その子のペースをじっくり見極めてあげることがとても大切なことなんだろうなと思っています。

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2010年8月 5日 (木)

今日もあっという間でした。

今日は19時過ぎにはレッスンが終わったのですが、なぜか結局帰宅は23時半を回ってから…。
暑くてだらだらしてしまうのもありますが、なぜこんなにも時間が経つのが早いんだか、本当に不思議になります。

そろそろ子ども達も暑さにバテ気味なのか、今日は普段ならあり得ないような計算ミスがあちこちで…。
それも、うっかりというよりは、なんでその答えになったの?と、どう考えたのか予想すらつかないような計算もちらほら。

まあ、これも不思議なもので(何かの空気というか、そんなものが教室に残るのではないかという気もしているのですが)、最初のコマの子達が調子がいいと、その日1日結構みんな調子がよかったり、最初のコマの子達が不調だと、その日は不調な子が多かったりなんてことが時々あるので、今日はその「不調なムード」の日だったのかもしれませんが。

さて、明日明後日はレッスン数がいつもより多目ですので、しっかり休養してこの2日をバッチリ乗り切らねば!
明日は子ども達好調でありますように。

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2010年8月 4日 (水)

まだ変わる・・・。

夏休み中は、ご旅行やお出かけの予定など、皆さん色々おありですし、時間変更のご希望や回数変更のご希望などもあったりで、かなり頭をフル回転させつつ、7月も終わったので、これでもうほぼ落ち着いただろうと思ったのですが、どうもまだまだ落ち着かせてもらえないようです・・・。(苦笑)

というわけで、今日も気づけば23時・・・。

ところで、縁あって春休みから来てくれ始めた中学生がいます。
もともと小学生の頃から他の塾に通っているそうですが、どうも数学が伸び悩んでいるということで、初めは春休みの間にざっと復習をして、弱いところをチェックしましょうというお話だったのですが、結局その後も週1回通ってきてくれています。

その子のお母さんとお話をしたところ、このところ数学が好調だそうで、もともと通っている塾での小テストでは今習っている単元で満点を取り続けているのは自分だけだというようなことを話していたそうです。

お母さんに感謝して頂いたのですが、実は例によって、私は殆ど何も「教えていない」のですよね・・・。
特に、春休みに一緒に勉強して感じたのが、結構賢いのに、公式の意味などを考える機会のないまま、教えられたことを真面目に覚えて、それに当てはめて答えを出しているという状態のようで、解けないところは殆どないのに、かなりの割合でミスをするという有様でした。

ということは、塾で先に教えられると今後も同じ状態になってしまうかも・・・と、敢えて塾のテキストを使って、塾で習う前にここで、最低限の手助けだけでまず自分で考えてみてもらうという方法を取らせてもらいました。

ここに通ってくれている子達はもう「耳タコ」ぐらいしょっちゅう聞いている言葉だろうと思いますが、その子も初めて見る問題を「まあ、考えてみて」というセリフだけでしばらく放置されます。

初めの頃は「えぇ~、わからん!どうやるん?!」とか言っていましたが、「ほんまにわからんの?そんなん、できることなんて限られてるんちゃうん?考えてへんやん、まだ。」とかなんとか言って、再び突き放されます。(もちろん、何とか考えられるのではと思う問題だからですが。)

それがよかったんだかなんなんだか、急激にケアレスミスが減り、確かに学校のテストの成績も上がってきたようです。

その子の場合、テクニックはたくさん頭に入っていましたが、なぜこの公式を使うのかとか、この場合はこんな答えになりそうとか、そういうことを考える機会が少なかったのでしょう。
それを意識するだけでここまで変わるのかどうかはわかりませんし、たまたまタイミング的にこれまでの努力が花開く直前にうちに来てくれただけかもしれません。

