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2009年10月 9日 (金)

面白いなと思うこと

学生時代は中学校の教員を目指していたので、小中学校の教職課程に関する勉強以外はほとんどしなかったし、特に自分が就学前の子ども達を相手にすることになるなんて全く想像もしていなかったので、幼児教育に関しては学生時代には本当に全く何も学ばなかった。

6年弱の会社員経験の後、子ども達との関わりが始まったのだけれど、それでもやはり独立するまでは小中学生ばかりが相手で、小学校の低学年と勉強することすら少なかった。

そんな私がひょんなことから小学校低学年の子どもがメインの教室を始めることになり、それがきっかけで幼児教育に関する本なども色々読むようになった。
自分も子ども達と共に学びつつ、時々本に書かれていたことは確かにその通りだなと感じる出来事に遭遇することがある。

自分の子どもの頃のことに関しては、もう既にかなり断片的な記憶しかなく、どういう順序でどういうことを学びとってきたかはほぼ全くわからない。
そうして大人になってしまったので、そのぐらい簡単では?と思うようなことが子どもにとっては難しいんだなと、ひとつひとつ発見し、そのたび私も学び、次からのレッスンに生かすように心掛けている。

それでも、これまで小学生になってから来てくれた子たちは、みんなほとんどひらがなの読み書きやある程度の数字の読み書きもできる子たちだったので、そういう意味では幼児さんとのレッスンをさせてもらうときほど、たくさんの発見がある。

積み木やおはじき、サイコロなどで3までの数なら見てぱっと答えられる子に、1こ増やして「4」を見せても、そして、その子が「3の次の数が4」ということを知っていたとしても、パッと見て数がつかめない段階の子は「3より1多いから4だ」という理解の仕方はしづらいらしい。
3ならすぐに「3!」と答える子でも、4にした途端ほぼ例外なく、「1、2、3、4…4!」という風に、1から数え直して答えるのだ。
もちろんその段階の子に「5」を見せても同じことになる。

しかし、パッと見て3までしかわからなかった子としばらくレッスンをして、見ただけで5までがわかるようになったとしよう。
5までならパッと答えられるようになった状態で、それより1つ数を増やすと、3までのときと同じように、「5の次だから6」という風にはいかないことがほとんどで、やはり「1、2、3、4、5、6…6!」というような状態になってしまう。

それはある意味見事なまでにほぼ例外がない。
ただ、何歳だからいくつまでがすぐにわかるとかわからないとかいうものでもなく、働きかけなければかなり長い間1つずつ数えている場合ももちろんあるのだと思う。

ちなみにそれは3まで、5までの後も、10まで、20までと段階を経ていくのが望ましいようで、20までがきちんと把握できたら次は100まで。
100までが理解できたら、あとは同じことの繰り返しなので、200や500という区切りは特に必要はなく、1000、10000となっていっていいようだ。

でも、最初は絶対「3まで」の段階があり、次に「5まで」の段階があって、そこがきちんとクリアできてこそ、「10まで」がスムーズに行くのだということはほぼ間違いなさそうだ。

このことに関しては、最近ほかにもちょっと考えていることがあって、そのこともおいおい書きたいと思う。

小さいお子さんがおられる方は、数量感覚を身につけさせたいと思われたら、まずはその段階を意識して進められるのがいいのではと思う。

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コメント

「5」の感覚を身につけるのには、
「ハリガリ」ってゲームはいいですよ。
本来のルールは早押しですけど、
そこはアナログゲームの利点で、レベルに合わせて、ルール変えちゃえばいいし。

投稿: SZK | 2009年10月10日 (土) 01時24分

SZK先生、いつもありがとうございます。
本当に色んなことをご存知ですねぇ。

私がいくらもの知らずだからって言っても、しみじみ尊敬です。
今度、ブログで教室のお写真公開とかされませんか?(笑)
どんな素敵なゲームやパズルが勢ぞろいしているのか、とっても
興味ありまくりなので♪

投稿: TOH | 2009年10月12日 (月) 01時58分

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