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2010年3月26日 (金)

ちょっと共感してしまう…。

教室に来てくれている子たちは、ほとんど例外なく、その子なりに一所懸命問題に取り組んでくれています。
もちろん、算数が得意な子もいれば、苦手な子もいますので、進むペースは異なりますし、その日の体調や気分によってもいつもよりペースがかなり落ちてしまったりすることもありますが、基本的に、やりたくない子に強制したくはないので、来るからにはやる、やりたくないんだったら無理に来なくていいというスタンスはたとえ小さい子に対してでも貫いていますから、やはり、基本的にみんな、がんばって取り組んでくれているのではと思います。

しかし、ちょこちょこ耳にするのが、「うちでは全く…」とか、「宿題をためて全然やらないんです…」とか、そんなお話。

でも、そんなお話を伺うたび、なんかわかるよなぁ…と思ってしまいます。
教室ではまわりはみんな基本的に他人ですし、おまけに私は怖いということもほとんどの子が知っています。
更に、思ってもいないことを言っておだてたり、機嫌を取ったりはしませんが、それぞれの子の能力なりにがんばったら心から称えますし、難しそうだなと思うときには、ただ黙って見守っていることもあります。

誰かが見てくれているということだけでも、子ども達はがんばれたりするもののような気がします。

そして、私自身、教室ではある程度きっちりしているように思われていますが(実際は全然そうではないのですけど…)、家に帰ったらもう目も当てられない状態で、毎回のように、今日は帰ったらこれをしようとか、朝早めに起きてあれをしようとか、思ったことができたためしがありません。

家はOFFの空間なんだろうと思います。

人目がない、もしくは、身内の中というのは、やはり「さあ、がんばるぞ!」とか、「きちんとやるぞ!」という気持ちにはなりづらいのではと。
そして、それは「家」なのですから、本来当然のことなのではとも思うのです。(私の場合は程度的にかなり問題がありますが…。)

子ども達は毎日学校や習い事で結構消耗しています。
それでも、外では一所懸命がんばって、くたくたになって家に帰ってくることも多いのではないかと思います。
見た目元気そうに見えても、頭が働いていなかったりという、そんな疲れもあるように思います。

そして、例えば、通信添削教材を取って、課題をためずにきちんと提出し続けたという方は割合的に決して多くはないのではないでしょうか?
私も中1から3年間ある通信添削教材を取ってもらっていましたが、きちんと出せたのは最初の数ヶ月だけ、その後はペースが落ち始め、結局は1年以上ためこんで、確か中3の夏か秋頃から片づけ始めたような記憶があります。

誰も見ていないところ、誰からも強制されないところで、きちんとペースを守り続けるのは難しいことです。
また、見守ってもらえないところ、できてもほめてもらえないところで、頑張り続けることができる子もそう多くはないように思います。

恥ずかしながら、少なくとも私は、宿題をためている子に「ちゃんとやらなきゃダメでしょ!」とお説教できるような暮らしをしていませんから、なんだか子どもも気の毒だなぁと思ったりします。

もちろん、おうちの方は色々とお忙しいのだということはわかっているつもりです。
ただ、家で勉強をしなくて困っておられるような場合、もしもできるなら、子どもが勉強をしている間は、見えるところにいてあげるとか、もし手を休めることができるのであれば、その間はおうちの方も本を読んだり、何か勉強をされたりと、子どもに付き合ってあげるとか、してみてあげてもらえたらなと。

だって…私も誰かに見られていたら、もう少し家でもがんばるんじゃないかと…。(汗)

でも、家なんだから、子どもはだらだらして、息抜きをしたっていいんじゃないかなと、そんな気もしないではありません。
少なくとも、家でもずっと気をはっていなくてはいけないなんてことになったら(まあ、そんなご家庭はないでしょうけど…)、子どもはパンクしてしまうか、学校や習い事で息抜きを始めてしまうかもしれませんから…。

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