今日から10月。
早いもので、もう1年の4分の3が終わってしまいました。
年度で言えば、今日から後半がスタートです。
今年は年明け早々に大きな目標を設定しました。
そして、その目標達成のためにやらねばならないことのペースが上がらない自分を追い込むため、4月に保護者の皆さまにもその目標をお知らせしました。
しかし……当初の予定から遥かに遅れており、おまけに進まないなりにも進めれば進めるほど、深みにはまっていくような…。
その昔。まだ大学生だった頃。
教員養成系の教育学部で学んでいた身ですので、専門課程になると、教科教育の授業なども多く、ある国語系の授業のときに、どんな課題だったのかも忘れてしまいましたが、教科書や授業の進め方について自分の考えを何か簡単なレポートにしてを出さなければならなかったことがありました。
その際、私が書いたことのひとつに、小中学校の教科書の内容をもっと増やして、その中から先生が選択して指導できるような形にするといいのではというようなこと(表現はよく覚えていないのですが…)がありました。
なぜそれを覚えているかというと、授業の中で教授がわざわざそのことについて取り上げ、いいアイディアだと思うというようなことを言ってくださったからなのですが。(と言っても、忘れていてふと思い出したわけですが…。)
なんでこんな話を思い出したかというと、市販や塾向けなど、数え切れないほど教材はあります。
仮に算数に限定したとしても、恐らく膨大な数のものが世の中に存在するのだろうと思います。
私が見たことのあるものなんてまだごくごく限られていますし、次々と新しいものが出て、古いものの中であまり使われることのなかったものは淘汰されていくでしょうから、目にすることのないままの教材が山のようにあるだろうとは思います。
ですから、見たことのないものの中に素晴らしいものが存在する可能性はもちろん否定できないのですが、なんとなく気づいてしまったのです。
一般向けであれ、塾向けであれ、ある程度まとまった数を発行できる教材というものは、必然的に「一般に受け入れられやすいもの」「使い方の簡単なもの」「難易度の平均的なもの」…ということになってくるのではないかと。
もちろん、ごく限られた対象に向けたマニアックな教材というものも存在するでしょうし、それはちょうどずばりとその教材に合う人にとっては最高のものになり得るだろうとも思います。
ただ、たとえば、初めにページ数や問題数が決められており、それに合うように問題を作っていくというという方法は、販売するにしろ、塾や家庭で取り組むにしろ、扱いやすい形式にはなるだろうと思うのですが、そうなると当然、簡単過ぎる問題や難し過ぎる問題は減り、平均的な問題のボリュームが増えることになるように思います。
もしくは、その多くをまんべんなくカバーしようとすれば、膨大な量の問題が収められた分厚い問題集などになってしまうのではないでしょうか。
それって、見ようによっては結局「帯に短したすきに長し」になってしまうのかもしれないなと。
教材を作りたいと思い続けて何年も経っています。
でも、教室に来てくれる子たちみんなに対してよりよく対応できるようにしたいということをいつも思っています。
今、教室でメインで使っている教材は教室での1回分の目安が10枚という作りになっていますが、算数が大好きな子も苦手な子も同じ教材で同じ分量をというより、もっときめ細かい対応ができるようになりたいと思っています。
仮に、そのために教材を作るとなると…やはり私の能力では想像より遥かに膨大な時間が必要になりそうです…。
なんというか、ものすごくばくっとしたイメージでいうと、このあたりの公立中学校の子たちが時々その形式のプリントを配られていることがあるのですが、1枚のプリントにAコース、Bコース、Cコースという風に難易度が3つに分けてあり、3つのうち2つのコースを選んで取り組んでもいいというような(学校や先生によっても取り組ませ方は違うかと思いますが。)ものです。
そんな風に、難易度を3パターン用意しておいて、算数が苦手な子や苦手な単元ならAとB、得意な子や得意な単元ならBとCのような組み合わせで使えるような、そして、もし仮にAとBをやらせていた子がどこかで開眼(?)して、あ、これはできそうだな?と思ったら、途中でCも少し取り入れてみるとかいうような、そんな形にできれば、今よりはもう少しきめ細かい対応になるんじゃないかなと。
ただ、そんな教材、一般受けするわけなさそうですし、使う側も煩雑になって使いたがらないだろうなと思ったりするので、尚更、どうも先は長そうです…。
千里の道も一歩から…。
そう自分に言い聞かせて、今年度後半戦、がんばっていきたいと思います。
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