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2010年7月 2日 (金)

そんな必死に…。(笑)

1年生の頃から来てくれていて今はもう5年になったスーパーくんのひとり。
1年生の頃からかなりキラッと光るセンスを感じる子でしたが、のびのびと自然体のまま大きくなり、今も相変わらず算数のセンスはかなりのものを感じる子です。

その子とレッスンをしていたときのこと。

うちのレッスンは基本的に、その子ならできるのではと思うものは、まず与えてみて反応を見てから必要であれば最小限の手助けをするというスタイルなので、あれこれ考えるのが大好きなその子は小さい頃から楽しそうにあれこれ考えて、時には驚くようなひらめきをしたりもしながら、これまでやってきてくれています。

なので、いつものように最低限の確認だけして、とりあえず問題を考えてもらっていました。
直方体に三角柱をくっつけたような立体の体積を求める問題を考えようとしたとき、珍しく質問が。

「この三角、ここ直角なん?」

他にも子どもがいたので、「ここ」ってのがどこのことなのか彼の方を見ようとした次の瞬間、

「あ、いい、いい。わかったわかった。わかりました。もういいから、いい、いい、いい、いい!!」

と、まだ私は何にも言っていないのに、一切何も言わせまいと必死。(笑)
そんなムキにならなくたって、これまでだって言ってほしくないヒントは何にも出さずに来てるのに。(苦笑)

でも、それほどまでに自分の力だけで解きたいんだなぁと、その姿はやはり嬉しいものです。

そのスタイルに慣れている中学生スーパーちゃんも、「わかると思うからとりあえずやってみて」といえば、「わかりました」と考え始め、どうしても助けがほしいときだけ「ヒントください」と言いますが、彼女がその言葉を口にすることは本当に滅多にありません。

この子たち以外にも、自分で考えの糸口をつかめたと感じたようなときに、多くの子が必死で「なんも言わんとって!」とか「待って、待って!!」とか言うのですが、そう言われるたび、「待ってるやん、いっつも」などと返す私…。
そういうと、子ども達も笑って納得してくれるのですが、その姿を見ながら、学校などでは待ってもらえないことが想像以上に多いのかもなぁと思ったりします。

問題の難易度とそれぞれの子の力を見つつ、ヒントを出さず、その代わり急かしもせず、じっくり考えてもらえるような時間をもっともっと増やしていけたらなと思います。

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