子どもたちが先生。
子どもたちから「先生」と呼ばれているけど、私にとっては子どもたちみんなが先生だ。
教室を始めた頃からずっと、足りない教材を作ろうと思っていたし、始めた頃にはまだ子どもも少なくて時間だけはいっぱいあったから、教科書や色々な問題集を見たりしつつ、足りないところの問題を少し作ったりもした。
けれど、結局その教材はここ3、4年はほとんど使ったことがない。
もちろん、内容的に使えないわけではないけれど、多分それは今に私にとって「多少は胸を張って子どもに出せる」というレベルのものではないからなんだろうと思う。
毎日かわるがわる色んな子どもたちが色んなことを教えてくれる。
今まで気づいていなかったことに気づかせてくれる。
毎日毎日子どもたちと一緒に問題を見て、考えていると、私自身、いくつも新しい発見をする。
多くの子どもたちが苦手とするところもだいたいわかるし、どんな勘違いをしやすいかも随分わかるようになった。
立ち止まってしまった問題にどんな言葉をかけたら、子どもたちがまた動き始めるかも、おぼろげながら見えてきた。
今なら、教室を始めた頃に作ったものより、確実に子どもたちによりよいものを作れる気がする。
まあ、もちろん、まだまだ発展途上だから、あくまでもあの頃と比べての話で、また5年経ったら同じように思うのかもしれないし、むしろ、そう思うようでありたいとも思う。
ブログにしたって、子どもたちと会わない日にはに何を書いたらいいのやら、てんで思いつかなかったりするし、今の私の生活に子どもたちがいなくなってしまったら、私は何にも考えなくなってしまうのかもしれない。
いつもいつも子どもたちは本当にたくさんのことを教えてくれる。
もう私はとっくに忘れてしまった子どもならではの柔らかい発想、そんなものにいつも気付かせてくれる。
子どもたちは本当に素晴らしい先生だ。
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