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2008年11月 7日 (金)

嬉しくなる場面

うちの教室の子たちを見ていると、まあ、毎日何かしら感動するし、発見するし、見ていて嬉しくもなるけれど、家庭教師や塾講師をしていた頃と比べて、ああ、こういうのが通じるのって嬉しいなぁと思うことがある。

今日もそんなことが何度かあったけれど、あるレッスンで6年の子が時速60キロで45分走ったらどれだけ進むかを考えていて、「あ、やり方忘れた!」と言ったので、(最初から覚えてないような気がするけど…)と思いつつ、「15分でどれだけかわかる?」と尋ねた。普段ならそれですぐ閃く子なんだけれど、今日はそれまでに既に結構疲れていたようで、反応が鈍い。「じゃあ、30分でどんだけ?」と尋ねると、「30キロ。ああ、15分で15キロか。」そういって、それを3倍してクリア。(確かこんな問題だったはず…。けど、これだったら1分1キロに気づけばもっと簡単だなぁ…。問題違ったかなぁ…。)

別の子は、ちょっと複雑な分数の文章題を図に描いて、静かにそれを見つめて解いていく。

パーセントやら歩合やらの問題でも、何年か付き合っている子たちはほぼ例外なく公式なんてなくたって、ひょいひょいそれをクリアしていく。

2000円の35パーセントが知りたいときとかだって、10パーセントが200円だから30パーセントが600円と、5パーセントで100円…みたいな解き方を、多くの子が勝手にしてしまう。わざわざ2000×0.35を計算して解こうとする子にはまずお目にかかることがない。

そういうのを見ていると、嬉しいなぁ、ちゃんとイメージできてるんだなぁとしみじみ思う。
ただ…最大の問題は、イメージでわかってしまう子にも、公式にあてはめて、決められた解き方をしないとマルをくださらない先生がおられることか…。

しかし、子どもたちって本当にすごいと思う。

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