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2008年11月24日 (月)

なんとかならんか…。

今、たいていの学校の2年生は九九の暗唱をさせられているようだ。
教室の子たちには極力、学校で九九の暗唱が始まるまでに、かけ算というものがどういうものかを理解してもらうようにしているので、多少時間はかかっても、教室で一緒に学習した子たちは、覚えていなくてもかけ算の答えを出すことができる。
それこそ、丸暗記より遥かに応用もきくし、忘れても考えて答えが出せる強さもある。

しかし、多くの学校では何秒以内に言えたら合格であるとか、ちょっとでもつっかえたら不合格であるとか、そういうテストが行われているようだ。

正しい答えが出ればいいのであれば、「しちいち」を「なないち」と言おうが「はっぱ」を「はちはち」と言おうが、別に構わないように思うけれど、それも間違えたらダメという先生もおられるようだ。

まあ、確かに自分が子どもの頃にも九九カードがあって、それを見ながらぶつぶつ唱えては、先生の前で言って合格のハンコをもらったりしていたようには思う。
ただ、その頃の私はそれ以外の方法を知らなかったし、当然かけ算の意味を考えたりすることもなかった。
だから、覚えなければいけないものだと思っていたし、覚えていなければ答えられなかったんだろうと思う。

でも、教室に子たちは違う。かけ算というものの意味を理解し、考えたらきちんと答えも出せるのだ。
それこそ、まだ学校ではやったこともないような、2桁×1桁や3桁×1桁だって、その場で問題を出されても、考えて答えが出せるのだ。

なのに、やはりテストはみな同じ基準で判断され、少し考えたら答えが出せるとしても、それは評価されない。
そのことで落ち込んだり、必死になって覚えようとするあまりそれまでちゃんと考えていたことが考えられなくなったりしている子も見受けられる。

確かに九九は覚えた方が便利なんだろうし、それ自体を否定する気はない。
ただ、もともとあまり流暢にしゃべれない子は、覚えていても途中でつっかえるかもしれない。
先生の前に立つと緊張して、覚えていても度忘れしてしまう子もいるかもしれない。
そのあたりは考慮されないんだろうか…。

覚えるのが好きな子はいいけれど、覚えるのは好きじゃないけど考えたらできる子たちにとっては、早く九九の勉強が過ぎ去ってくれることをついつい願ってしまう。

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