更新せずに寝落ちてしまいました…。(汗)
土曜のレッスン。久しぶりにちょっと覚悟しながらのレッスンがありました。
過去にも何度かあるにはあるのですが、正直結構つらい時間です。
というのは、事前に言っておいたことをきちんと守らなかったときなど(それも大抵の場合、何度かは多少譲歩したり、猶予をあげたりして、その上という感じですが)、反省する様子もなく、時には少し笑みまで浮かべながら「できなかった」とか「やってない」とか答えてしまう子がいると、根競べが始まってしまうのです…。
それも、もちろんケースバイケースで、どの程度譲歩するかなど、その子の性格や事情なども考慮しつつなわけですが、今回は普段とても元気がよくて、しゃべり過ぎて注意されることもあるような子なのに、言わなくてはいけないときに何も言えなくなってしまう子で、おうちの方も、うちでのやりとりだけでなく、そのことを気にしておられるという子でした。
前回、レッスン中あまりにだらけていたので、次までにあるプリントを仕上げて持ってこなければ算数のレッスンをしないと、真剣に伝えたつもりでした。
なのに、「あれ(プリント)持ってきた?」と尋ねると、「あぁ。」と少し笑いながら、「こんなんなってしもた~」と雨に濡れて端の方が少し破れてしまったプリントを見せました。
濡れて破れてしまったのは仕方ありません。ただ、それでも問題は読みとれていましたし、本当にやる気があればできるはずです。
そして、もし本当に、これではできないと思ってしまったのであれば、できなかったことを笑いながら報告できるのも、やはり違うように思うのです。
こういうとき、一般的な塾や教室の先生はどうされるのかわかりません。
ただ、私は勉強ができるかどうかよりもっと大事なことなのではないかと思えば、その時間が無駄になってしまっても、子どもに迎合することができないのです…。
この子に関しては、普段はいくらでも話せるのに、肝心なことがひと言も言えないというのは、うちでのレッスンに限ったことであれば、嫌なら辞めればいいという話でもありますから、別にかまわないのかもしれません。
ですが、ほかの場面でもそうなのだと伺っていたこともあり、本人の口から「ごめんなさい」という言葉が出るか、濡れて一部が破れたプリントを取り出して、その問題を解こうとするか、そのどちらかでもしてくれたら、それでいいことにしようと思っていました。
レッスンが始まって10分もたたないうちに根競べ開始です…。
他の子たちとは普通にレッスンをしつつ、視線の端で様子を伺っているのですが、いっこうに何も動きがありません。
何分かに一度は「どうするの?」と声をかけて水を向けたりもしてみるのですが、やはりたったひと言も声が出ません。
こういうとき、過去他の子と同じようことになったときも、全くレッスンにならなければ、お月謝はその分お返しするようにしてきました。
貴重な時間は1時間無駄にしてしまいますが、少なくとも保護者の方に対して、お月謝まで無駄にさせてしまうのは申し訳ないですし、お月謝を頂くとなると、覚悟を決めて根競べもできなくなってしまうので、勝手ながら自分が納得するため、そうさせてもらうようにしています。
おうちの人に怒られるからとか、お月謝払っているのにとか、そんな理由で謝ったりしてほしくないということも少しあります。
ですから、「何もしなかったら、今日の分お月謝はお返しするから、しないんだったらしなくていいよ」というような言葉をかけたりもします。
ただ…それら全てが私の価値観による判断でしかないわけですから、根競べをしながら、もちろん頭をよぎります。
もしこれで保護者の方がお怒りになられたら、この子とはお別れになるかもしれないということが。
それでもやはり、そこは譲れないと思えば、覚悟を決めるのです。
教室では勉強だけ教えてもらえばいいというお考えの保護者の方は、きっと私の考え方は迷惑でしかないでしょう。
そして、そこまではお思いではない方であっても、私の判断が間違っているとお感じになられれば、やはり責められるでしょうし、教室をお辞めになることもあるかもしれません。
ああ、これでこの子とお別れになるかもしれないな…と、そんなことを思いながら、けど、この子は私がこんな風に思っているなんて気付いてないんだろうなと…。
そして、結局たったひと言も発してくれないまま、レッスン時間が終了しました…。
最後に、手伝って頂いている先生の助けを借りて、「ごめんなさい」とようやく言ってくれたので、少しだけ話をして見送りました。
結局、幸い、その子のおうちの方はご理解くださって、ホッとしましたが、その1時間は私にとってもとても辛い時間でした。
こんな話、自慢にも何もなりませんが、ただ、ひとつだけ弁明させて頂くとしたら、覚悟を決めて根競べするほどの状況になるのは、その子のことが好きだから、大事に思っているからであるということだけは本当です。
10分近く遅刻してきて(それ以上の場合はお電話を入れるなりするので)、普通に入ってくる子に「遅かったね、なんで遅れたの?」と尋ねたとき、「遊んでた」とか「知らん」とかいう返事が返ってくると、やはりひと言言ってしまいます。
約束の時間に遅れているのですから、仮に笑いながらであっても「遊んでて遅れた、ごめんなさい」とひと言お詫びの言葉を口にしてほしいのです。
それは私に対して謝ってほしいというより(大抵の場合、10分程度なら調整はつくので、目くじらを立てるほどのことではありませんし…。)、ひとつの礼儀なのではないかと思うからです。
もちろん、普段からこちらが何も促さなくても、すごく丁寧に理由を言って謝ってくれる子もいますし、そこまででなくても、入ってきて時計を見て遅れていることに気付くと、「あ、遅れた、ごめん」と自然に言える子もいます。
そういう子を見ると、やはり気持ちいいなぁと思いますし、結局、そういう子が人から可愛がられるのではないかとも思います。
小さい子の多くは素直ですから、自分で納得がいけば、すぐにでも変わってくれるもののような気がします。
1時間の根競べで、その子が何か感じてくれているといいのですが…。
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