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2009年7月31日 (金)

偶然ヒントをくれる

なかなか進まないながら、それでもいつも頭の隅にはあることなので、何かの拍子に「あ!」とか「お?」とか思いつくことがある。

昨日も、ある子と掛け算のレッスンをしていたときのことだったのだが、その子は以前はとても大人しかったものの、あることがきっかけで今ではすっかりひょうきんでよくしゃべる子になっていて、本人はふざけているつもりで言ったひと言で、私はまたひとつ教材のヒントをもらえた。

10のドットを並べながら、「10×○」の形の掛け算を答えてもらっていたとき、「10×7」をうっかり言い間違えて、なんだか全然違うことを言ったあと、「えぇ~?ほんまか~?」とつっこんだ私に、その子はニヤッとしながら「70×1=70」と答えた。

ああ、確かにそうなんだよな。そうか、そうだよな。
内心、ひとりで目から鱗みたいな気分になりつつ、そのまま「10×10」まで進んだところ、そこでまたふざけて「100×1=100!」とその子が答えたので、「じゃあ、ほかの式。」と言ったら、「10×10=100。」と言うので、わざと「もっとほかの式。」と言うと、少し考えて「1×100=100!」と答えた。

この子はもともとかなりセンスのある子なので、一瞬にして掛け算の意味を理解してしまったということもあるのだろうけど、これまで、ふざけてでも、こんな風に答えた子はいないし、答えさせようと思ったこともなかった。

こうなったら、目の前にドットは100個並べてあるし、それを見て、20×5や50×2とかも思いついたらすごいけどな~と思って、「もっとほかは?」と尋ねたものの、さすがにそれ以上はパッとは思いつかなかったようで、あまりそこで時間をかけるのも、その日のレッスンの本筋と外れてしまうので、切り上げて次へ移った。

けど、そうなんだよな。10を7本並べて「10×7」と答えさせてはいるけど、それの向きを変えて「7×10」とも答えさせているわけで、本来並べてあるのが10の棒なのだから、縦向きだろうが横向きだろうが「10×7」と答えられても仕方ないのだ。
それを暗黙の了解みたいにして、横向きにすると「○×10」と答えてもらってきたわけで、7の棒は並んでいないのに「7×…」と答えさせるのであれば、「70×1」の式を間違いということはできないわけだ。

その子がふざけてそう言ってくれたお蔭で、掛け算の教材の幅がもっと広げられそうだ。
もちろん、まだぼんやりしてまとまっていない段階だけれど。

こちらが予定したことを素直にやってくれる子ばかりだと、こういう発見はなかなかないのかもしれない。
まあ、それでも子どもたちは、どんなに真面目な子でも大人の予想しないことをしてみたり、考えもつかないことを思いついたりするものだけれど。

教材を作りたいと思うけれど、私の場合、絶対子どもたちがいなければ作り上げることはできないだろうなと改めて思う。

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