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2010年4月 2日 (金)

ホントなのかしら?

ある中1の子とレッスンしていたときのこと。
1年の内容のおさらいをしていたとき、ふと見ると、その子がプリントを上に向けたり下に向けたりしている。
どうやら点対称の問題で対応する頂点や辺を探しているらしい。

もし目の前の子がまだ小学生だったり、数学や図形が苦手な子だったりするなら、それもひとつの方法だとは思うが、その子はある程度センスを感じる子だし、実際、何かの試験の場でくるくると問題用紙を回すというのは、ちょっとどうなんだ?という気もして、「もしその問題が回されへんもんに書いてあったらどうする?机に書いてあったら机ぐるぐる回す?」と尋ねてみた。

もちろん、机に書いてあるはずはなく、実際には大抵の場合、回そうと思えば回せるものに書かれているわけだが、わざとそう尋ねると、「いや、回しません」との答え。
そこでちょっと気になったので、更に尋ねてみた。

「学校でどう習ったん?」

すると、予想外の答えが…。

「先生が回して考えろって。」

………。
マ、マヂですか?(汗)

もちろん、上述した通り、数学や図形が苦手な子は少なからずいるだろうし、そういう子達にはその方法を勧めるのもわからないではない。
ただ、回して考える以外の方法は習ってないんだろうか??
疑問は残ったまま、更に尋ねてみた。

「塾(当然うちのことではない。)ではどう習ったん?」

「え?頭の中で180度回して考えろって。」

………………。
むぅぅ…。

ホントにそれはマヂですか?(汗)

いや、確かにそうだ。頭の中で180度回せたら、それが何より一番よいだろうとは思う。
けど…回せない子はどうするんだろう?(悩)

子どもを疑うわけではないが、もしかすると先生の言葉を誤解しているとか、一部だけをしっかり覚えているとかいう可能性もあるかもしれないし、むしろそうであってほしいような気がする。

しかし、もし本当に問題集や問題用紙を回すように指導されたり、ただ頭の中で回せと指導されたりしているようなことが本当にあるのなら、ちょっとそれは…という気もする…。

ただ、線対称や点対称の問題は、本来は小さい頃に折り紙を半分に折って切り紙をしたり、何かを鏡に映したり、ひっくり返してみたりというような色々な経験を通じて、ある程度の感覚が身につけられるもののようにも思う。

そういう経験が乏しくなれば、当然、ある程度大きくなってからもテキストを回して考えなければわからないということも出てきてしまうのかもしれない。(もちろん、それぞれの能力差などもあると思うが。)

小さい子には遊ぶこと自体が勉強ということは、色々な折に改めて本当にそうだなぁと感じた出来事だった。

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