なんだか「ああ、そうか」と思ったこと
今日のレッスンで面白いことがあった。
今日私は、ダブルジップのニットを着てレッスンをしていた。
ニットの前がジッパーになっているのだけれど、タブが2つついていて、ひとつを上に上げると普通に閉まるが、もうひとつを上に上げると下から開いていくという仕組みで、普通に全部閉じたり、上も下も開いたり、開き具合や位置を色々変えられるものだ。
午前中のレッスンをしていたとき、ある男の子が突然と言った。 「チャック壊れてる!」 一瞬何のことかわからなかったのだけれど、ほどなく、私のニットを見て言っていることに気づいた。
普通のジッパーは壊れたら閉めても開いてしまったりすることがあるけれど、まだ2年生の彼は、きっとそんなものをどこかで目にして、私の服のジッパーを見て「壊れてる!」と思ったのだろう。
小さい男の子なのに、よく見ているなぁと思いつつ、壊れてないよと動かして見せ、そのままレッスンを続けた。
すると、今日の最後のレッスンのとき、3年生の男の子がまた突然言った。
「あぁ~!チャック壊れてる~!」
正直言ってびっくりしてしまった。
おかしくって、笑いながら彼に言った。
「今日、朝もおんなじこと言われたわ。壊れてへんよ。」
そう言って、彼にもジッパーを上げ下げして見せた。
それを不思議そうに見ながら、「えぇ~~!?なんで~~??」と言っている。
同じ日に同じことを2人の小さな男の子に言われた。
そして、ふと気づいた。
この子たちは二人とも、算数のセンス、特に図形などのセンスがきらっと光るスーパーくんたちなのだ。
普段から、色々な物の形や状態に興味を持って、これはこんな風になっているのかとか、あれ?これはこうなっていないとおかしいのでは?とか感じているということなんだろう。
だからこそ、レッスン中に私の服のジッパーの状態に気づき、思わずそれを口にしてしまったということなんじゃないかと思う。
好奇心の強さや興味の対象はやはりそれぞれの子によって違うから、算数のセンスを身につけさせたいから色々なものに興味を持ちなさいとか言ったって、それは恐らく無理なことだろうと思うけれど、彼らの発言の偶然の一致に、彼らがスーパーなわけがちらりと垣間見えたような気がした。
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