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2010年7月 5日 (月)

突き放す

それぞれ、子ども達は性格も好みも得手不得手もみんな違っていて、同じ問題に取り組んでもらっても、反応は当然ひとりひとり異なります。

来てくれている子達の多くは急かさず子どものペースに合わせていれば、じっくり考えることを嫌がりませんし、仮に初めのうちヒントをほしがったり、答えを教えてほしがったりしたとしても、きちんと考えないうちはヒントはもらえない、答えは当然教えてもらえないということをだんだんと理解して、そのうち自分でじっくり考えるようになっていきます。(稀に、性格なのか、何年経っても答えを聞き出そうとするタイプの子もいるにはいますが。)

最初からじっくり考えてくれる子、少し水を向ければそうなってくれる子の場合は問題ないのですが、時々、ある程度の期間通ってくれているにも関わらず、すぐに誰かに頼ろうとする癖が抜けない子がいます。

男の子の場合はガツンと言っても、ちょっと時間が経つと、良くも悪くも怒られたことなんて全く忘れたかのようにケロッとしていることが多いので、真剣に考えようとしない場合は「怖い私」になれば、大抵はそれでどうにかなるのですが、女の子の場合、怒られると落ち込んでしまったり、場合によってはそれをいつまでも引きずったり、根に持ったりなどということも考えられるだけに、タイプによってはガツンと言っていいものやらどうやら迷うこともあります。

ただ、学校などでやり方を教わってその通りにやるという勉強のスタイルに慣れてしまっている子の場合、自分で考えてわかったときの快感を積み重ねていかないことには、すぐすぐこれまでの習慣が変わるものではないようにも思います。

そして、快感を積み重ねるためには、とにかくまず問題に真剣に向き合って、自分の頭をフル回転させて考えるということを積み重ねるしかないのではないかとも思うのです。

となると、ふにゃふにゃ言ってなかなか真剣にならない子の場合、やはりどこかで覚悟を決めて突き放さなければならないのだと感じています。

つい先日も、すぐやり方を聞きたがる女の子とのレッスンで、どう見てもまだ真剣に考えていないうちから、何度も何度も聞いてくる上、これまでもずっとその傾向が見られたため、「そんなにやり方教えてもらいたいんだったら、よその塾にでも行ったら教えてくれるよ?自分で考える気がないんだったら、ここに来てくれても意味ないよ」と少し強い口調で言ったところ、その後は真剣な顔になり、いつもよりずっとたくさんの問題を自分の力で解くことができました。
終わった後、「ほら、ちゃんと考えたらそんなにできるやん」と言うと、こくりとうなずいていましたが、こういうやりとりがあると、実はいつも少し悩みます。

もちろん、怒らず、嫌な雰囲気にならず、楽しくレッスンできればそれが一番だとわかっています。
ただ、子どもによっては、それだといつまで経っても真剣な表情を見せてくれない子がいるのも事実です。
そういう子は、今の私にはとりあえず雷を落とす方法しか、まだわからないのです…。
指導力のある方なら、もっと違った形で子どもを導いていかれるんだろうなと思うのですが…。

もちろん、自分で考える気がないのであれば、我慢してまで無理にうちに来なくてもいいということであって、やり方を教えてくれるスタイルの塾に行く方がその子に合っているのであれば、淋しいけれどそうしてもらってもいいと思っていますから、怒ることで私の言うことを聞かせようというつもりではないのですが…。

7月を迎えたので、教室の開業届けを出してから丸7年が過ぎたというのに、相変わらず未熟者です。
これからも私自身、子ども達と共に学んでいかねばと思います。

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