ですが、教室の子達を見ていても、例えば、本や上の学年の教科書などを先に読んだ子などが、まだ一緒に勉強していないうちに「三角形の面積の公式知ってる」とか言うようなことがあります。
で、張り切って「底辺×高さ÷2やろ?」と言うので、「なんで2で割るん?」と尋ねてみると、「知らん」なんて答えが返ってくることも。

つい先日も、別に買ってやっている問題集に台形の面積の公式が出ていたから知っていると言った子が「上(上底)と下(下底)を足して、高さをかけるんやろ?」と言うので、「ほんま?なんで上と下足して高さ掛けたら台形の面積になるん?(そもそも覚え間違えているのですが…)」と聞き返すと、「さあ?書いてあったから。」との答え。

もちろん、そういう子たちには図を描いたりして、納得してもらうのですが、小さい頃から「まず考える」ということをしてきた子達でさえ、先に何かに書かれているものを見てしまうと「知っている」「わかっている」と思ってしまうのです。

ということは、世の中の大半の子達が、先に公式などを与えられると、後付で理由を考えようとはなかなかしないということなんだろうと思います。(私は正にそうでしたし…。)

ここを指導者の側がもっともっと意識して、大事にすれば、それだけでも随分子ども達は変わるんじゃないのかなという気がしてならないのですが、学校などで人数が多く、能力差もかなり大きいような場合は、なかなか難しい面もあるのでしょうね…。

ただ、おうちなどで教材を与える際には、解き方や公式などがいきなり書かれているようなものを与えるのは、かえってマイナスに働く場合もあるということを意識しておいて頂けるといいかなと思います。

できることなら例題などで解法を示すのではなく、なるべく簡単で、多少の試行錯誤をすれば子ども自身が考えられそうな問題を提示し、それが解けたら徐々に問題の難易度を上げていくというような、そういう形式の問題を与えるのがいいのではと思いますが、そういう問題集はなかなかないんですよね…。そこが難しいところですが。

ああ・・・帰らなくては。
明日もがんばります。

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2010年8月 3日 (火)

「ダイエット問題」

私が勝手に「ダイエット問題」と呼んでいる問題があります。
きっと受験算数などの特殊算では、何かちゃんと呼び名があるんだろうと思うのですが、植木算、鶴亀算、旅人残、流水算、方陣算ぐらいはどういうものを指しているのかわかるものの、かなり色々あるようですから、それ以上あまり覚える必要もなかったため、そういう特殊残の分類に詳しい子に言われても、へぇ、これはそういう区分なんだ~と思うことも珍しくありません。

で、「ダイエット問題」というのは、例えばこういう問題。

「太郎くんと弟の2人がいっしょに体重計に乗ったら52kg800gでした。太郎くんは弟より4kg500g重いとすると、弟の体重はどれだけですか?」

きっと、もっと単純な「2人で45kg、太郎くんが5kg重い」とかなら、迷わず解ける場合も増えるのだと思いますが、メインで使っている教材ではなんとなく解けてしまうような数ではなく、結構面倒だったり、難しかったりするように作られており、子ども達の多くがしばしばこの類の問題で考え込みます。

考え込まずにスラスラ解いているなと思うと、そういう子のうち、「52kg800g÷2」をして、そこから4kg500gを引いて答えとしているような場合も少なからずあります。

間違えてそう解いている子には、弟がその体重だと太郎くんがどれだけになるか確かめてもらい、それではおかしいことに気付いてもらって再度考えてもらうことになります。

また、52kg800gから4kg500gを引いただけで答えにしている子も時々います。
そんな子には、「それだったら太郎くんの体重4kg500gしかないやん?赤ちゃんじゃないんやから…」みたいなツッコミを入れます。

