すご過ぎて時々置いていかれる…。
つい先日の小3スーパーくんとのレッスンのときのこと。
スーパー過ぎて、とっくにプリント教材を全て終え、つい先日分厚い5年のワークブックも終了して、6年のワークブックに突入した超スーパーくん。
プリントが終了した子は、塾用の定番的なワークブックのほかに思考力系の教材もやってもらっているのですが、その教材のひとつにこんな内容の問題が出てきました。
「大小2つの長方形があり、重なっている部分は大の4分の1、小の5分の2にあたります。大小2つの面積の和は130平方センチメートル。大小それぞれの面積を求めなさい。また、重なっている部分の面積を求めなさい。」
正直言って、中学入試レベルの問題。私自身、最初に問題を読んだときにはちょっと考え込んだような…。(まあ、中学入試の指導をしておられる方などには簡単な問題なのだろうと思いますが…。(汗))
さすがの超スーパーくんも、自分で問題を読んだだけではどうも理解しきれない様子で、考えているのとは少し様子が違ったため、もう一度私が問題文を読んでみました。
それでも、まだきっかけがつかめないようだったので、計算用紙に赤鉛筆で大の長方形と小の長方形を描き、その4分の1と5分の2に線を引いて斜線をして見せました。
その瞬間、私がまだ何か言いかけているのに、すごい勢いでその図に鉛筆で線を引きました。(それが下の画像です。レッスン中のラフな図なので非常に見苦しいのですが、彼の線をそのまま見てもらいたいなと思い、敢えて修正なしで…。)
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あまりの勢いに一瞬ひるんでいる間に、彼はこうつぶやきました。
「4分の1が…6.5個分やな。」
そして、次の瞬間、計算用紙の余白には「130÷6.5」の筆算が書かれ、計算が始まりました。
正直なところ、その段階で私は完全に置いてけぼり…。思わず「ついていかれへんから、とりあえず待っとくわ…」と声をかけ、彼が答えに辿り着くのを待ちました。
ほどなく、満足そうな表情で「大80平方センチメートル、小50平方センチメートル、重なった部分は20平方センチメートル」とずらりと正解を並べました。
落ち着いて考えると、図を見て大の4分の1の大きさの6.5倍が130平方センチメートルと考えたとわかるのですが、図を見た瞬間すごいスピードで補助線を引き、一気に正解まで突っ走ってしまった彼のスピードに圧倒されました…。
子ども達って本当にすごくって、時々本気で叶わないなぁと思います。
でも、そういう瞬間が大好きです。
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