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2010年4月20日 (火)

今日は珍しくちょこっと国語の話。

うちの教室は基本は「算数教室」と呼ばれることもあるぐらい、算数中心の教室なのですが、何人か国語をしている子たちもいます。
ただまぁ、算数のような「解く面白さ」みたいなものが今ひとつないので、盛り上がり(?)に欠けるところはありますが…。(苦笑)

で、一般的な長文読解のようなことももちろんするのですが、学校ではごく限られた時間数しかやることがなくなってしまっているようである文法事項のようなものなども、その子の状況を見ながらやってもらっています。

その中のひとつ、主語述語と修飾語・被修飾語などの係り受けを表す問題があります。
私はなんとなく小学校の頃にそういう問題を学校でやったような記憶があるのですが、文の中の主語がどれ、述語がどれ、どの修飾語はどれにかかっていて…というようなことを、文に矢印を書きいれながら示していくというようなものです。

しかし、子ども達の反応を見ている限り、今は学校でそういうことをする機会はどうやらほとんど(もしくは全く)ないような感じですね。

ここ最近、2人の5年生にそれらの問題をやってもらっているのですが、1人は国語が好きで結構得意だという子だったにも関わらず、初めは「へ?なんで??」と思うような、かなりとんちんかんな答えを連発。
もう1人はもともと国語が苦手ということだったので、まあ、確かにこれじゃ苦手なのもわかるな…という状態。

そうか…文がどういう係り受けになっているか、ここまでつかめていないのか…。
そう思いながら、何ページかやり進んでいくと、思った以上に早く感覚がつかめてきたようでした。
もちろん、まだうっかり間違ったりはしていますが、最初にやってもらったときを思えば、あっという間にかなりの進歩です。

ということは、授業でやれば、かなりの子がさほど時間をかけなくてもある程度できるようになるということなのではないかと思ったりもして…。

そもそも、主語述語の関係が把握できていないのに、文章を正しく読み取れるのかといえば、かなり怪しい気がしますし、どの言葉がどの言葉を修飾しているかが正しくつかめなければ、やはりその文の意味を正しく読み取ることはできないように思います。

もちろん、全ての文章を逐一そうして理解する必要はないだろうと思いますし、小学校の間であればなんとなく雰囲気で読んで雰囲気で答えてもある程度はなんとかなったりもするのかもしれません。

ただ、読解がかなり苦手だというようなお子さんの場合、取り組んでみる価値はあるのではないかと思います。
主語述語をつかむというのは、文を読み取る上での本当の初歩のように思いますし(中にはどちらかが省略されているものや、文が長くてつかみづらいものなどもありますが)、そういう係り受けなどがきちんと理解できていなければ、主語述語がねじれた文章を書いてしまっても、それがおかしいということに気付きづらいということもあるだろうと思います。

その子たちを見ていてちょっと感じましたので、何かご参考になれば幸いです。

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