大人であれば簡単なことでしょうし、テクニックとしてこういう問題は差を引いてから割ればいいと知っている子にとっても答えを出すことは難しくはないでしょう。

ですが、テクニックを知らない教室の子達の多くが、初めてこういう問題に出会うとかなりの割合で苦戦します。

そこで、2人が体重計に乗っている絵を描いて、そこに与えられている情報を書き込んでもらうと、その辺りでピンと来る子もいるのですが、それでもまだピンと来ない子には「ヒントは『ダイエット』」と声をかけ、様子を見て、必要であれば、「太郎くんが弟と同じ体重になるまでダイエットしたら2人でどれだけになるの?」というような感じで尋ねます。

まあ、この辺りまで来ると、よほどのことがない限りほとんどの子がどうすればいいか気付いて解けるようになるのですが、先日のこと、どう言ってもピンとこないらしい子がいて、やり方を教えるのは最後の最後にしたかったこともあり、一度預かり、様子を見て次のときにまた考えてもらい…とそれを何度か繰り返したのですが、どうにも「ダイエット」のイメージができない様子…。(もちろん、絵も描いてもらって、助けられる範囲では助けたのですが…。)

で、その子が男の子だったこともあり、何回目かのときにふと思いついて尋ねてみました。

「ねえ、弟が4kg500gの荷物を持って一緒に体重計に乗ったらどれだけになるん?」

すると、そこはすんなりと計算して答えてくれました。
そして、少し考えてパッと顔が明るくなり、それを2で割って太郎くんの体重を出し、そこから弟の持った荷物分の重さを引いて、答えが出ました。

もちろん、軽いほうの体重を聞かれているので、その方法だと余計な手間がかかるため、これまでヒントとして使ったことがなかったのですが、その子にとってはダイエットした姿はイメージできなくても、弟が荷物を抱えた姿はきっとイメージできたということなんでしょう。

なんだか面白いなぁと思いました。

まあ、確かに「ダイエット」といってすぐピンと来るのは、圧倒的に女の子のような気はしますけどね。

あ、ちなみに、荷物を持つ方法で考えたら解けた彼は、例えば「さっちゃんと妹2人で34個のおはじきを持っています。さっちゃんの方が妹より4個多くのおはじきを持っているとすると、妹はいくつ持っているでしょう?」というような問題は、「34-4=30、30÷2=15」みたいに解けるんですよね。
ここもまた面白いというかなんというか…。きっと、おはじきやシール、飴などは数でイメージできるけど、体重は連続量だからということも関係しているのかもしれませんが。

何年やっても、まだまだ色々な発見があります。

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2010年8月 2日 (月)

読書感想文の季節

夏休みの宿題のひとつに「読書感想文」を出されている子達は大勢いることと思います。
教室にも感想文の書き方のような本がありますが、この時期になると、そういう本を手に取る子もいたり、レッスン中にどうやって書いたらいいか尋ねてくる子がいたり。

ただ、個人的には、授業で書き方などの指導もしないまま宿題としてぽんと丸投げ!みたいに課して、上手く書くことを求めるのは少し変じゃないの?という気がします。(もちろん、授業などで書き方の指導をきちんとした上で宿題に出される先生や、特に指導をしないかわりに自由課題にするとか、枚数指定をしないとかいう先生もおられると思いますが。)

上手い下手よりは、子どもが夏休みの間に本を読んで、印象に残った本についての感想を下手でもいいから原稿用紙にまとめなさいというような、そういう宿題ならまあいいかなと。

なので、子どもに「どうしたらうまく書ける?」と聞かれても、私が答えるのは「本当に面白いと思う本とか、本当に興味が持てる本を読むこと」という、なんとも子どもの期待を裏切る答えだったりします。

でも実際、私自身は子どもの頃、作文や感想文を嫌だと思ったことはなく、ただ、感想文については小学校、中学校を通じて、多分一度も「課題図書」での感想文は書かなかったのではないかと思います。

今でも覚えているのですが、小学生のとき図書の時間というのがあって、図書室に行って1時間、思い思いの本を読むのですが、私はほとんど物語ばかり読んでいて、少し読み応えのある本を何週にもわたって読み、読み終えたら次の本を選ぶのにも随分時間をかけていたような気がします。
面白いかなと思って少し読んでみても、気に入らなければ途中で別の本に交換し、本当に面白いと思えるものをじっくり読んでいたような。

家にも親が揃えてくれた分厚い物語のシリーズ本が20冊ばかり、ずらりと本棚に並んでいましたが、多分読んだものと読まなかったものがあったような。

本当に面白かったものであれば、感想文を書く場合でも、どういうところが面白かったとか、自分だったらこうするだとか、書くことにはちっとも困りませんでした。
そして、その感想文がどう評価されるかなんてことは、別に気にしてもいなかった気がします。

課題図書の中にも素晴らしい本があるでしょう。ただ、これ読んでどうやって感想文書くのかな?と思うような、あっという間に読み終わってしまいそうな本もありますよね。
あっという間に読み終わるものであれば、「あ~、面白かった」でおしまいになって、原稿用紙を前に、さて、何を書こう…となってしまう場合もあるのではないでしょうか。

せっかくの長いお休みですから、時間が許すのであれば、感想文のために何か1冊読むというのではなく、面白そうな本を何冊か読んで、その中で一番印象に残ったもの、意見や感想を書きやすそうに感じたものの感想文を書くようにするというのも、ひとつの方法なのではと思ったりします。

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2010年8月 1日 (日)

そういえば・・・。

先日のこと。レッスン中に5年生の女の子に尋ねられました。

「先生、小学校の頃、やっぱり算数が好きやった?」

最近激しく物忘れをするので、もしかしたら過去にも誰かに尋ねられた可能性もありますが、少なくとも、こういう質問をされたのはこのところ記憶になく、聞かれて久しぶりに思い出しました。

「え?小学校、中学校の頃は国語が一番好きやったかなぁ。」

そう言えばそうだったなぁと。
少なくとも、小学生の頃は図工、体育が好きで、勉強っぽいものの中では国語が好き。
中学校では美術、家庭科、体育が好きで、小学生の頃はどちらかというと嫌いだった理科は中1の担任の授業が面白かったお蔭で好きになれて、5教科の中では理科と国語が好きだったなぁと。

まあ、圧倒的に実技教科、副教科と呼ばれる教科の方が好きでしたけど。(苦笑)

今じゃ、国語も多少は見ているものの、圧倒的に「算数教室」の色が濃いうちの教室ですし、国語と算数だったら、今では無条件に算数の方が好きなんですけどね。

変わったきっかけは高1のときの担任のお蔭だったのかもしれませんし、そもそも、なぜ国語が好きだったかといえば、無精者の私は、漢字以外特に勉強する必要がなかったから国語が好きと言っていたようなもので、高校で古文漢文が始まると、覚えることがいっぱいになり、口が裂けても国語が好きだなんて言えない…という状況になっていったような気がします。

それはともかく、子ども達には意外な答えだったようで、その場にいた国語は大好きだけど算数は一番苦手と言っていた女の子が言いました。

「え?先生も小学生のときは国語が一番好きだったの?!」

そう言った後、最近算数の手意識が少し薄らいできつつある彼女は、自分もがんばろうと思ったようです。(国語が一番好きだった私が今はこうして算数の教室をしているということで、自分もがんばったら算数ももっとできるようになるかもと思ってくれたのかもしれません。)

余談ですが、うちに来てくれている子達で、特に低学年のうちから来てくれている子達のほとんどは圧倒的に国語より算数が好きなようです。
確かに結構みんな楽しそうに問題に取り組んでいますし。

別に後悔はしていませんが、私も小さい頃、こんな風に算数を学んでいたら、どんな学校生活を送って、どんな道に進んでいたんだろうなぁ。
高校の理系の数学に挫折せずに済んだかもしれないなぁなんてことをちらっと考えたりします。

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